FC琉球から加入した上門知樹はファジアーノ岡山の新たな希望となるか

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 徳元悠平に続き、FC琉球からファジアーノ岡山へ完全移籍で加入が決まった上門知樹。岡山で東京五輪への切符を目指すことに決めた。

基本プロフィール

選手名 上門知樹(うえじょう さとき)
生年月日 1997年4月27日 
出身 沖縄県うるま市
身長 166㎝
体重 58㎏
利き足 右
ポジション CF、ST、OMF、LMF、RMF

チームキャリア

ユース経歴
 うるま市立勝連小学校
 うるま市立与勝中学校
 沖縄県立与勝高等学校
プロ経歴
 2016年 - FC琉球
 2020年 ‐ ファジアーノ岡山



両足での高精度なシュート

 上門は今季がJ2初年度にもかかわらず、14ゴールをマーク。目に見える数宇として結果を残した。
 得点量産の最も大きな要因、それは両足で高精度なシュートを撃てるということだ。シュートの威力も持ち味の一つで、利き足の右足だけでなく左足のキックにも自信があり、シュートコースがあれば迷うことなく左足を振り抜く。両足で強く、正確なシュートを撃つことができるので相手DFはどちらかの足に的を絞れず、難しい対応になる。さらに、右足では縦に落ちるドライブシュートを装備。ゴール前でのFK時にもドライブシュートは威力を発揮し、MF上田康太以外の得点の予感を感じさせるフリーキッカーにもなれる。
 また、ペナルティエリア外からもゴールを狙う積極性も持ち合わせている。前述したようにキック力があり、鋭いシュートをエリア外から打つことができるため、相手DFのマークが緩んだり、隙があれば遠くても果敢にシュートを撃つ。積極的にミドルシュートを放つ姿勢は去就が注目されるMF仲間隼斗を彷彿とさせる。



ドリブルだけでなく裏抜けも

 前項では上門のシュートについて触れたが、シュートまでもっていくプレーも多彩、精度が高い。
 両足を遜色なく使うドリブルで相手DFをかわし、抜き去るゴールに向かっていくドリブル。左サイドの開いた位置から、中央へ切れ込むカットインや縦への突破など選択肢が豊富で、多彩なアイディアを駆使して得点を狙う。さらに、相手DFが密集するバイタルエリアや狭いスペースでもボールを巧みに扱えるので、チャンスメイクに期待したい。
 上門は決してボールプレーヤーではなく、オフザボールの動きでも得点を狙う。DFラインの背後にスペースがあると、斜めに走り込むダイアゴナルランで裏に抜け出しGKとの1対1を制して得点を奪うシーンも見せてきた。
 


徳元悠平とのコンビネーション

 先日、同じくFC琉球から加入が発表されたDF徳元悠平とは琉球の左サイドで縦関係を築いていた。二人がどのポジションで起用されるのかわからないが抜群の連携に期待がかかる。
 岡山の左サイドで再びコンビを組んだ場合、上門が大外に開くと徳元が1つ内側のレーンからインナーラップ、上門が中へ絞ると徳元が大外からオーバーラップをするバリエーションに富んだ攻撃を左サイドで展開することができる。

ダウンロード (5)

左サイドのコンビネーション 上門が内側、徳元のオーバーラップ

ダウンロード (4)

左サイドのコンビネーション 上門が外、徳元のインナーラップ

徳元悠平の記事はこちら

データで比較

 上門のプレーデータをファジアーノ岡山のサイドハーフの選手と比較する。今回は左サイドでの起用が多かった仲間、MF三村真、MF武田拓真に加え、右サイドを主戦場にしていたMF関戸健二を比較対象にする。

ファジアーノ岡山 サイドハーフデータ 2019

 引用元 Jリーグ公式

 まずは攻撃面。昨シーズン岡山の攻撃を牽引した退団濃厚の仲間と同等の数字を残していることから得点数は補完できそうだ。(仲間には残留してほしいが……。)両足でバランスよくゴールを決めている点は十分評価できる。また、岡山の仲間以外のどの選手より攻撃項目の数値は高い。FWイ・ヨンジェと仲間への依存からの脱却を期待させる。
 守備について。岡山はポジションに関係なく、どの選手もアグレッシブに守備をする”全員守備”のスタイルを実施している。得点を量産した仲間が持ち味の”がむしゃらさ”で高い数字を叩き出し、本職はボランチだが豊富な運動量と高い戦術理解度で関戸が次点の数字を残した。チームのスタイルの違いは当然あるが、上門には岡山でより走れる選手になり、守備スキルの向上に期待したい。

 

終わりに

 22歳とまだまだ若く、J2でブレイクしたと言ってもよいアタッカーは東京五輪世代。招集歴は無いが、本人は五輪出場を狙っているであろう。過去にはMF矢島慎也(現ガンバ大阪)が岡山から五輪に出場し、世界の舞台で活躍した。そういうモデルケースがあるので、上門には大暴れして東京五輪への切符を掴んでほしいと思う。
 J1のクラブからオファーがあった中で、それを蹴って岡山に来てくれたことに大きな喜びを感じる。退団が濃厚のチームのエース仲間の後釜になれる選手を迅速に獲得できたフロントを称えると共に、増谷、徳元に続きFC琉球のすべてにかかわる方へ感謝したい。
 移籍期間はまだまだ始まったばかりで、これからもいろいろな動きはあるだろう。悲願のJ1への昇格に向け、積極的な補強が続くファジアーノ岡山の来シーズンの躍進に期待したい。


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