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初心者ランナーの奈良マラソン体験記

そうだ フルマラソン 走ろう

そう唐突に思いついたのが夏過ぎのこと。そんな話をしていたら、経験者の同僚から「どうせ出るなら大きい大会が面白いですよ」と助言を受け、たまたま奈良マラソン 2021 のエントリータイミングが重なったこともあり出走枠をゲット。そんな偶然に恵まれて、人生初のフルマラソンを走ってきました。

エントリーしてから関西でも屈指の難コースと知りビビる一方で、「出るならサブフォー」と公言した事もあり、プレッシャーを感じながら準備を進めていざ本番へ。結果は以下の通り 4:10:19 とサブフォーに 10 分届かず。悔しい結果ではあったものの、初めてのフルマラソンとして楽しく走らせてもらえたこともあり、備忘録も兼ね、体験記として記します。

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起床から号砲まで

初マラソンで家族に応援してもらいたかったこともあり、前日に奈良入り。近鉄奈良駅の近く、朝から徒歩で会場に向かえる距離の MIROKU NARA に宿をとりました。子供たちも初奈良で、大仏さまや鹿を堪能した模様。

朝は号砲 4 時間前の 5:00 に起床。朝食はおにぎりを、、、と思っていたのですが、近隣のスーパー・コンビニエンスストアが全て売り切れ、結局スナックパン・あんぱん・バナナ 2 本とオレンジジュースに目覚ましのコーヒーに。コーヒーは走りだした直後に後悔することに。

ホテルを7時過ぎに出て会場へ。奈良駅から20分程度、、、のはずが、会場に向かうランナーで歩道が一杯。結局会場のロートフィールドに入ったのは 7:45 ごろでした。そこからの手続きはスムーズで、着替え・手荷物預けなど一通り落ち着いたのは 8:00 過ぎ。バナナ食べたりトイレ済ませて競技場のスタートブロックに向かったのが 8:25 ごろ。

待つ間に体が冷えることを心配していたのですが、当日はかなり暖かく、その心配は空振りに。ストレッチしながら待っているうちに 8:45 ごろから開催の挨拶が始まり、有森裕子さんの挨拶・激励などを経て時間通り 9:00 に号砲。S ブロックスタートだったので、号砲から 15 分弱経過してからスタートラインを通過。

マラソン道中期

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出走前に 2 回ほどトイレに行くも、走り出した直後にトイレに行きたい感じに。トイレは各所に用意されてるので我慢できなくなるまではタイムロスを嫌って走り続ける方針に。幸いフィニッシュするまでもったものの、次回はコーヒー飲むのは絶対やめようと心に誓う。

序盤の戦略として 30km 越えるまでは極力足を貯めるペースがよい、との友人の助言に従い、立ち上がりは飛ばさぬよう試みるも、突っ込み気味の 5:30 切るくらいのペースで 10km まで。9km 地点で家族に応援してもらい、この時はまだまだ元気。

次の 10km の前半は下りが続いたこともあり突っ込みがちになるものの、後半の上り坂で伸びて、平均すると 5:30 切るペースを継続。上り坂自体はそこまでペースを崩さず走れたものの、これを帰りにもう一回やるまで足が残るのか、と一抹の不安がよぎる。

天理市内に入りアップダウンは少なくなったものの練習で経験したことのない疲れを感じ出す。28km 越え戻りの上り坂に入ったところでふくらはぎに違和感を感じたため、横にそれてストレッチ。友人の「42km のレースでの数十秒は気にせずに、トラブルはちゃんとケアした方が良い」というアドバイスのおかげで、焦らず対処。無事帰りの上り坂を乗り切る。21〜30km の区間も 5:40 を切るペースをキープ。

30km 以降の下りではペースを戻しつつも、異変は 35km を過ぎたあたりから、足つりが頻発し出して集中力が切れ出す。ふくらはぎを伸ばそうとすると太ももがつったり、挙げ句のはてには首がつりそうになったり。トドメになったのが 38km 近辺でスマホの電源が切れて RunKeeper のペーストラッキングと音楽がなくなったこと。ここからはかなりツライ状況に。

それでも 40km 地点で待つ家族の前で無様な姿は見せたくないと奈良公園あたりからは最後の力を振り絞って走りつつ、家族と対面。元気をもらって残りの 2km へ。途中で緊急車両の通行もあって 1 分ほどロスありつつも目標から 10 分オーバーでゴール。

前準備

今年の春までフルはおろかハーフすら走ったことがなく、去年の今頃は 10km がせいぜい、といったビギナーっぷりでした。サブフォーは達成できなかったものの近しいペースでフルを走り切れたのは、間違いなくこの本のおかげです。

この本の「中級者マラソントレーニング」の計画にしたがって土日を中心に 9 月から練習をスタートし、月間の走行距離は以下の通り。

・9月 115km
・10月 118km
・11月 213km

フルを走る準備としては走行距離は少ない方かと。ペースは

・RPR  5:10 (持久走 5:15)
・JOG 5:30
・LSD 5:40

くらいが目安でした。

練習以外の準備がエイド。フルマラソンは体に蓄えられる以上のエネルギーを消費する、ということを知ったのは後になってから。知らないままなら確実にハンガーノックなっていたろうな、、、と。

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選んだエイドは上の通り。楽天で見つけた初心者おすすめセットを少し変えた構成。どれも初めて使うものでしたが、練習で試してみたところ違和感なかったので、そのまま本番でも使いました。ジェル系は水分補給とあわせて摂らないとつらいですね。タイミングは以下の通り。

・アミノバイタルは始まる前に半分くらい
・Mag-on を 10km、20km 地点で一つずつ
・塩熱サプリを始まる前と 20km 地点で一つずつ
・ここでジョミを 30km 地点で一つ

今回に向けて準備したギアとしては、スマホを上腕につけるアームホルダと、ランニング用のグローブ。あとは直前の 11 月にシューズを ASICS の GlideRide 2 に履き替えました。

次回に向けて

次回はサブフォーリベンジです。

次回も続けること
・後半に足を残すペース配分
・水分補給は少量を頻繁に
・苦しいときのここでジョミ

今回課題だったこと
・携帯の充電が切れ、そこで集中力が切れた
・前日歩きすぎた
・朝食にオニギリ買えなかった
・コーヒー飲んだらトイレ行きたくなった
・足つりまくり、ストレッチが最後は全然きかず

次回新しく試すこと
・スマホをバッテリーが持つものか GPS ウォッチに変える (稟議要)
・30km ランを事前にして、ペースと疲労具合の感覚を捉える
・LSD はもっと遅く、つらない足を作る
・朝食は早めに手配、コーヒーは飲まない

最後に

そこかしこで言われていますが、奈良マラソン、沿道の応援も素晴らしかったですし、開催前から当日まで感染対策のオペレーションもよく考えられていました。終了後一週間たってますが、特段コロナに関するニュースは出ていませんが、このままクラスター等が出ないことを願っています。

準備期間から逆算すると、かなり難しい時期で開催の決断に踏み切られたと思いますので、感染対策については相当気を配られたのだと察します。運営側としては、日程を短縮したり、参加者の数を減らしたり、オペレーション面だけでなく、コスト面でも相当に葛藤があったのではないでしょうか。以前の奈良マラソンを知る方からすれば物足りない部分もあったかもしれませんが、初マラソンの身としては十二分に楽しむことができました。感謝!

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