パスワード定期変更のためにユーザと管理者が辛くならないよう、スマートな仕組みを考えてみた
弊社、PCI DSSの要件のためにパスワード定期変更が必要です。パスワード定期変更を行うとパスワード変更方法がわからないとか、アカウントがロックされたなど、問い合わせが増加する未来が見えます。
まぁ、それってユーザ(社員)の問題なんじゃないの?とも思いますが、ここではユーザに寄り添い、できるだけ双方負担のない仕組みをつくりたい、と思い、この課題に取り組みました。
課題はなんなのか
課題はJumpCloud(macOSアカウント管理の仕組み)から、ユーザが迷うことなく、期限内にパスワードを変更する仕組みを作る、ということです。
ここで重要なのが、
macOSユーザが迷うことなく、期限内にパスワードを変更できる仕組み
というところです。
単にパスワードの定期変更をやるだけなら、その設定がJumpCloudに備わっているので、シュッと設定するだけです。
今回のポイントは3つで、これを満たす仕組みを考えていきます
1. ユーザが迷うことなく → 手順がわかる
2. 期限内に → 期限が近づいたことがわかる
3. 期限がきれても → ロックではなく、強制的にパスワード変更できる
※ロックではなく、強制パスワード変更だとリスクが存在しますが、いったんここは許容することにします。
なぜ、JumpCloud?(構成説明)
本筋からは外れますが、なぜ、JumpCloudからパスワード変更するのか、について説明しておきます。
一言でいうとmacOSユーザはJumpCloudからAzureADにパスワード同期しているからです。そしてJumpCloudはmacOSの特権アカウント管理およびパスワードポリシー制御のために使用しています。
Jamf Connectに切り替えることも検討しましが、結果として現構成(JumpCloud使用)のままの方針としました。
足りない機能はなにか
JumpCloudのパスワード変更周りの機能を細かく検証していきました。
結果として、足りない機能はこの2つ
1. ユーザが迷うことなく → 手順がわかる
2. 期限内に → 期限が近づいたことがわかる
ポイント2は期限が近くなるとメール通知は来ますが、弊社の場合、かなりの割合でユーザは気づきません。
よって、この2つを満たす機能を作っていくことにしました。
このあたりの技術的な説明は、一緒に機能を作ったhikkyさんのブログを見てください
こんなフローになった
パスワード変更を拒否っても、最終的に行くつく先はパスワード変更w
結果として
現状としては、ここまで上手くすすめることができました。
つい先日、ユーザアナウンスしたので、実際のパスワード変更はもう少し先になります。
その際にユーザアンケートでも取って、最終結果を追記しようと思います。
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