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映画:ウォーク・ザ・ライン/君につづく道

March 2, 2024
Walk the Line (2005)/ウォーク・ザ・ライン/君につづく道

監督:ジェームズ・マンゴールド
脚本:ジェームズ・マンゴールド、ギル・デニス
出演者:ホアキン・フェニックス、リース・ウィザースプーン

ジョニー・キャッシュ(ホアキン・フェニックス)とジューン・カーター(リース・ウィザースプーン)の実話に基づく。キャッシュは苦労の多い幼少期を経て、音楽の道を歩む。成功を収めるものの、プライベートではドラッグ依存と結婚生活の問題に悩む。そんな中、カーターとの出会いが彼の人生を変える。彼女の影響でドラッグを克服し、二人は愛を深め、最終的に結婚する。この物語は、挫折と再起のドラマであり、二人の愛の強さを描いている。

邦題がダサいというツッコミは置いておいて、私は過去に何度か観たが、旦那は初めてということで観てみた。


IMDbより

カントリー歌手のジョニー・キャッシュの物語。映画を観るまで知らなかった。歌手として成功した裏には波乱の人生。父親との確執も、よく聞くようで、実際自分がそうだったらと思うといたたまれない。子供の頃に負った心の傷は、大人になっても、音楽で成功しても癒えていなかったようだ。

そういう精神的に苦労していたからか、ジョニーの作る音楽は、立場的に弱い人の気持ちを代弁することができたのかもしれない。

幼い頃からラジオで聴いて、憧れていたジューンへの気持ちはあせず、最後には結婚してしまう執念はすごい。ジューンが亡くなり、その後追うように自身も亡くなったというから、本当に好きだったのだと思う。

IMDbより

最初の奥さんのことは、音楽で成功する前の気持ちは本当だったと思う。ただ、付き合った期間が短く、奥さんの求める幸せを理解しないまま結婚を急いでしまったんだろう。

音楽で成功し、巡業で家を空ける旦那、さらにそこには昔から憧れてたジューンがいる中で、奥さんに不安と不満が募り、純粋に旦那の成功を応援できない気持ちは理解できる。ジョニーは、音楽で成功していくが、それを喜んでくれない妻に不満もありそうだし、やはり昔から憧れていたジューンへの気持ちが高まってしまった。結局夫婦関係は破綻してしまう。

どっちが悪いというわけではないが、お互い求めるものが違ったというよくある話だが、観ていて残念ではあった。

父親との確執は本当に最後の最後まで続くのかと思ったが、ジューンと落ち着いた生活を始め、ほんと最後に1シーンでだけ仲良くなったような描写があり救われた。

ジョニーの本当の両親より、よっぽどジューンの両親の方が愛があり、本当に辛い時に全力で守り、助けてくれたところは、血のつながりとは何だろうと思った。

実在した人物の話だとはいえ、脚色だったり、本人の解釈による偏った部分もあるだろうが、映画として楽しめる作品。

IMDbより

俳優本人で吹き替えなしで歌っているシーンは圧巻。

(終わり)



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