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蝉の声が聞こえなかった日

今日はほんのりノスタルジックな気分で、この日記を書いてみることにしました。なーんにもしなかったので、文章の雰囲気だけでも変えてみようかなと思いまして。

今回の交換日記は、本当に「日記」です。夏休みの宿題の日記を読む感じまで知能をレベルダウンさせておいてください。

今日は朝から夜まで、布団の中にゆったりとくるまり、一日を過ごしました。布団は私のお城です。お城といえば、城壁がありますよね。私のお城にも本の城壁があります。

積み上がる本たち。よく崩れる。

この城壁が頭の上側、ふとんの両側に二重であります。大体のことはiPadとノートパソコンで事が足りるのでそのスペースさえ確保できてれば、どうにか作業できるのです。それを良いことに本を積み重ねています。パートナーは呆れて、この様を見ています。別室の本棚に入りきらなくなったんです。苦肉の策です。単にズボラなだけという訳でもないんです。仕方なく、仕方なく積み上げているんです。

そして、このスペースで今日は何をしていたかと言うと、哲学、美学、そして心理学に関する本に没頭していたんです。ページをめくる音と、言葉の奥に込められた意味が、私を深い思考へと誘ってくれました。

この頃はあまり小説を読まなくなりましたね。と、ふと横を見たら萩原朔太郎の『猫町』がありました。発掘しておきましょう。

緑の岩波文庫は私にしては珍しい買い物

そして、枕元にはワイヤレスイヤホンとiQOSが置かれています。いつでも音楽を聴きながら、iQOSが吸えるように。

この本の城壁に囲まれた狭い空間に、iQOSの微かに水蒸気の煙が立ち上る様子が穏やかな時間を演出してくれました。ちょっとした息抜きの瞬間で、日常の喧騒から離れられる心地よさを感じます。本の城壁が私を守ってくれているんですかね。

そんな風に時間を過ごしていると、パートナーが脚が痛いと話してきました。どうやら寝ている間の姿勢が悪かったらしく、脚を痛めたようです。私はパートナーの要望に応え、薬を塗ってマッサージをすることにしました。手の温かさが痛みを和らげ、パートナーの表情がリラックスしていくのを感じられるとホッとできました。

そのまま時間は過ぎ、窓から差し込む光が徐々に薄れていきました。いつの間にか夜になり、星が輝く時間が広がりました。

そう言えば、今日は蝉の声が聞こえてこなかった気がします。普段はあの鳴き声が耳に飛び込んでくる場所で、今日は静寂が広がっていました。

その後、ちょっとした思いつきでパソコンを開き、過去の写真をクラウドにアップロードし始めました。

写真の中には、過去の出来事や笑顔が切り取られています。その写真たちを眺める中で、時間の流れと共に積み重ねてきた思い出が心に響いてきました。

今日の日記を振り返ると、何気ない一日でも、その中には心に残る瞬間や思いがちりばめられていることを再認識しました。

静かな時間の中で感じたことや、身の回りの些細な出来事が、実は私たちの人生の中で大切な一部を担っているのかもしれません。さて、夜ご飯は何を食べようかな?そして、Amazonはいつ来るんだろう?ゴドーも来なければ、Amazonも来ない。平凡な1日の日記でした。

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