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20-21シーズン ドルトムント選手評価MF~FW編

はじめに

どうも僕です。
前回の記事を読んでいただきありがとうございます。
まだの方はMF~FW評価を読む前に、一度前回の記事を読んでくれると嬉しいです。

前回に引き続き、今回も選手評価やっていきます。
20-21シーズンの締めくくりに、ご自身の選手評価と照らし合わせながら読んでいただければと思います。

MF:トビアス・ラッシェル

評価:2/5
トップチーム合流から時間も経ち、雰囲気にも慣れてくるであろうと思われた今シーズン。
プレシーズンでは率先してボールを引き出し、中盤底のサポートをこなし、シンプルなボールタッチで期待感を高めましたが、トップ定着とはいかず。
フィジカルの強さや一瞬のプレー選択が求められるトップカテゴリーにおいて、彼の高低におけるアイデアは、BVBの中でも目を見張るクオリティではあるものの、それをサポートするフィジカルを更に強めたいというのが課題。
同じ様に苦しむブラント同様、求められる在り方にどれだけ自身を擦り寄せられるかが鍵となる。

MF:トーマス・ディレイニー

評価:3/5
攻守の安定感が試合間隔を空けても一定水準で保たれているのはやはりベテラン。
しかし以前よりもカードを貰う際のプレーに判断、反応の遅れが見られるのも事実。
ヴィツェルの居ない期間でジャンにアンカーの座を奪われてしまったものの、2人の良さは別にある。
瞬間的な配球精度の高さと、常に前線をサポートするポジショニングを間違えない事が彼を押し上げる大前提であり、向上の一歩だろう。

MF:エムレ・ジャン

評価:3.5/5
複数ポジションでチームを助け、パッションを見せたグルーガイ。CB、SB、CH、DMと複数の守備的ポジションをこなした今シーズン。
主力の負傷離脱が相次いだ期間を乗り越えられた事と、チームが一つ上のステージに行けた事は、彼が居なければ達成不可能なミッションであっただろう。
しかし個人のパフォーマンスに目を向けると、どこのポジションでも主力を脅かす存在に慣れていないのもまた事実。
中盤ではタッチ数が増えてボールの前進を助ける能力に欠け、CBでは一人で何とかしようとついついドリブルが増えてしまう。
カバーをするのは他の選手の役目だが、博打感も強いプレー選択にイレギュラー性を感じてしまうため、カウンターを貰う場面も少なくない、やってやろうという意思が感じられる以上伸び代は無限大。
来季は個人のパフォーマンス向上を目指して。

MF:アクセル・ヴィツェル

評価:3.5/5
毎シーズン高水準を維持してきたパフォーマンスと稼働ぶりではあるものの、お茶目な怪我でのお戯れや、勤続疲労もあってか全体的にお休みとなったシーズン。
しかし彼の離脱は他の選手たちを奮い立たせ、若手の自覚とステージを一つ引き上げた。
休養万端で臨むEUROを踏み台にして、来シーズンは最高戦力の力をもう一度我々の目に見せ付けて欲しい。

MF:マフムド・ダフード

評価:4/5
シーズン終盤にして何度目かもう分からないくらいの覚醒の予兆を迎えた男。
乃木坂46もびっくりなくらいに、何度も覚醒の予兆だけを見せてはスっと消える。
エディンの元でより中盤の選手に力強さとクイックネスが求められる中、後述のベリンガムと共にアジャストし、一気に欠かせない存在へ。
アンカーでの広い可動域から、相手マーカーをいなして展開する姿はリーグ1のアンカーっぽくもあり、見ていて非常に面白く、確かにな攻撃のリズムを生んでいた。
ポジションを一つ上げた後は常に体を張り、持ち前の可動域で組み立ての補佐から最終局面にまで絡んでいける強さを発揮した。シルバーメダル世代は皆苦しんでいる中で、希望の光となっていけるのか。
看板直撃ミドルを減らせば本格的に覚醒か。

MF:ジュード・ベリンガム

評価:5/5
前評判以上のプレシーズンを過ごした時点で、彼の才能やインテリジェンスは計り知れないとは思ったものの、まだまだ10代これからの選手と言った風なシーズンを過ごしていた。
しかしエディンの元でよりフィジカルな守備、果敢に前へ出ていく推進力を突き詰めた彼は、一気にスターティング11の常連へとのし上がっていった。
コンビを組むモレイとのポジショニングの関係性も成熟し、選手によって自身の重心を変えられる選手になった彼は、今後まだまだ大きく伸びていくだろう。

MF:ユリアン・ブラント

評価3/5
再起を誓う未来のNo.10
意外にも器用で中盤ならどこでもこなせる彼は、ファブレの元ではNo.8で起用される場面が多く、持ち味である攻め上がりやドリブル、パス、走力を全て中間管理職業務へと割いていた。痒い所に手が届く、そういった快適さを感じられながらも、やはり本職はもっと前。
よりフィジカルを意識したエディンの元では、そのフィジカルへの順応が遅れてベンチ生活も増える。
しかし逆に言えば改善するべきポイントは明確。
新たな時代に順応し、ビッグイヤーを掲げた相棒の元へと近付けるのか。
彼の挑戦はいつも険しい道のりの連続。

MF:ジョバンニ・レイナ

評価:3.5/5
衝撃のデビューシーズンを終えた後は誰しも静けさを感じさせるものではあるが、着実に飛躍へと歩を進める彼は、狡猾な選手へと進化する為にあえて静けさを纏う。主力の離脱が多い中目立った離脱も無く、完成されたボディフレームで一気にトップリーグに順応していった。
未だチームを背負う風格こそ感じられないものの、監督の教えと自身の強みを、可能な限り高いレベルで表現出来る彼の出番は、もうすぐそこかもしれない。左足は相変わらず使わないが。

FW:レイニエル・ジェズス

評価:2/5
彼の才能はポジションが上がる事で輝く。
しかし既存のサイドアタッカーに比べればインパクトが無く、既存の中盤の選手に比べれば展開力も視野も無い。最前線に目を向ければ待ち受けるのは怪物と、彼をどこで使うかは、監督を常になやませてしまう状況といったところ。
しかし彼にはトレーニングの内容を反映させ、実践しようとする勤勉さがある。
残留を決断した残り1年でローゼから全てを吸収し、ハキミのような大逆転を見せることが出来るのか。

FW:アンスガー・クナウフ

評価:2.5/5
見据えた先にあるものは希望か、現実か。
プレシーズンから、持ち味であるスピードを活かした突破からのフィニッシュを意識したプレースタイルは、イギリスへ旅立ったアメリカ人を彷彿とさせるものの、中々出番を掴めない彼の前には一世代下のレイナの背中。
チームの危機を救ったゴールと、大舞台での先発起用、誰もが味わえる訳では到底無い、濃厚な経験をした後に望む新シーズン。
フィジカルの改造とスピードを両立出来れば、一気に新しい可能性としてチームの欠かせない持ち札となるだろう。

FW:ステファン・ティゲス

評価2/5
アンダー年代の支柱も務める、心優しき頼れるストライカー。
トップカテゴリーにおいてインパクトを残せたとは思わないものの、常にプレッシングを諦めずにかけ続けるフレッシュさと、純粋な機動力の高さは評価出来ると同時に、既存の武器である安定したフィジカルバランスを支える上で、これからの成長が期待出来る武器となる。
それでも彼が1stチョイスを争える環境に居ないことは周知であるため、選択を迫られる時が近付いている。

FW:ユスファ・ムココ

評価:3/5
BVBが産んだ宝石
輝かしいデビューとエース不在でも果敢に勝負するマインド、そしてトップカテゴリーでも存在感を放つ得点への臭覚。メンタリティから既に勝者の風格が漂う16歳に我々は驚かされる一方である。
確立された左アングルから繰り出されるシュートは、既に16歳と言えるものでは無く、常に相手ゴールを脅かす力を持つ。
怪我での無念の負傷離脱と、届かなかったEUROへの思いを乗せて、狙うはシーズン2桁ゴール。

FW:トルガン・アザール

評価:2.5/5
無念のシーズンと乗り切れない後半戦を受けて何を思うか。
怪我はスポーツにおいて付き物であり、デビューシーズンからのインパクトを考えれば、彼の不在がチームに与えたダメージは大きかった事が伺える。
それもあってか、後半戦合流後の彼は少し周りよりも浮いた雰囲気で残りを駆け抜けている様に見えた。EUROでの戦いで調子を上げ、良いイメージで再びピッチの上に立ってくれる事を願って。

FW:マルコ・ロイス

評価:5/5
晩年に差し掛かってもなお衰えない背中
今シーズンは特に怪我との付き合い方が良かった彼は、離脱期間を劇的に減らすことに成功。
成績こそもう少しと言ったところではあるものの、今シーズンは特に周りを活かすプレーも増えたように見られ、新たなスタイルとして息が長くなるかもしれないと感じさせるシーズンだった事から、No.11の背中はもうしばらく我々の前で躍動してくれることだろう。

FW:ジェイドン・サンチョ

評価:5/5
芽生えたキャプテンシーとチームを背負うという意味。
今シーズンは沢山の主力選手が怪我に見舞われたが、サンチョも例に漏れずにその煽りを受ける格好となった。しかしそんな彼に芽生えたものは、野心と言うよりもキャプテンシー。チームを背負い引っ張るエースの自覚である。
20歳を越え、成熟したそのマインドは、最前線から確かにチームを鼓舞し続け、支え続けた。
就職先の選択肢を増やす所謂ボランティアへの参加だとしても、常に彼の戦う姿勢は周りを勇気付け、下の選手たちを奮い立たせた事に変わりは無く、さよならを言うべき時だとしても、我々に未練は無い。それ程に大きな物を見せて残してくれたのでは無いだろうか。

FW:エルリング・ブラウト・ハーランド

評価:5/5
まさに兵器、世が世なら戦争の抑止力になるほどの絶対的ストライカー。
変わったパフォーマンスに祝福の仕方、見る人によれば変なやつなのかもしれないが、20歳には思えない懐の深さとチームへの愛情は、ピッチの内外で感じられることだろう。
怪我に泣きながらも常に相手DFラインを陥れ続け、彼の存在が見るもの全員をまだいけると思わせてくれる存在であった事に変わりはない。
CLでの得点王を奪い取った彼の見据える先は、以前のNo.9が残した41という、偉大で、あまりにも大き過ぎる足跡なのかもしれない。

まとめ

想像以上に主力が怪我で抜けたことや、シーズン途中での監督解任劇というイレギュラーなど、結局またフロントに振り回されるシーズンとなりましたが、結果だけ見れば成功?それとももっと出来た?と色々と考えさせられてしまいます。
特に今シーズンは、久しぶりに沢山の若手が活躍したシーズンだなとも思うので、レンタル選手たちにも復帰後の良い刺激になるのではないかと思います。
逆に言えば中堅もベテランも確保された席なんて無いよねって言うことです。
そういう11席の奪い合いは更に刺激を生んで、もっと上のレベルにチームが引き上がる事にも繋がるかなと思うので、私自身は非常に楽しみです。
本日GKのポジションでも、シュツットガルトからコーベル獲得がアナウンスされました。
ローゼやマリッチ、エディンと共に、新しい気持ちでまた激しいポジション争いを期待したいですね。

さいごに

いかがだったでしょうか。
あなたにとってのベストな選手は誰だったのか、逆にもっと頑張って欲しい選手は誰だったのか。
このブログがそんな思考の手助けになることが出来れば幸いです。
サンチョは夏にクラブを離れるのか!はたまたまさかのもう一年遊べるドンなのか!考えるだけで頭が痛い!戦えBVB戦士負けるなBVB戦士!
                
                                 〜完〜

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