原告記(仮)#18 「20190214*入廷行動」

札幌市の中心部は"碁盤の目"になっている。住所表記の数字を縦横に追っていけば、まあ問題なく目的地に辿り着ける。
生まれも育ちも札幌の私は、その感覚が身についている故に(いや単に性格か)、知らない土地でも、なんとなく方向を定めたら、もう感覚的に突っ走る…そして迷う。
りょーすけさんは、きちんと頭の中に地図がある状態で動く。だから、逆に"決まっていない状況"が苦手なんだろうなと常々感じる。


札幌駅↔テレビ塔↔すすきの。
札幌の代表的な3つの地点は、北から南へ、まっすぐ一本の線で結ぶことができる。そして、真ん中のテレビ塔のあるあたり(地下鉄だと大通駅)から西の方向へ、大きく伸びているのが大通公園。

公園といっても、一般的なイメージとはかなり異なる。車道と車道の間の幅の広い空間は、西1丁目から西12丁目までずっと続いていて、道であると同時に、雪まつりをはじめ各種イベントの会場にもなる。
札幌で20年以上にわたって続いている『パレード』も、ここ大通公園を会場としている。

1996年、まだ大学生の頃のりょーすけさんは、当時の札幌パレードに参加している。
そして、その数年後に札幌に移住…カッコいいパートナーを見つけて(←私)、現在に至る。
※なぜ札幌に移住したのか?その話は、今度、本人に書いてもらいたい。


中心部から西へ進んだ西11丁目。
車道を隔てて大通公園を見下ろすように、札幌地方裁判所がある。周辺は穏やかなオフィス街。おそらく場所柄、弁護士事務所がたくさんあるはず。

あと、いまはなき『北海道厚生年金会館』は、西12丁目にあった。
ここは途中で別の名称に変わっているが、数多のホールコンサートで使われてきた場所。
80年代後半、バンドブームというのがあって、高校生のとき、BARBEE BOYSのコンサートもここで観た…青春(*_*)
 

札幌地方裁判所の角向かいに、細長い造りの札幌弁護士会館がある。
2019年2月14日、この日13時位だったか、中の会議室に集合。
このとき、弁護団は4人(その後、回を重ねるごとに増員)。
原告のカップル3組のうち私たち2人。他のカップルらは仕事など都合が合わなかった。

弁護士会館を出て、札幌地方裁判所の区画、大きな敷地の側面の歩道を進む。
角を右に曲がると同時に、その先の、正面玄関の入口あたりが視界に入った。
そこには人の群れが……
うわぁ、、、、 
報道陣がいっぱい。

その報道陣の群れにたどり着き、簡単な打ち合わせ(我々の写真は首から下で、など)を終えて、弁護団と私たちは、いまきた反対側の角に移動した。

『入廷行動』

よくニュース番組で見かける、原告側が裁判所に向かって歩みを進めている映像。
あれ実は、ちょうど裁判所に向かっているタイミングをたまたま撮っているわけではない。

私たち2人が先頭に立ち隊列を作ってスタンバイしたあと、50メートルくらい先で待っている報道陣と
「今から行きまーす、いいですかー」
「OKでーす」
みたいな内容を、大声&身振り手振りでやり取りしながらスタート。

この2年間、この『入廷行動』を毎回やってきたわけですが、なんというか、悲壮感0(ゼロ)、ときに笑いだしそうな、和気あいあいとした、大人たちの小さな行進でした。


更につづく




取材メシ記録
※判決を前に絶賛取材受ける日々。取材ごとにご飯食べてるシーンを撮ってもらっているので、題して取材メシ。
…サラメシで取材されないだろうか、、、

3/2
鶏とゆで卵の香り醤油煮
ほうれん草と春菊のお浸し(煎酒)
たくわん(三河屋)
ごはん
味噌汁


鶏と卵の香り醤油煮は、やっぱりというか、有元葉子先生のレシピです!

煎酒(いりざけ)とは?
江戸時代に醤油の代わりにも使われていたようで、梅を日本酒で煮きったもの。
実は先日、所用で一年ぶりに上京した際に久しぶりに購入。これは常備しておきたい調味料の1つ…オススメ。
銀座の三河屋さんで買えます。


あと、明日、私…誕生日です(小声)。

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