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片野坂監督との歩み〜クラブの“覚悟“

2021年6月5日。クラブより榎社長の公式声明が発表された。
それは、片野坂監督には引き続き指揮をとってもらうこと、クラウドファンティングで集めた資金は、当初予定した設備への投資をセーブして、選手補強費に回すとのことだった。

現在、大分トリニータは降格圏内に沈み、監督解任の声さえ上がっていた。それらの不協和音を一蹴するような榎社長のコメントには相当な“覚悟“が感じられた。

解任の声が上がるのも当然だ。大分トリニータは、ここまで16試合を終えた時点で3勝3分10敗で、19位と成績は芳しくないし、J1常連のクラブなら既にクビとなっていても不思議ではない。

また、選手補強についても明言している。ここまでをみれば物足りなさは一目瞭然だ。今シーズン獲得した選手も、長沢、坂、下田とJ1で戦ってきた選手は流石の存在感を放っているが、他の選手は、正直期待外れだった感が拭えない。あくまで現段階の話だが。

補強に関しては、妥協せずに経験値のある選手を獲得して欲しいなと。予算が限られていて、どれだけ使えるのかは分からないが、圧倒的に得点力不足の状況を変えることのできる得点感覚に優れたアタッカーは必要不可欠だろう。シーズン途中でそんな選手とれる可能性なんて限りなく少ないかもしれないが、この補強が間違いなく大分トリニータの運命を左右することとなる。

何れにせよ、大分トリニータは降格圏内から抜け出すべく、片野坂監督と歩み続ける道を選んだ。大分トリニータをJ3からJ1まで導いたまるで映画のように不可能を可能にしてきた常勝指揮官だ。これからだってきっと、奇跡を起こしてくれるはずだ。

現段階ではこの選択が、吉とでるのか凶とでるのかなんて誰にも分からない。
シーズンはまだまだ途中で、まだ折り返し地点にもきていないし、少なくとも残り22試合を終えるまでは。

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