見出し画像

アーキテクトとデザイナーが語る、「co-ba ebisu シメルバ」社内イベントレポート

2月4日(火)18:30〜co-ba ebisu 1F イベントスペースPARKにて、「co-ba ebisu」の空間設計とデザインを社内向けに語る会、通称「シメルバ」が開催されました!本記事はこちらの社内イベントレポートになります。

イベントのスピーカーは、空間デザインについて、architecture室の松山(社内Slackネーム:matさん)と、サイン/グラフィックについてはcreative室の宍戸(社内Slackネーム:shoくん)です。
co-ba ebisuは、竣工まで数年かけて社内外様々な人が関わってきました。そのため、そんなco-ba ebisuをちょっとでも知っていただくきっかけになれば、と思いnoteにまとめました。そして普段はなかなか、ツクルバのarchitecture室とcreative室のメンバーが対外的に話すことは少なく、貴重なので、ぜひチェックしてみてください。

設計デザインのポイントは「解放性」

画像6

architecture室のmatさんからのお話。2年半前からco-ba ebisuのプロジェクトがスタート。architecture室としては、プロジェクトスタート時は色々な人が関わり、最終的にはmatと同室igakiが担当。設計は春前から、企画と同時進行でスタート、夏に着工して昨年の12月にオープンを迎えた。
面積としては1Fのみで980平米ある、かなり広い空間。その為、どこに何の用途を配置するか、ゾーニング検討にかなりの時間を費やしたという。

1年前の企画段階では、co-ba事業部のoggyとmintから『#働き方解放区』のテーマについての説明があり、それをどのように設計に落とし込むかをかなり考えました。企画の進捗に合わせて、平面計画を何度もやり直し、今の計画としているので、企画で考えた内容が密に空間の使われ方に繋がっていると思います。」

各スペースについては次の通りです。

▼CAFE(エントランス入って左のスペース)

画像10

このスペースは、会員さんがお客様をお招きした際に打ち合わせをしたり、co-ba ebisu内外の人も活用する空間。
そこにフレームの什器を儲けることで、会員さんの活動紹介やプロダクトなどをディスプレイできるスペースに。


作業スペース

画像11

机がそのままカッターマットになっており、気軽に作業できるスペースに。


メインの通路

画像14

co-ba ebisuは『街』をイメージしたコンセプトがあるため、メインの通路は〝路地〟を意識して設計しました。そのため、どうしたら街らしさを表現できるかを考えました。通路の広さの強弱をつけて、動きをつけたところがポイントです。」


カスタム個室

画像9

co-ba ebisuでメインスポットはズバリ、カスタム個室です。全7部屋あるカスタム個室には、跳ね上げ式の窓があります。そして、窓の外は共用部に面していて、窓の先には必ず対面式のカウンターと椅子が用意してあります。これを設けた理由としては、スタートアップでよくある、すぐに人数が増えるという問題を解消すること。個室に人数が入りきらなくなったら、フリー席でアカウントを増やすことで、フレキシブルに対応できる仕様にしてあります。」

窓を跳ね上げることで、小型の屋根となる「庇(ひさし)」が生まれ、対面席がカスタム個室の一部のように見える。
その結果、カスタム個室の一部のように見え、意味合いの全く異なる席になり、建築として境界を曖昧にすることが出来る縁側のような空間を作り上げている。


コーポレートコワーキング

画像8

みらい創造機構さんがオーナーのコワーキングスペース。
co-ba(コワーキング)の中にコワーキングがある新しいスペースの活用方法です。これもかなり特徴的なスペースなんです。」


PARK(フリー席/イベントスペース)

画像7

日常では、フリー席として利用。大型テーブルを配置した、フリー席とは別の使われ方を想定しています。コミュニケーションを促すように、簡易打合せの用途を想定して、円卓にしている。
また、前傾になりやすい椅子(vitra社/Tipton)を採用することで、打合せを前のめりにすることも考えた、椅子とテーブルの組み合わせ。不定期に、今日のようなイベントも開催されています。

「丸いテーブルの脚は、外すことができます。このテーブルの脚はDIYなどで使うことができる脚の仕様。多様なイベントにもすぐに解体して片付けるなど、フレキシブルに対応できるテーブルにしました。」
そして今回のイベントのスペースもPARKを使用。


▼BAR

画像5

「キッチン付きのカウンタースペース。飲食もOKなので、20名範囲で飲食つきのイベントもできますね。」
そして本日の軽食は参加するみんなへMcDonaldとビールを用意してくれたarchチームの1枚。仲良し写真。


視覚的に柔らかい印象で、「働き方解放区」をイメージしやすいデザインに。

次に、creative室 のshoくん (サイン/グラフィック担当)からのお話。

「co-ba事業部の、co-ba ebisuの想いや伝えたいことを最大化させるため、クリエイティブで具現化してアウトプットすることを心がけています」
「co-ba ebisuについてはは直営店でありつつも、co-baブランドのアイデンティティを継承しながら、ebisuらしさを出しました。そのワンヴィジュアルとしてシンボル的なものを作りました。」

画像1

「所属している部署とか、垣根を超えて、働き方の解放が繋がって行くこと。そしてco-baでこれから行われるであろうシーンをラインで繋げたヴィジュアルにしました。すなわち、働き方解放区をわかりやすくするデザインにしています。」

商店街をイメージした全体設計に、こだわったのは2種類の「暖簾」

画像2

1Fのクリエイティブのアプローチとして「商店街」というキーワードがあるという。

「まず最初に提案したのは〝旗〟をモチーフに空間を構築していったら良いのではないか、という案を出しました。旗は自分の居場所を掲げて、表明する意味もあるのでぴったりだと思って。」

「象徴的な部分として、co-ba ebisuに入ってすぐに垂れ幕や暖簾があります。この仕様の理由は、商店街といえばイコール、アーケード。アーケードにはメインの通りと、空間がある。そしてそのアーケードをくぐった先には開かれた空間があるというイメージをco-ba ebisuの空間として作りたかった。そして、そのアーケードを想起してもらうために、垂れ幕を連ねて表現しました。」

画像3

「暖簾をくぐった時に、ふわっとした開放感も味わって欲しいなという想いがあります。また、暖簾は〝技術を継承する〟という意味もあるんです。そのため、カスタム個室の自社ロゴが印刷された暖簾は、入居している人にとっての表明として掲げています。

画像4

次に、空間と空間の間にある、暖簾を潜ることによって、気持ちのONとOFFのスイッチを切り替える。そんな意味を持たせているとのこと。
「Focus on」のメッセージもその意味に添えられた言葉。

そしてshoくんから少しマニアックな話が始まった・・・。
それは、暖簾をつくる時にこだわったサイズと数について。暖簾の巾数として、商いで使用する場合、奇数で並べるのが良いと言われているとのこと。
豆知識!面白い。

画像13

「文字の書体にもこだわりました。この書体が作られた意味に、co-ba ebisuとの親和性があると感じ、スラブセリフ体であるDIN Next Slab』という書体を採用しました。DIN Next Slabがつくられた経緯と、co-ba ebisuの空間が紐付くので、その意味を持たせたかったんです。」

「スラブセリフ体の特徴として、太くて、読みやすく、それでいてスムーズさがあること。それをco-ba ebisuで掲げている空間のコンセプト、〝work assemble〟に紐ずけました。work assembleとは、自分たちの働き方を寄せ集めて組み立てるという意味。いいものといいものを組み合わせて、そこで生まれる繋がりが広がって行くという意味があるのでこれを文字でも表現しました。それにより、空間に深みができることを期待しました。

最後に、shoくんからこんな言葉が。
「色々な人が見てわかるように、物事を最大化させるためのツールとしてクリエイティブがある。co-ba事業部は、熱量が本当にある人ばかり。独自の想いがすごく強い。それだけ、熱量を持ってco-baというサービスに取り組んでいる。それをみんなに届けたい。それを最大化させるための手法として、デザインで寄り添って行けたらなと思ってます。」

ツクルバでも色々な人が想いや熱量を持ち、共に前を向きながら、そして時間をかけながら造ったco-ba ebisu。
気になるかたは、ぜひ見学や1dayコワーキング体験などにも来てください!

画像13

以上、長々とお読みいただきありがとうございました〜!!
テキスト:高橋 春香

-----------------------------------
co-ba ebisu
co-ba ebisu(コーバ恵比寿)は代官山駅徒歩3分、恵比寿駅徒歩5分、ツクルバが運営するシェアードワークプレイスです。フロアごとにコワーキング機能、レジデンス機能を有し、2フロアを通して多様なライフスタイルとワークスタイルが実現できる新形態の「co-ba」です。雇用形態や所属の垣根を越えた多様な働き方を開拓し、これからの新しい働き方やチーム作りを実践する「働き方解放区」を目指します。
また、平日10:00-19:00は1day drop in(2,200円税込)で事前予約なしで利用可能。
そして現在、個室、フリー席、ブース席などの各プラン募集中です!
住所:〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西一丁目33番6号 JP noie 恵比寿西 1F/2F
TEL:03-5843-8620

Twitter:https://twitter.com/coba_ebisu
Facebook:https://www.facebook.com/coba.ebisu/
note:https://note.com/coba_ebisu
-----------------------------------

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?