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【グループリーグ敗退国その2】うろ覚えで振り返るEURO2020

さくさく行くよ!だってもうベスト16が始まっちゃうからね!

その1はこちら!

フィンランド

なんとか3位に滑り込んだものの、成績で足切り。無念のグループリーグ敗退となった。初戦のデンマーク戦ではエリクセンが倒れるという難しい試合で勝利を獲得。2戦目は不俱戴天の仇ロシアとの対戦だったが、普通にやられてしまったようである(見れてない)。そして運命の最終節に臨んだわけなのだが、まあねー、最後がベルギーじゃねーということで、最大限の抵抗をしたものの、今大会好守を繰り返していたレヴァークーゼン所属フラデツキーのオウンゴール扱いの失点で決壊。そのまま得点を取ることはできずに、あえなく大会からアウトということになりました。プッキを中心とした好チームだったが、肝心のプッキに点を取らせることができなかった。ロビン・ロドやカマラなどは頑張っていたのだが、どうしてもプッキにボールが渡る頻度は少なく、得点の臭いは少なかった。ただ、ビッグトーナメントへの初出場で勝利をできたのは国の歴史に残る快挙だろう。プッキが元気なうちにもう1回くらい大会に出てほしいものである。そしてそれとは全く関係ないフラデツキーのブンデスリーガでのファンタスティックオウンゴールがこちらです。

前世で何したん

・気になった選手 グレン・カマラ

エースのプッキは存在感抜群だったのだけれど、その次に目立ったのはレンジャース所属のこの男。フィンランド代表には珍しい黒人系の選手で、シエラレオネにルーツがあるそうな。アーセナルユース出身でしっかりとしたテクニックと運動量豊富に潰す様は、お徳用カンテといった感じだろうか。いや、カンテよりもより攻撃的かもしれない。今季無敵の強さを誇ったレンジャースでもバリバリの主力っぽいので、さらなるステップアップでプレミアリーグとかもあるのかも。ただ、プレミアに来ると廉価版感が目立ってしまうので、逆にもっと違うリーグ、そう、Jリーグ、特にJ2、ジェフユナ(ここでメモは途切れている)


スロバキア

スロバキアもそんなに見れなかった!初戦ではポーランドのクリホヴィアクが勝手に退場してくれたおかげで、2-1の快勝。しかし2戦目はスウェーデンの北部塹壕戦術にはまってしまい、ウノゼロで敗北。すべてをかけて臨んだスペイン戦はかなり厳しかった。アンカーがロドリからブスケツに代わったことと、外ばっかりじゃなくて中も使えるようになったことで、スペインの無限パス回しがさらに加速。抑えても抑えても水が漏れてくる穴の開いたバケツのような状態になり、すんでのところでなんとか抑えていたのだが、ここで大事件発生。モラタのPKも止めて、ありゃ、これはそろそろスペインさん焦り始めるころだぞ、というところで守護神ドゥブラフカのスーパースペクタクルなオウンゴールが炸裂してしまった。こんなことが起こってしまったら、もう試合は終わりです。そこからなすすべもなく点を取られ続け、最終的には5失点。3位には食い込んだが、成績で振り落とされてグループリーグ敗退となった。全体的にタレントが不足している中でも中堅国と伍してやれていたのはチームとしてよく戦っていたから。チーム随一のスターであるハムシクはベテランのニワトリみたいになってました。後、フボチャンとペカリークという左右のサイドバックコンビは名前がかわいい。

・気になった選手 マルティン・ドゥブラフカ

ニューカッスル所属らしいが今季ほとんど出てなかったことが影響したんだろうか。あんなことをこの大舞台でやってしまってその後平然とプレーできた精神力がすごい。PKを止めただけでも素晴らしかった。でもこれからドゥブラフカの顔と名前を見るたびに「Aクイック」という言葉が一生頭をよぎると思う。強く生きてほしい。

俺だったらどこも痛くないのに怪我した振りして交代してもらう


ポーランド

3年前くらいにめちゃくちゃFIFAランキングが高くてマジかよと思ったのだけれど、現在は20位。内容もそんな感じでした。1戦目はクリホヴィアクが勝手に退場したので、あえなくスロバキアに敗戦。相手からしたら「何もしてないのに壊れた」状態である。2戦目はスペインに圧倒的にポゼッションを握られながらもモラタがモラタしてくれたおかげで1点しか取られず、後半にはレヴァンドフスキがヘッドをねじ込んで同点。天下のレヴァンドフスキにラポルトを競らせるなんて、ジェンガに耐震実験させるようなもので、いくらなんでも無茶である。虎の子の1点を守り切って、なんとかドローに持ち込んだ。そして最終戦。スウェーデン相手だったがいきなりフォシュベリに得点を決められ、その後も中々チャンスが作れず。後半にはさらにフォシュベリに追加点を許して万事休すかと思われたが、そこで世界最強センターフォワード・レヴァンドフスキタイムの始まりである。カウンターから単騎で駆けた後にビューティフルな外を巻くシュートを決め、そして後半40分にはこぼれ球をねじ込んで2得点目。いけるかと思われたが、最後は緩慢な守備を突かれてクラーソンにとどめを刺された。しかし、まあここら辺が限界だったね。とにかく攻め手が少ないチームで、レヴァンドフスキ頼み。これでミリクがいれば多少変わったのだろうが、怪我で欠場が本当に痛かった。ただ、かと言って守備が固いわけでもなく、内容に乏しいチームだったので、グループリーグ敗退は妥当だろう。失意の旅行に出かけるクリホヴィアクのインスタでの笑顔に注目である。ロン毛になって髪を縛ってるのがイラっとしました。

https://www.instagram.com/grzegorz.krychowiak/

Screenshot_2021-06-24 Grzegorz Krychowiak( grzegorz krychowiak) • Instagram写真と動画

何の顔なんだよ

・気になった選手 ロベルト・レヴァンドフスキ

さすがの世界最強センターフォワードもボールが来なければその能力を発揮することは難しかった。ポーランドは組み立てもあんまりよろしくないし、サイドや前線に個で突破できる選手もほとんどいない。そのため、レヴァンドフスキという世界最強の大砲があるのだが、それを的に当たる場所に持って行くことができないという非常にもったいない状態だった。バイエルンとは大違いなのだが、しかしまあ中堅国出身のスーパースターというものは誰しもこんな感じなのだろう。それでも3得点しているのはさすがというか、恐怖さえ感じるほどである。そろそろ年齢的にも峠を越えつつあり、代表としては次のW杯とぎりぎり次のEUROくらいだろうか。タイトルは難しいけど、大舞台でこの理不尽な得点能力をまだまだ見たいものである。


ハンガリー

今大会のグループリーグ敗退国の中での殊勲賞はハンガリーなのではないだろうか。初戦のポルトガル戦ではほとんど引き分けに持ち込みながら、ゴール取り消しの後の理不尽ポルトガルアタック3連発でまさかの敗戦。しかし、ここで気持ちが折れないのがこのチームの強いところ。2戦目はW杯王者フランス相手に先制し、その後も相手の単調だがハンマーで殴るような猛攻を凌ぐ、凌ぐ。結局後半にグリーズマンに得点を叩き込まれるもののそれ以上は失点を許さず、ドローに持ち込んだ。そして最終戦。前半10分にカウンターから大型電柱サライ・アーダームのヘッドで先制し、その後も非常にうまく守り続ける。そしてドイツがようやく66分に追いついたと思いきや、瞬時に守備の乱れを突いて再勝ち越し。結局84分にゴレツカにゴレツカされたが、ドイツをグループリーグ敗退の崖っぷちまで追い詰めることに成功。前回大会でベスト16まで行ったのは決してフロックではないことを証明した。草葉の陰でキラーイ先生も喜んでることと思います(死んでない)。誰が特別すごいというわけではないのだが、守備一辺倒では全然ない。ボールを奪ったらきちんと繋いで前線に運んでカウンターを仕掛けていたのは、強豪国相手に素直にすごかった。次の大会も気になる存在だし、今大会怪我で出てこなかったドミニク・ショボスライの秘密兵器感もすごいので、死ぬまでに見てみたいものでスライ。

・気になった選手 クレインヘイスレル・ラースロー

ハンガリーは日本と同じで苗字が先に来るそうな。だからと言って、クレインヘイスレルがほんとにこういう読み方するかどうかはまた別である。なにしろ、Kleinheisler Lászlóである。クラインハイスラーと読んでもよさそうだし、下の名前のラースローもかなり怪しい感じがしないだろうか。本当ならばすぐさま選手名カタカナ表記審議会で協議すべきところなのだが、ハンガリー・ルーマニア担当者はEURO前に「カタカナ無理」と書き残して失踪してしまった。ハンガリー・ルーマニア担当が任期を全うしたのは1970年代まで遡らなければならず、若手潰しとの異名をとるこのポストは何度も廃止が検討されましたが、東欧部会の反対で実現していません。あ、クレインヘイスレルは攻撃の中心としてチャンスを何度も作ったナイスな選手で、見た目はめちゃくちゃ喧嘩強そうです。

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絶対にバーで揉めたくない相手


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