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【グループA】選手名鑑だけ見て語るEURO2020展望

え?EURO2020もう来月に始まるの?

というわけで、1年延期されたEUROが6月11日から開催されます。東京オリンピックが「東京オリンピック、すんのかいせんのかい!」とちくびドリル状態になってるわけですが、EUROはもう完全にやることに決まってるわけです。なんでできるのかはよくわかりません。アメリカの陰謀でしょうか。

というわけで、ユーロの展望をしていきたいと思います。ただし、ヨーロッパサッカーよりもどちらかといえばファジアーノ岡山の得点力不足問題について造詣が深い私なので、深い分析とかそういうことができるわけはありません。普通に働いてる男性がJ2とヨーロッパサッカーを網羅することは、人としての形を保っていては無理なのです。どうも今大会は11人VS11人で行われるらしいという極秘情報を得ていますが、戦術などもってのほか。というか、そもそも選手を知りません。出場国さえあやふやです。

そこで頼りになるのがガイドブック。安定・安心のfootballistaのガイドブックです。要はこのガイドブックとネット情報だけを見て、さらっとグループを撫でようというわけなのです。平日昼間にやってる二時間ドラマの再放送みたいな気楽なノリで御覧ください。なお、footballista編集部とはズブズブの関係で有名な私ですが、ガイドブックなど一切送られてこないので自費で買っています。

唯一の不安は開幕までに間に合うかということですが、まあ間に合わなくても別に構わないでしょう!開幕してからプレビューを書いて悪いなんて誰が決めたんですか?むしろ、決勝が終わってもまだプレビューを書いている、そんな状態が私としては理想です。それではいってみましょう!

イタリア

去年ユーロが延期になったとき、監督のマンチーニが「いやー、今年やってたら優勝してたわー、絶対優勝してたわー、ま、来年でも優勝するけどね(ウインク)」とミサワみたいなことを言ってたが、それも納得の充実した戦力。

ボヌッチ率いるDFラインは左に鬼のドリブルマシン・スピナッツォーラと右にフロレンツィでこれ守る気あんのかよと思うのだが、攻撃ではお釣りが来るんでしょう、たぶん。中盤のジョルジーニョ、ベラッティ、バレッラは全員バランス良く能力が高いし、バックアップもセンシ、ペッレグリーニと多彩。前線もインモービレ&ベロッティのCFに、テクニシャン・インシーニェ、親父とプレースタイルそっくりなキエーザ息子など人材揃い。ベロッティ、ベラッティ、ベラルディとインシーニェ、インモービレ、イカルディの「誰が誰なのかごっちゃになっててわからない」問題さえクリアできればというところ。唯一の不安はGKドンナルンマが契約がドンナルンマ状態になっていて試合に集中できないかもしれないことだろうか。その場合にはガイドに「あのカッサーノですら「彼が言うのなら間違いない」と称賛」と書いてあるキエッリーニがうまくメンタルコントロールをしてあげる必要がある。不安な顔してたら首筋に噛みつかせてあげたほうがいいんじゃないでしょうか。全体的なメンツを見ても旧来のカテナチオで守って守ってファンタジスタの一発狙いという感じではなく、ラインもがんがん上げて攻め倒す気まんまん。けっこう優勝も狙えそうな戦力ではないか。唯一の懸念はもし優勝してしまったらマンチーニが「いやー、優勝したわー、するって知ってたけど優勝したわー、つれーわー(ウインク)」とさらにミサワになってしまうことだろうか。まあ別にいいか、なんか似てるし。

・名鑑のエピソードが面白かった選手 ドメニコ・ベラルディ

「親戚の家に行って草サッカーに興じていたところをスカウトされた」ってイタリアではそんなんでプロになれるんですか。中日の森繁和さんがドミニカでプロテストやったら、原っぱの中からサトウキビかじりながら現れたネルソンがいきなり150キロの速球を投げたみたいなエピソードを思い出しました。ベラルディも草サッカーに茹でてないパスタを齧りながら現れて150キロを超えるツーシームを投げた感じなのだろうか。LAエンゼルスに移籍して大谷翔平を助けてあげてほしい。


スイス

ヨーデルサッカー!!と声高らかに宣言してみたものの、ヨーデルサッカーが何を意味するのかは今のところ考え中です。ヨーデルの「レッヒッヒ」の部分のリズムでシャキリがドリブルをするというのが有力となっています。ワールドカップもEUROも毎回出ているけど、気づくといつの間にか消えているという緩衝国ならではのムーブを見せるスイスですが、今回もそんな上位にはこなさそう。なにしろエースがセフェロビッチである。とにかく長身がんばるマンの彼なのだが、2018年ワールドカップでも無得点で、デカい大会でエースを張って上位に来れるかというとそんな気がまるでしてこない。あ、でも今ポルトガルリーグの得点ランキング見たら今年2位なのね。これはリスボンで魔改造されたのかもしれない、いけるかも。手の平は返すためにあるのです。ただ、相棒のエンボロも全然ボルシアMGで点とってないっぽいし、シャキリもリヴァプールでほとんど出てないし相変わらず足が短い。なかなか点を取るのに苦労しそうな感じである。組織力の高さで守れそうではあるので、ひたすら耐えているのだが点が取れず、焦れたところでジャカが退場というシナリオが予想される。あと、CBのアカンジという名前が面白いので「そのカバーリングはアカンジよ」といつWOWOWアナウンサー&解説が暴挙に出るかが楽しみです。早野宏史さんを解説に呼びましょう。

・名鑑の写真が面白かった選手 ジェルダン・シャキリ

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どの瞬間の顔?


トルコ

ルートコです!感染症蔓延でCL決勝の舞台を剥奪されたので、EUROなんか参加しとる場合かという気がしないでもないのですが、そこはまあ気合でなんとかしてもらいましょう。なんか国際舞台で久々に見るなと思ったのですが、W杯は3位になった2002以来出てないらしく、一応EUROは前回出てたのだが記憶に全くなく。記録を見たらスペインとクロアチアと同組であっさりとGL敗退してました。さて、今回のトルコなのだが知ってる名前だとCBは強力。ソユンジュはレスターのレギュラーで、強い、高い、速いの三拍子揃ったナイスな選手。広大な守備範囲と生え際が光ります。カバクもリヴァプールでけが人が多いので順調に出場してフィジカルの強さを見せている。大会でも屈指のコンビなのではないか。あとはアタッキング陣次第か。俺たちの北京国安にもいた流浪のストライカー、ブラク・ユルマズが主砲らしい。今年は優勝争いをしているリールでもエースとして活躍……って、リール今首位なの?明日勝ったら優勝なの?えっ、PSGどうしたの?あーびっくりした、お茶飲んで落ち着くわ。本筋と関係ないところでびっくりさせるのやめてほしい。ま、ともかく、ユルマズとリールで同僚のユスフ・ヤズジュが活躍し、「ミスター当たるも八卦当たらぬも八卦」のチャルハノールが運良く当たりの日だったら、ユルマズも点が取れるのではないだろうか。そして、俺たちのドリブルジャンキー、エムレ・モルが代表候補にすら入らなくなったの、さすがにみんな気づいてしまったのだろうか。怪我かもしれないけど。

・名鑑のエピソードが面白かった選手 ジャネル・エルキン

「インテルに移籍するも開幕前に構想外にされる」と書いてあってこんなやついたっけと調べてみたら、開幕前にマンチーニが解任されてその後釜に座ったF・デブールがグダグダだった年であり、その年の8月にはレンタルでベジクタシュに移籍してた。かなりインテル入ってるなムーブであり、そりゃF・デブールに恨み言も言いたくなるのではないか。まあF・デブールに恨み言を言いたいのはエルキンだけでなく全インテルファンもそうだとは思うが。


ウェールズ

前回大会ではベスト4進出と躍進したウェールズだが、今回はそのまま主力が年食ってる感じであり、けっこう厳しそうな気がする。そもそも監督のギグスが暴行罪で起訴されたのでいないというむちゃくちゃな状況である。ギグスは弟の嫁との長年の不倫問題を金で解決してたり、マンU一筋の聖人っぽいイメージなのに私生活がしっちゃかめっちゃかという感じなので、ロッテの清田選手とともに強めのカウンセリングを受けたほうが良いのではないだろうか。さて、ギグスのことは忘れましょう。前線の軸はやはりベイル。トッテナムでも相変わらず守備なんか全然しないが、とにかく攻撃になった時の破壊力はまだまだ健在。とりあえずベイルに預けてなんとかするという攻撃スタイルは今大会でも有効だろう。そこにマンUの新星ダニエル・ジェームズやゼロトップのハリー・ウィルソンが絡む感じ。ここに前線でふらふらさせとくと何かが起こるかもしれない枠のラムジーが具体的にはよくわからないが何かをするのだろう。普通に怪我でいない気もするけど。ともかく守備を固めて後はベイル次第である。早期敗退の時のためにきっとゴルフセットを持ってきてるはずだが、首脳陣はベイルに背水の陣を敷かせるためにさっさとゴルフセットを粗大ごみに捨てておくべき。ぐだぐだ言ったらドライバーで頭をナイスショットする、そういう決断力が求められているのです。

・名鑑のエピソードが面白かった選手 ジョー・ロドン

トッテナムに所属しているCBらしい。プレーを見たことはない。ソン・フンミンとは仲良しらしくて、「ソンと話すと笑顔になれる」とぞっこんの模様。ソン・フンミンの何がジョー・ロドンをそんなに笑顔にさせるのかめちゃくちゃ気になる。ベン・デイヴィスから必殺のウェールズギャグを教わったりしたのだろうか。早めに薄い本を作って欲しい。急げ。


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