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【グループD】選手名鑑だけ見て語るEURO2020展望

なんだ、全然余裕で間に合うじゃん。そしたらちょっとだけ休んで溜まってるNetflixとか漫画を見よう、ユーロ直前に残りを書けば……(絶対死亡フラグ)

時々言っておかないと忘れるので書いとくけど、参考にしているのはfootballistaの選手名鑑だよ! 

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イングランド

しかしまあ、人材が山ほどいるチームになったものである。2012年のユーロで監督がホジソン、先発にウェルベック、グレン・ジョンソンがいた時とは大違いである。おまけにサイドハーフがヤングとミルナーでどうやって攻めろと。2016年もスモーリング、ローズ、ケーヒルのDFラインとかめちゃくちゃ怖いし、やっぱり監督はホジソンだった。なんでだ。つうかなんでホジソンだったんだ。その頃に比べたら層の厚さは雲泥の差。キーパーはピックフォードが自慢のキックとセーブで防ぎ、いざとなれば捨て身のカニばさみで対処。CBは頼りになるマグワイアと覚醒したストーンズが基本線か。今年のストーンズはシティで出色のパフォーマンスだったが、隣でずっと怒鳴っているルベン・ディアスがいたから正気を保てていた可能性が高いので、マグワイアも2分に1回は「失われた時を求めて!」とストーンズの耳元で意味もなく叫んでいきましょう。大会終了までストーンズの鼓膜が持つか心配です。

サイドバックは右にカイル・”セックスパーティー”・ウォーカーにトリッピア、さらにアレクサンダー・アーノルドが控え、左にチルウェルとルーク・ショーと軽く2セット超で盤石。ワン・肉体・ビサカでさえ呼ばれない。中盤の底にはランチセットで食べたくなるMFナンバーワンのボルチーニソースで仕上げたデクラン・ライス、その前にマウントとヘンダーソンがいて、バックアップもいる。そして前線は誰を残すかが迷うくらいの豊富さ。エースのケインは盤石だとしても、代表合宿所に女を呼んでいったん追放になったフィル・”元気があって大変よろしい”・フォーデン、サンチョ、ラッシュフォード、スターリング、サカ、メイソン・”元気があって大変よろしい”・グリーンウッドなど多士済々の上にジェシー・”肩幅が広い”・リンガードも復活。空中戦マイスターとしてケヴィン・ディヴィス2世のカルバート・ルーウィンまでいて、グリーリッシュが当落線上という豪華さ。こんな面子がいたら素晴らしい絢爛豪華アタッキングオフェンスが見られること間違いなし!パーティーサッカーや!

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って、思うじゃ~~~ん?残念でした~~~~!!!そうはなりましぇ~~~~ん!!!なにしろイングランドです。個人技ごり押しでそこが通用しなくなったら、前回W杯と同じようにひたすらFKから物量で点を取るという塩っぽいサッカーが展開されると予想。ホジソンの魂をサウスゲートはしっかりと受け継いでいるのです。フォーデン、スターリング、サンチョ、ラッシュフォードあたりはFKをもらうために、大会前にアシュリー・ヤングさんから「How to dive? その基本姿勢と精神」という全6回の講座をZOOMで受けておいてください。ここ、テスト出るからなー!でも、逆にそれくらい渋く勝ち上がれば、EURO制覇ってのも見えてくるのかも。

・名鑑のエピソードが面白かった選手 コナー・コーディー

嫁さんと一緒に両親に代表初招集を報告した際には「また妊娠!?」と誤解されたそうです。何人子供いるんだよ!本編が長かったので、以上です!


クロアチア

雑音のない旧ユーゴ代表チームを探しているうちにアマゾンへと辿り着いてしまいました……。なんかだいたい揉めてるイメージの旧ユーゴなんだけど、1つの国でも揉めてるのによくこれをユーゴスラヴィアとしてまとめてたな。2018W杯では大躍進の準優勝。クロアチアの歴史に大きな足跡を残しましたが、そこから3年経って単純に主力が高齢化。調子の上がらないチームにダリッチ監督もメディアの十字砲火を受け続けています。相変わらずモドリッチはレアル・マドリーで極上のプレーを見せいているが、他は不安がたっぷり。年を取ってCBのビダは危うさを増し、ロブレンはさらにロブレンしてきた上に、新型コロナ5G陰謀論に染まってしまう始末。5Gの回線繋がるスマホ持ってる人はロブレンに連絡してあげてください。2人は組み立てとかなんじゃらほいなので、モドリッチがどうにかするしかない。

世界面白顔サイドバックベスト3に入るヴルサリコも、怪我上がりで本調子とは言い難い模様。DFラインは不安たっぷりである。中盤はそこそこいるのだが、ラキティッチがいなくなったのがけっこう深刻。地球が滅んでも無表情を貫くブロゾビッチは信頼できるが、もう1人のミッドフィルダーが定まらず。コバチッチはなぜか代表では機能しないらしい。モドリッチにおんぶにだっこである。

アタッカーもけっこうしんどい。ミランでイブラからストライカーとは何かという一歩間違ったら暗黒面に落ちてしまう教えを学んでいるレビッチは頼りになるが、マンジュキッチがいなくなった前線は迫力不足。俺の中で城の留守を任せたら裏切りそうなペリシッチはいるが、まあまあ年にもなってきてる。攻撃のメカニズムもくそもないので、ここでもモドリッチがなんとかするしかない。ここまで見てきた通り、とにかくモドリッチが試合の全局面で何かをしないと何も始まらないという状況のようである。もはや依存症。しかし他に手だてが何もないので先発モドリッチ中継ぎモドリッチ抑えモドリッチDHモドリッチの四刀流モドリッチで行くしかないのである。勝ち進めば勝ち進むほど消耗するモドリッチ、もし間違って決勝までいったら、モドリッチ立ったまま死んでると思う。はい、ここまで何回モドリッチって書いたか覚えてる人には、抽選でヴルサリコの面白フェイスをプリントしたTシャツをプレゼント!

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・名鑑のエピソードが面白かった選手 だいたい全員

クロアチアの名鑑ということで、長塚恭行さんが執筆しているのだが、さすがの小ネタの豊富さ。「元ミスコン荒らしの妻は放蕩生活をSNSで自慢することにご執心」(ビダ)、「家庭優先の鬼嫁からは代表引退の圧力がかかる」(モドリッチ)、「小学生時代は数学コンテストで県大会1位に」(ペトコビッチ)などなど、爆笑エピソードが満載。他にもいちいち面白いので、ぜひ名鑑で確認を。あと、久々に代表に復帰したブルサリコと相変わらずのロブレン大先生の写真がやっぱり面白いので、それを確認することもできます。


チェコ

不調のクロアチアを倒してグループリーグ突破を虎視眈々と狙うチェコ。人材もそこそこいいです。大黒柱は、モイーズが見つけたネクスト・フェライニこと長身ボランチ・ソーチェク。季節の野菜を添えたデクラン・ライスと組むウェストハムの中盤はなかなかに優秀。リンガード、アントニオ、ソーチェクがPA内に突っ込んでいく脳筋アタックは暴力っぽくてとてもよいです。ウェストハムで同僚のチェコ代表右サイドバック・ツォウファルからがんがんにクロスを放り込んで、新しいモイーズ伝説を作ってほしいです。

前線に君臨するのは長身FWシック。ローマでは若干木偶の坊的な扱いだったが、レヴァークーゼンではナイス電柱として活躍している模様。ソーチェクとシック、そして190㎝のバラークが飛び込んでくるセットプレーは驚異だろう。そして、シックはWikiの顔写真がハチャメチャに人造人間感が強いことで私の中で有名です。

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元々心を持たないはずなのに、人々と触れ合っているうちに物語終盤で「コレガ……感情トイウモノカ……」と自我に目覚めてしまいそうではないですか。ピンチになったら絶対口をパカって開いてレーザー砲撃ちますよ、シック。

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ところでよくよく見たらソーチェクもまあまあの人造人間感があり、どうなってんですか、チェコ。もはやブレードランナーですよ、これは。チェコ共和国は電気羊の夢を見るか?フィリップ・K・ディックサッカーでユーロを席捲しよう!流れよわが涙、とネドベドは言った!!言ってない!

・名鑑でさらに人造人間ぽかった選手 トマーシュ・ホレシュ

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スコットランド

なんとフランスW杯以来23年ぶりの国際大会ということで、意気上がっていてもおかしくないのに、名鑑から漂う悲壮感は今大会随一かもしれない。なにしろ目標が「イングランドに負けないこと」である。GL突破など夢のまた夢な感じで書いているが、もうちょっと期待を持たせる書き方をしてもよかったのでは。ちょっと笑ってしまった。選手はそこそこ名の通った選手がいる。最終ラインにはアーセナルのティアニーとマンチェスターUのマクトミネイが3バックの両サイドのレギュラー。そしてリヴァプールのタフネス上下動マシンにしてプレミア有数のサイドバックであるロバートソンもいる。中盤にはチェルシーの有望若手であるギルモアの名前も。お、なんか強そうやん。ただ、そっから先は全然知らん選手ばっかりで「お、いけるやん」と思っていたのに、他のMF見て「まあ、戦えるかな……」に変化し、FWで「参加することに意義がある」となってしまった。レギュラーの1トップがQPRのフォワードであるダイクスなんだけど、誰なんだ。全くわからん。まだセインツのチェ・アダムスのほうがどうにかできるのではとは思うも、速いけど独力でどうにかするタイプでもないしなあ。ライアン・フレイザーか。ニューカッスルでとてつもなく足が短いライアン・フレイザーが何かをどうにかするのか。

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角度の問題で驚異的に足が短く見えますが、とてもいい選手です。ライアン・フレイザーは私の中でお徳用シャキリです。そういえば、冬にシャキリとポドルスキを買ってきた2014-2015のインテルは歴史に残る素っ頓狂補強でしたね。とにかく、宿敵イングランドだけには一泡吹かせたい。しかし、日程としてはGL2戦目なので、イングランドはグループ突破を決めにくる可能性が高い。なので、カルビン・フィリップスとかカルバート・ルーウィンとか出てこないわけですよ。全く油断などできないという最悪の日程。まあ出てきたら出てきたで、普通にカルバート・ルーウィンにハットトリックされそうですけど。とにかく、気合い、そしてマクトミネイがマグワイア譲りの浴びせ倒しでケインをなんとかしてください。よろしくお願いしますね。

・名鑑のエピソードが面白かった選手 カラム・マクレガー

レギュラーセンターハーフ候補のマクレガーですが、「セルティックのアカデミー育ちで、かつて中村俊輔の活躍をボールボーイとして見ていた」ってマジか。確かに、中村俊輔がセルティックにいたのが2005-2009で、現在27歳のマクレガーはちょうど11歳から15歳くらいの頃で、ボールボーイやっててもおかしくない。なるほど、こういう縁がある選手が代表の中心を担う年になりましたかと中々感慨深いものがある。そういう時に「あいつマジ態度最悪だったぜ」とか言われないように、レジェンドの皆様におかれましては、エディン・アザールさんを見習ってボールボーイにはジェントルな態度を取りましょう。


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