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【後編】2020ジェフユナイテッド千葉最終報告SH&FW&監督&GM【勝てるならスピルバーグ監督でもいいぞ】

前編はこちらです!

さあ、地獄の後編です!レッツ鬼滅の刃!J2の呼吸!(本文には関係ありませんが流行に乗ってみました)

SH(サイドハーフ)

矢田旭

「とっかえひっかえ」「乱交パーティー」という呼び名が相応しい中盤のサイドではトップクラスの出場時間を誇った便利屋。爽やかな見た目のテクニシャンという出自だった気がするのだが、いつの間にか泥仕事を一手に引き受ける頑張るマンになっている。主役級だった若手イケメン俳優がリュック・ベッソンの映画によくわからないピカピカの服を着た宇宙人として出演しているような気分になってしまいますね。しかし、それこそが生き馬の目を抜くJ2で残っていく術なのです。今年は守備でがんばった。上下動し、スライドし、前からのプレスに連動した。サイドハーフとしては最も守備のタスクを完遂したのではないだろうか。ただ、独力でサイドを突破できるようなタイプではない上に、相方がゲリアマンだったので攻撃面ではかなり無に近かった。当然0ゴールです。というか、サイドハーフは逆サイドからのクロスに飛び込んでいけるようなパワーのある奴じゃないと成立せんのではないかね。そんな矢田もいよいよ三十路である。センターハーフとしては守備力が微妙、サイド&オフェンシブでは攻撃力が微妙という鶏肋みたいな存在なのだが、1人いるととても便利だし何しろ顔がいいので残ってほしい。ただ、もっとテクニカルなチームで生きる存在だとは思うが。山口とか行きそう。

堀米勇輝

今年はサイドハーフをいろんな人とシェアした。OLの食事会かよ、ちゃんと1人前食え。序盤4試合をレギュラーとして出るも、その後になぜかしばらく干される。15節くらいから思い出したようにまた数試合起用してまた放っておかれて、最近になってまたレギュラー復帰という感じである。めちゃくちゃ都合のいい女であり、尹晶煥監督はやりたいときだけ夜に部屋に来るロクデナシのヒモ感がある。今年はかなり真面目に守備のタスクをこなしたのではないか。あらぁ、あなたこんなに走れるんじゃないのぉ、とマダム口調になってしまうのだが、割と去年までは前線でフリーマン的な感じだったので、ちょっとびっくりした。ただ、堀米だけではないのだが、サイドハーフにはもっと上下動できてタフでパワーのあるプレイヤーが必要だったのではないだろうか。まあそこを悔やんでも仕方がない。ただ、やはりその左足は危険であり、クロスやパスなどはサイドハーフの中でもかなり可能性があったほうではないだろうか。あ、そうだ、あくまでうちのサイドハーフの中なので、リーグ全体でとかそういう話はしてないの、いいね?ただ、となるともうちょっと得点がほしいわけであり、2点というのはゲリアと同得点なのでさすがにそれは超えてほしい。今年のハイライトは34節の新潟戦。堀米悠斗とマッチアップするという世にも珍しい堀米ダービーが開催されました。19節の新潟戦では堀米悠斗は出場しなかったため、今季初の快挙でした。ちなみにその19節はJ2の至宝本間至恩に2得点でボコボコにされました。ぐ、ぐぎゃあぁぁぁぁぁ(思い出さんでもいいことを思い出したときの声)

為田大貴

何気に出場時間が多いチーム唯一のドリブラー。左サイドを主戦場とした。今季、守備面で一番成長したのは為田ではないだろうか。以前は途中投入されてもタラタラとジョギングしてて実にドリブラーらしかったのだが、今年は先発でもきちんと相手についていき、プレスバックまでしていた。まあ元が元なので限界はあるのだが、それでも成長は成長である。ただ、いかんせん攻撃面ではプラスαはあまりなかった。1600分以上出場していながら、0得点である。マジかよ。SBとかならともかく前目の選手でこれはキツい。対面の相手をけっこうな確率で剥がせるのだが、クロスがいいわけでもなく、ラストパスを出せるわけでもなく、カットインしてのシュートも吉村大阪府知事のイソジンによる感染症対策くらい的外れ。怖さがないので「まあ抜かれてもいいかなあ」みたいに相手も思ってるのかもしれぬ。あと、真面目に守備をすることによって、為田の固有スキル「愚弄」(敵の士気-5、味方の士気-10)のキレが落ちてしまったのも寂しいところだ。得点に全く直結しないし、中で待ってるFWも散々苛ついているのがわかるのに、それでも無限切り返しから対面の相手をおちょくるようなドリブルを繰り出すのが為田の真骨頂。初心を忘れないでほしい。あと、他チームの優秀な監督が「俺が一番うまく為田を動かせるんだ」という思いで獲得したくなるかもしれませんが、それは幻想です。為田は為田で、それ以外の何者でもありません。ご了承の上、用法・容量を守ってお使いください。

見木友哉

2年目の今年は最初は主にセンターハーフで使われた。しかし、途中で「あれ?なんか?違う?」となって、配置転換。主に左サイドで起用されるようになった。まあ、元々トップ下っぽい選手でボランチではきつかろうし、はっきり言ってサイドのほうが合っている。攻撃に変化をつけられる数少ない存在で、サイドからクロス一辺倒のチームの中で、頻繁に中央に顔を出してパスのコンビネーションやドリブルで何かを起こそうとしていた。ただ、その何かがなんだったのかは当人も周りもよくわかっていなかったようで、不発に終わることが多かったのだが。若くて走れるので守備面でもかなり奮闘。躍進のシーズンとなったのではないだろうか。来シーズンもぜひともがんばっていただきたい。移籍もないと思うんだよな、たぶん。J2で13位のチームの半レギュラーをどこのチームが買うというのだ。ただし、最近は「えぇ?そこ買うのぉ?」という面白チョイスのJ2ショッピングが趣味の横浜FMさんがいるので、油断はできない。もし獲ったとしたら、たいして使いもせずに京都あたりに放出とかそういうムーブになるだろう。ガッデム!!責任者を呼べ!

アラン・ピニェイロ

ジェフユナイテッド千葉が誇るハードコアポルノ。堀米と同じく序盤ちょろっと出てその後に10節以上放っておかれたので、単純に尹晶煥監督に忘れられていた気がする。その後もほとんど途中投入だったのだが、30節を超えたあたりから唐突に先発するようになった。理由 is 何。屈強な肉体を生かした無理矢理なカットインと肉体派プレッシングはなかなかの威力である。しかし、目立つのはそんなところで、選手としての特徴を聞かれたら「肩幅が広い」としか答えようがない。ハンドルがぶっ壊れた軽トラみたいなものであり、基本的には前と後ろにしか進まない。シュートもコースを狙うとかそういうことはなく、常に全力振り抜きタイプであり、遊びのフットサルとかでも容赦なく全力で撃ってきそうで、こいつ相手のGKはやりたくないものである。サッカーの世界ではこういう「馬力だけでサッカーをやってる」という選手が一定数いて、J2では山口所属のヘニキ、長崎所属のイバルボもそのタイプに入るだろうと日本サッカー選手馬力測定協会は2020年のレポートで発表している。その破壊的なプレースタイルは純粋なサッカー少年少女たちにとってはあまりにも刺激が強すぎるので、18禁の指定をしたほうがよいかもしれない。来年はいるんだろうか。去年のオフも来年いなさそうと言っていたが、普通にいた。山形とか水戸で量産型アラン・ピニェイロを見かけることが多々あるので、あのあたりに工場があるのかもしれない。

米倉恒貴

序盤から右サイドハーフのレギュラーだったのだが、徐々にサブに回るようになり、15節を過ぎたあたりから完全行方不明に。一体何があったのか。尹晶煥監督が後で食べようと思って冷蔵庫に入れておいたハーゲンダッツを勝手に食べたりしたのだろうか。そんなことされたら俺だったら絶交してもう遊んであげないんだからね。今年はほぼ一貫してサイドハーフ起用なのだが、その昔千葉時代に前目をやってた時と課題は変わらない。スピードが不足しているのと特にドリブルがうまいわけでもないので対面の相手に封じられてしまい、せっかくの高精度クロスまで持っていくことができないのだ。やはり前にスペースがあってこその必殺クロス炸裂なのである。そういう意味ではサイドバックなのだが、身体能力の高さはサイドハーフ随一なので、サイドバックとしては微妙な守備も誤魔化せるし、サイドハーフに置きたくなるのはわかる。開幕戦の勝利は米倉のヘッドだしね。悩ましい。しかし、もう来年には33歳ということでさすがにここからいきなりギュンギュンに抜きまくれるようになるとは脱法なメディシンを使用する以外に方法はないので、チームの精神的支柱としての役割も多くなっていくのではないか。来季は「ハーゲンダッツを冷凍庫に置く時には必ず名前を書く」などのルールを徹底して、ロッカールームの規律を引き締めていってほしい。破った奴は成田山に出家。

FW

山下敬大

今季の補強の中でも、大当たりだった選手ではないだろうか。上背はそこそこあるのだが機動力が素晴らしく、テクニックもそれなり。ハイボールに競り続け、体を張ってキープして味方の上がりを待ち、捌いた後にはフィニッシュに絡むためにPAに入っていった。守備もきっちりと前線から追い続けながら、FWトップの出場試合数はすごい。そのあまりにも過重労働は明らかに法令違反なので、労働基準局へ駆け込んだほうがいいかもしれない。しかし、そこまで重宝されたのも尹晶煥監督の求めるFW像に合致していたからだろう。割とイージーなゴールを外しまくっていて7ゴールとゴール数が少ないのが気になるが、それでもチームトップタイ。マジかよ、40試合やって7ゴールがチームトップってマジかよジェフユナイテッド千葉。ただ、まあそれは彼の責任というわけでもないですな。まだ24歳と若いので伸びしろも大きそう。この地獄サッカーで何が伸びるのかはよくわからないけど、少なくとも極限状態の体力で競り合ったときにファウルを貰う倒れ方というレベル5スキルは覚えられると思うので、ぜひ習得していただきたい。杉本健勇にプレースタイルが少し似ている(山下は前髪は気にしない)ような気がするので、月額2,980円でなにかを始めるといいと思う。定額制無制限ピニェイロ・ゲリア放題とか。

クレーベ

尹晶煥サッカーに全くフィットする気配がなく、序盤でちょろっと出た後はなかなか出番がなかった。なにしろまだ中断前の初戦で前半にひたすら守備している時に「え、マジかよ、これずっとやんの?」みたいな苦笑を浮かべていたくらいだ。おまけにその試合の終盤にはこのサッカーに飽きてた。しかし、尹晶煥監督の鉄拳制裁ではなく愛のある指導により改心。30節頃からは全力でプレスバックもするクレーベ4Kリマスター版として再リリース。さすがに守備のやり方を覚えてからは、最も空中戦が強い選手でキープもできればクロスを強引にフィニッシュに持ってくこともできるので、一番頼りになるFWになった。7点しかとれてないが、それは出場機会とそもそもの得点機会の少なさによるもの。チャンスが多くなればもっと点をとれるようになるはずである。ただ、チャンスが多くなる可能性が今の所見えてないのですが。このクレーベIMAXレーザーは愛の韓国棒でぶん殴った成果だと思うが、いつまで続くのだろうか。衝撃で多少バグってる可能性もあると思うので、急に正気に戻って反旗を翻しそうでもある。さて、そんなクレーベではあるが横浜FCに移籍の噂が出ている。彼がいなくなると非常につらいのだが、止められる要素というのが全く見当たらない。誰か横浜に関する悪い噂を流しておいてほしい。横浜に住むとツーブロックにされるとか、横浜は実は栃木県だったとか。みなさん、よろしくお願いしますね。

船山貴之

俺たちの船山貴之は今年はいまのところ3点しかとれてません。千葉に加入してから5年目で5点、7点、19点、12点ときて、今年は3点と3年前をピークに順調に成績を下げています。FAで巨人にきたどっかの4番みたいですな。しかしまあ今年はFWやったりサイドハーフやったり適当に便利使いをされていたので、成績が下がるのも仕方ないというもの。いやね、俺は今年始まるまで、船山は尹晶煥サッカーにハマると思ってたのよ。カウンターサッカーでスペース大好きな船山が生きるんじゃないかとね。幻想でしたね。カウンターもただただ前線にどっかんどっかん放り込むだけなので、船山も「いや、放り込まれても」って感じで、全く生きませんでした。やっぱある程度デザインされてないと、もう適当にカウンターしてもダメなんだよなJ2でも。ジェフ千葉時代初期のように「絶好機に顔を出すけどとんでもない外し方をする」って感じではなくて、「ただただチャンスがない、私は貝になりたい」って感じだったもの。ただ、守備はさすがの運動量でFW陣の中では最も走っていたのではないだろうか。来期は千葉6年目、年齢も34歳ということでさすがに飽き始めてる可能性があるので、移籍もあるかもしれない。しかし、佐藤勇人が引退し、佐藤優也が退団する今、チーム最長在籍は出戻りの工藤と米倉を除けば船山が最長。引退まで残っててもよいのではないか。銅像は外房のどっかの海岸に立てます。

川又堅碁

き、きたぁぁぁぁぁぁ!!!長年 #chinkodekasou という尊敬の念を込めたハッシュタグで応援してきたのですが、ついに川又がフクアリの地に降り立ちました!!言い続けてみるもんですね。これに関しては夢が叶った!嬉しさのあまり、開幕戦で俺はゲーフラを掲げました。反省はしていません。

さて、去年は怪我もあったということで練習参加からの加入。主にFWのジョーカーとして今年は起用されていた。というわけで1000分にも満たない時間で6ゴールは、チームのチャンスの数を考えたら上出来ではないだろうか。さすがに元日本代表であり、クロスへの飛び込みや裏への抜け出しは迫力満点。どのゴールもデカさ抜群の大迫力怒張チ……ゴールで、フクアリのテンションも大興奮マックス、小生の愚息もあえなく昇天であった。あと、地味にポストプレイが以前よりもかなりうまくなってるのもよい。しかし、今年もやっぱり怪我をしてしまったようで、肩?が脱臼癖かなにかになっているようで、ちゃんと治してほしいと思うのだが、そういう類の怪我でもないのだろうか。割と豪快なプレイスタイルのため、怪我しやすいんだよなあ。お父さんは心配です。早く完全復活をしてギンギンでカチンコチンの川又堅碁自身を御開帳してほしいものである。

櫻川ソロモン

期待の大器がついにトップ昇格。ナイジェリア人の父を持ち、193cmでしなやかに走れるという、誰もがその将来に夢を見たくなってしまうような選手である。実際のプレーを見たのだが、大器の予感は抜群。ハイボールへの競り合いの高さ、懐の深いキープ、長身選手なのにそこまでもっさりしていない、守備への献身的な参加などなど。特にポストプレイはオナイウ阿道のデビューイヤーの520倍(当社比)収まる安心設計である。確かに13試合500分程度で2得点はちょっと寂しいものがあるが、ルーキーイヤーとしては上々ではないだろうか。もちろん、後ろ向きのプレイが多い、フィニッシュの局面に飛び込んでいけない数が多いなど課題もあるのだが、それも通用する部分があればこそ。チームとしてはじっくりと育てていって、3年後の主力FWを目指していってほしい。そして翌年に横浜FMに引き抜かれて、次の年にベルギーに行きます。来年加入のブワニカ啓太(父がウガンダ人)とツートップを組んで、爆発身体能力(得点は爆発しない)のびっくり箱サッカーを展開して欲しい。そういえば最初見た時にフィルミーノに顔が似てると思ったんだけど、よくよく見たら全然似てなくて、髪型だけちょっと似てた。プレーはフィルミーノになってください。

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佐藤寿人

今年も残ってくれたJリーグのレジェンド。しかし、ほとんど使われず。まあそれもやむなしな年齢ではある。ただ、8試合194分で2点というのは相当なコスパのよさで、これぞストライカーだということを知らしめてくれた。ちゃんと見てたかソロモン、点というのはこうやって取るのだ。まだ現役続行の意志は固く、退団が既定路線か。広島に移籍して1年で引退みたいな感じもあるだろうが、まだプレーしたいようだし実際できるので、相模原とか今治あたりに行くのではないだろうか。キャリアの終盤に戻ってきてくれて、なんら報われるような仕事を与えられなかったことはもったいなかった。引退して広島から何も声がかからなかったら千葉で双子CUO(クラブユナイテッドオフィサー)をやってください。クラブユナイテッドオフィサーが何かというと、ガンバサダーみたいなものです。

監督

尹晶煥

最初に断っておくのだが、俺は尹晶煥という監督が好きだ。その優男風の見た目、現役時代のテクニシャンっぷりからは想像もつかない鉄血の守備を構築するというギャップがいい。また、塹壕に味方の死体を放り込んでそれを踏み越えて敵司令部に突撃していくような割り切ったスタイルが好きだ。しかし、しかしである。成績は現時点で13位。昇格争いには一度も絡むことなく、肝心の失点も49と少ないわけではない。一体どうしてこうなってしまったのだろうか。

2か月ほど前にこんなことを考えていたのだが、今もほとんど変わってない。まず、過密日程の問題。確かにこれはあっただろう。しかし、恐ろしいことにジェフが過密日程の時、他のチームも過密日程なのである。条件イーブン!やってるサッカーの内容が負荷が高いとは言え、それだけのせいにはできないだろう。次は選手のタイプの問題。エスナイデル・江尻期のテクニカルな選手がまだまだ多いのだが、尹晶煥監督のサッカーに合ってない選手も多かった。監督は仕込める自信があったのだろうが、実際には仕込みきれてない印象だった。鳥を牛に変えるよりも牛を最初から買ってきた方が効率はいいだろう。次に攻撃の形。シーズンを通して組織化された攻撃の形というものは見えなかった。カウンターもこれといった形がなく、その場の選手の判断。遅攻では縦に放り込んでこぼれ球を拾う形が多く、そのほとんどを蹴っていたのがGKの新井章太。効果的ならそれでも構わないのだがほとんどの場合は意味がなく、手詰まりは明白。その場その場で田口や見木が即興で何かをしようとしているだけだった。そういう状態なのに、最後までビルドアップには進歩は見られなかった。これはわざと仕込まないのではなく、尹晶煥監督が仕込めないのではないだろうか?いくらカウンターサッカーとはいっても、それ一辺倒ではしんどすぎる。尹晶煥監督がアップデートされてないという可能性はあると思う。そして、最後に一番怖い話なのだが、仮にこのサッカーが完成したとして、それで昇格することができるのだろうか、という点である。確かに守備はだいぶまとまってきている。それでも失点は止まらない。J2もレベルが上がってきていて、4-4ゾーンの崩し方もある程度浸透しているのだ。また、縦ポン&クロス地獄への対処もある程度されてしまっている状態で、はたして勝ち切ることができるのだろうか、と。ちなみに、今年のサッカーを見ての感想は「何年か前の矢板中央に似てる!」でした。さて、ここまで色々と上げてきたのだが、どれか1つが原因というわけではなく、すべてがちょっとずつ原因なのだろうと思われる。継続性は大事なのだが、来年は降格もあるし、悠長なことは言ってられない。尹晶煥監督が最大限力を発揮できる選手を獲得し、場合によっては「その後」も考えたプランBを構築することが新しく就任した鈴木健仁GMに求められるのではないだろうか。と不安ばかり言いましたが、すべての予想を覆して爆勝連勝ロードでぶっちぎり昇格となったら簡単に手の平をひっくり返す(一手小手返し)ので、よろしくお願いしますね。ところで、今年の尹晶煥監督と鈴木健仁GMのコンビはJリーグでも稀に見るほどの毛量を誇るコンビなので、そこにも期待していきたい。

GM

高橋悠太

2015年オフから就任し丸々5シーズンをGMとして取り仕切ったが、昇格どころか年々成績は下がっていくばかりで得たものはほとんど何もなかった。成績も11位、6位、14位、17位、今年は現在13位と低迷の一途。GMとして言い訳ができる状況ではないため、退任はやむを得なかっただろう。というか、今までやっていたのが不思議なくらいである。確かに旧国営企業の鈍い意志決定スタイルとスポーツクラブの相性というものは最悪に近いので、同情すべき点はある。しかし、それを補って余りある方向性レスの補強方針と一貫性のまるで見えない強化指針は一時期のポーツマスとかQPRを彷彿とさせるようで一周回って面白かった。あと、成績が悪かった時にめちゃくちゃ他人事で「いやー、認識が甘かったですね」とかコメントしてるのがかなりウケました。あんたのやったことや。そっと目を閉じてみると、この5年間の数々の名場面が蘇ってきます。20人以上選手を入れ替えたレボリューション!(レボリューション!)なんで集めた千葉県出身者!(千葉県出身!)まさかまさかのエスナイデル留任!(エスナイデル留任!)嘘でしょう江尻さん正式就任!(正式就任!)さまざまな思い出を胸に、わたしたちは高橋悠太GMを卒業します!(卒業します!)。お疲れ様でした、我々の心にハラハラとドキドキをありがとう高橋悠太GM!

-1000点。


以上、今年の総括でした、それでは来年こそは昇格しましょう!なんか長州藩士が年始の挨拶で「殿……今年こそは……(幕府を倒しましょう)」と言うと藩主が「いや、まだその時ではない」と答える茶番のようになってきているような気がします。「今年こそは昇格を……」「いや、まだその時ではない」とならないように頑張っていきましょう。何をどう頑張るかはわからないのですが、とにかく方向も方法もわからないまま頑張るのです。足らぬ足らぬは工夫が足らぬ、月月火水木金金で永久にミッドウィークの試合しか来ないのです。ラブ・アクチュアリー!

WIN BY ALL!!!(スタジアムで聞くと淫売王に聞こえる)

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