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人はなぜクソババア・クソジジイになるのか

みんなー!!クソジジイとかクソババアと関わってる!?

たとえば街中で、あるいは親戚、そして職場などで、クソババア・クソジジイ(KSBG)と関わったことがあったかと思います。年齢を経て経験を積んでるはずなのに、年相応の落ち着きがなく、口を開けば文句ばかり、的確に周囲にいる人の癇に障る発言や行動を龍虎乱舞し、その場にいる全員の気分を悪くするという天才。周囲の人を悪い気分にすることで自分も疎まれるのに、それを繰り返し続けてどんどん嫌われていく無間地獄に陥りつつも、どうしても周囲を不愉快にすることをやめない。それがKSBGです。

そんな傍若無人なクソババア・クソジジイを見て、みなさんも「どうしてこの人はこんな風になってしまったのだろう?」と不思議に思うこともあったかと思います。一体、彼らはどうして生まれるのでしょうか?私も不思議でした。

私も仕事場を中心に、何人ものクソババア・クソジジイと遭遇してきました。「みんな違って、みんなクソ」という具合の百花繚乱具合でしたが、思い返してみると、その狂い咲きっぷりにはある一定の傾向がありました。その特徴をまとめてみることで、彼らがこの世に出現する理由がもしかしたらわかるかもしれません。では、早速特徴を見ていきましょう。

クソババア・クソジジイの特徴

不機嫌

常時、機嫌が悪いです。その理由はよくわかりません。家庭がうまくいってないのか、前日酒を飲みすぎているのか、体がどこか調子が悪いのかはわかりませんが、とにかく仕事場にいるうちの95%は不機嫌です。不機嫌な人が周りにいるのって、めちゃくちゃ気を遣うし、誰でも嫌ですよね。人が不機嫌でいる場合、たいていの人は話しかけません。なぜなら、不機嫌な人と仕事なりプライベートで接触すると、気持ちのいい対応をされる確率が極めて低いからで、中日の本塁打並みに少ない。そりゃなるべく接触を避けますよね。沸騰した鍋を素手で持つと熱いから触らない、みたいなものです。でも、クソババア・クソジジイ、はそう思いません。自分が不機嫌だから話しかけられないのを、理由なくハブられてるように感じます。それで余計に不機嫌になります。そうすると、さらに話しかけられなくなりという負の不機嫌スパイラルが生まれます。

挨拶ができない

そんなたいしたことないと思いがちですが、これも重要なんですよね。まともな挨拶ができません。こちらか挨拶をしても「……ッス」というかすかな鳴き声を出すのはまだいい方で、ほとんどが無言です。目も合わせません。おそらく、挨拶をしたら負けだと思ってます。できるだけ曲がる直前までウインカーを出さないほうが勝ちのクソドライバーみたいな世界観なのでしょう。あまりにも挨拶をされないので、私は挨拶を無視された後に顔の前にぐっと顔を近づけて「おはようございます!」とやったことがありますが、「……やめろよ」と言われました。挨拶ができない人はどうなるかというと、挨拶をされなくなります。すると「なんで自分は挨拶されないんだ」と不審に思い、以下同文。

仕事ができない

例外もあるのかもしれませんが、自分が関わる立場になった人はおしなべて圧倒的に仕事ができませんでした。それほど難しいタスクが課されていたわけではありません。それでも全くできませんでした。自分から学ぼうとしないのは当然で、何度教えても覚えられないのです。「〇時から仕事が始まるので、それまでに来てくださいね」とお願いしても時間すら守れない。メールも見ません。見ている前提で話をすると「そんなメールもらってない」と主張するので、一緒にメールソフトを見て「ほら、受け取ってるでしょ」と確認するという虚無タスクが高頻度で発生します。話も聞いているようで、まったく聞いていません。単純に能力が低い。おそらく、加齢が大きな一つの原因だと思います。あとは、部署移動で新しいことをやると、ものすごい勢いでメッキが剥がれますね。元々ノリでできていたことができなくなっていることに気づかず、同じメソッドでやろうとして失敗するんです。だから、説明してもメモを取らないし、同じところで何度もつまずきます。ただですね、能力が低いなんてのは別にいいんですよ。そんなもん大なり小なり誰でもそうですから。能力が低いだけなら根気強く相手しますし、過去にそうやってなんとかタスクを遂行できるレベルに持っていった人材は多数います。必ずしも仕事ができない=クソババア・クソジジイではないのです。問題なのは、仕事ができないからその仕事をサボろうとし始めることです。サボる→経験値が上がらない→忘れるので余計にできなくなる→サボる、というダメ輪廻が完成します。

謝れない

「孔明のアドバイスを無視して山頂に陣取る馬謖」クラスの150%自分に責任があるケースでも絶対に謝りません。間違いを指摘すると、無言で仏頂面になります。また、逆ギレのパターンも多いです。教えられてない(教えている)、マニュアルに載っていない(載っている)、こういう風にやれと〇〇さんに言われた(言ってない)、昔の部署ではこうしていた(昔の部署ではない)などなど、その場しのぎの言い訳を口にします。当然窘められるのですが、そうすると次は極端なことを言い出します。「だったら、私に死ねというんですね」「そしたら、他の部署に異動しますよ」「いつ辞めたっていいんですよ」などなどです。「おっけー、死んでいいっすよー」「欲しがる部署ないでしょー」「今のところいるだけでマイナスなので辞めていただけるのは助かります」などの言葉をぐっと飲みこみ、なんとかなだめた思い出があります。なだめる必要があるかどうかは、ケースバイケースですが。謝れない人はどうなるかというと、ミスを指摘されなくなります。誰かが「ここ直した方がいいよな」と細かい部分で思っても、クソみたいな返事をされると思うと「ま、めんどくさいからいいか」と放置されます。そして、小さなミスや誤解が重なった結果、ある日、取り返しのつかないほどの大きなミスをします。そして、やっぱりそれも謝りません。

すぐに上の人に話を通そうとする

謝れない、自分を曲げれないので、当然ながら一番近い仕事仲間からは疎まれます。そうなると、次第に仕事場で孤立していきますね。そこで彼らはどうするかというと、他に助けを求めます。たいてい、部長だの専務だの、さらに上の立場にいる人にかなり内容を歪めた話をします。研修体制が悪い、他の人が贔屓されてる、私情で仕事からハブられる、などなどです。私は仕事のミスの指摘をしたら、パワハラ・精神的虐待だと訴えられました。ただ、上司はたいていの場合はかなりまともなので、話をするとすぐにクソババア・クソジジイのほうに非があることをわかってくれます。しかし、そこで、じゃあ「あんたが悪い」とはできないのが偉い人のつらいところです。いくら現在は明白にクソになっていたとしても、同年代あるいは上の年齢の人を無碍にできるわけでもなく、たいていの場合は「いやあ、ああいう人だけどさあ、俺からも言っといたから。まあ、悪い人じゃないし、なんとか頼むよー」というアバウト100%のお願いをされ、頷くしかないのです。現状は何も変わりません。悲しいことに、このアクションはひたすら繰り返されます。

プライドが高い

不機嫌、挨拶がない、謝れないなどの特徴ってどこから来てるかというと、そもそもプライドが高いからなんですよね。生得的にプライドが高いナチュラルボーン貴族院の人もいるかと思うのですが、たいていは後天的に養成されるものだと思っています。彼らは、以前の仕事や人生において、そこそこ気を遣われる立場だったことがあったはずです。そのため、現在でも自分が何を言っても尊重されるべきだと無意識で考えているのです。一度もそういう経験がなければ、そこまで増長はしないものです。プライドが高いことすべてが悪いとは言いませんが、プライドが高いと自分の非を認めづらくなり、上述の絶対に謝らないマンに容易にエヴォリューションします。また、自分が仕事ができないことを内心ではわかっているのですが、それを認めてしまうと自分のプライドが粉々に砕け散ってしまうので、それを守るためにあえて強気に出て自分の間違いを認めないという、攻めの姿勢を出すタイプもいます。攻撃こそ最大の防御。全然守れてないので、勘弁してください。

クソババア・クソジジイにどうやってなるのか

上記の特徴をまとめると、一定の傾向が推測できるかと思います。まず、加齢による能力の低下が起こります。また、そういうタイミングで前の地位から降格あるいは配置転換で、それまでやってこなかった仕事をやることになります。このダブルパンチによって、対処できない出来事が大幅に増えます。今までも対処できなかったのかもしれないのですが、それをカバーしてきた部下や同僚はいません。この時、家族がいるかどうかはあんまり関係ないっぽいですね。家庭内でどういうスタンスでいるのかよくわかりませんが、とにかく、家庭持ちでも独身でもなります。家族はそこをカバーしてくれないんです。そういう状態になると、普通は諦めて学んだり謙虚になったりするのですが、彼らはプライドが邪魔してそれができません。プライドを守るために虚勢を張り、噓をつき、他人を貶めるようになります。不機嫌で挨拶もしないし、そこからはデフレスパイラルです。人は寄り付かなくなっていき、助言や注意をする人は減り、それによってさらに仕事ができなくなり、さらに人が寄り付かなくなる、というクソサイクルに入るので、そこから脱出することは不可能になります。常に不機嫌で、挨拶をせず、口を開けば悪態をつく、仕事はできない、という”怪物”が生まれます。そうなると、もうこれを人間に戻すことは不可能です。

クソババア・クソジジイにならないために

ここで紹介したのはあくまで一例ですし、他にもいろんなタイプがいるかと思いますが、みなさんの周りにも心当たりがあるんじゃないでしょうか。こういう人をどうにかしてあげようと考えることは、私も何度か試みてみましたが、単なる時間の無駄に終わりました。救えません。溶けたアイスを元に戻すことはできないのです。ただ、未来の自分がそうならないようにできることはあるんじゃないでしょうか。以下に対策方法を列挙します。

常に機嫌よくする

いるじゃないですか、何か特別な仕事をするわけでもないけどなんか機嫌よくてみんなから愛されてる人。実はあれってけっこう難しくて、常に機嫌よくするって人間の正常な感情の動きに反しているんですよね。装うだけでも、天賦の才が必要になると思います。ただ、「不機嫌に見せない」くらいは努力でどうにかなるんじゃないでしょうか。

処理能力を高める

これはけっこう厳しいですね。何をどう考えても、70とか超えたらまともな判断ができる人って1%未満だと思うんですよね。その特別枠に入ることもやっぱり才能が必要なんじゃないでしょうか。私も絶対能力落ちてわけわかんないことになる自信がありますもん。仕事中にちんぽ出し始める可能性だったあると思ってます。壊滅的に話が通じないレベルに至ることを遅らせることは努力でできるかも、くらいですね。

現実を認める

結局、これなんじゃないですかね。まずは自分が老いていることを認める。自分の能力が落ちていることを認める。怒りやすくなっていることを認める。自分がもう偉そうなことを言える立場ではないことを認める。年下に指示されて使われる存在なのを認める。そうすれば、自然と自分のミスを理解できるようになるし、頭を下げることも厭わないようになるのではないでしょうか。

人は誰しもが老いていきます。やがて逃れることのできない死というゴールへと向かっていく最中に、能力はだんだんと落ちていき、肉体も衰えていきます。その過程において、クソババア・クソジジイにならずに生きていくことは周りの人のためというわけではなく、何しろ自分のためにとても重要なのではないかと思います。人を呪い、人に疎まれるクソババア・クソジジイの生きざまは地獄道であり、年を取ってからこのルートに入ってしまうのは本当に人生として最悪だと思います。健やかに死ぬために、ぜひクソババア・クソジジイのKSBGルートを避けるよう、がんばっていきましょう。


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