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【グループリーグ敗退国その1】うろ覚えで振り返るEURO2020

プレビューしたのが昨日のことのようなのに、もう敗退国が決まっていってるよ!このまま帰らせるのも忍びないから雑に振り返っていこうね!

トルコ

ぼっこぼこ。ぼっこぼこである。3試合で1得点8失点という言い訳の利かない敗戦劇。ミッドウェー海戦でももうちょいやれたんじゃないかというくらいの惨敗である。初戦で絶好調に仕上げてきたイタリアに当たったのがもう運の尽きだろうか。ポゼッションを握られた状態で、時折ボールを奪ったとしてもイタリアの即時奪回に合ってほぼ封殺。頼みの主砲・ユルマズにボールが届くことはほとんどなく、守備でもスピナッツォーラに右サイドを、左サイドをベラルディにがたがたに崩されてしまい、この状態ではいくらソユンジュが頑張ろうと焼け石に水。おまけにイタリア人サポーターにはスコアと得点者まで的中させられる始末で、踏んだり蹴ったり。

デミラルのオウンゴールまで当てるって、確実に未来から来てるでしょ、こいつ。気を取り直して2戦目がんばろうというところで、次の相手はウェールズ。そこそこ試合にはなっていたものの、立ちはだかったのがギャレス・ベイル。ラムジーの得点をアシストした後に、PKを外したのはご愛敬、後半終了間際にはコナー・ロバーツの得点をアシスト。埋められない給料の違いを見せつけられた。そして一縷の望みをかけて挑んだスイス戦だったが、開始6分であのセフェロビッチに決められ、その後もシャキリに2発を叩き込まれて3-1でゲームオーバー。唯一の得点はカフヴェジがスイス戦で決めました。誰だよ。2002年W杯で3位をもぎ取ったギュネス監督を引っ張り出してきたが、どうにも古臭さは否めない感じで、素直にタレントの差が結果に直結。若い選手が多いということだが、即時奪回になすすべもない感じで、タレントはあまり感じることができなかった。ケバブ食べて頑張ろう!

・気になった選手 チャーラル・ソユンジュ

とにかくずっと守備をしていた。レスターでやってる通り、彼自身はスピードも強さもあるナイスなディフェンダーなのだが、いかんせんやらなきゃいけないことが多すぎた。サイドを食い破られたらそのカバーリングもしなきゃいけないし、中央を突破されたら前に出てかなきゃいけないし、クロスも当然跳ね返すしかないので、ソユンジュが5人は欲しい感じ。やることが、やることがあまりにも多すぎた。あまりの仕事量にPTSDになってる可能性もあるので、レスターに戻ってちゃんとした守備組織で心を癒して欲しい。

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この後デミラルがオウンゴールします


ロシア

想像以上に全然よくなかった。初戦でデ・ブライネ&アザール兄抜きのベルギーに軽くぶちかましをされて0-3の敗戦。まあ軽くって言っても、ぶちかましてきたのルカクなんですけど。2戦目のフィンランドもあまりよくない内容ながらも、なんとか国力の差で勝ちをもぎ取る。そして迎えたデンマーク戦では、圧倒的なチームの完成度の差を見せつけられてしまった。戦術ジューバは研究されて機能せず、たまにゴロビンが抜け出して単発の攻撃を繰り返すのみ。中盤もディレイニー&ホイビュアのコンビに翻弄されて後手を踏まざるを得ず、波状攻撃に右往左往という有様だった。全体的にタレントがいないのはやむを得ないのだけれど、やってるサッカーも古い感じはするので、ここら辺が限界だろうか。やはりホームのW杯で理由はよくわからないけど(観客の声援かな?)無限に走り続けられるような状況ではないと、このやり方で勝つことは難しい。次のW杯までに選手を育成するのは容易ではないので、ロシアにおかれましては絶対に見つからないドー(中略)、カタール政府に賄(以下略)

・気になった選手 マトヴェイ・サフォノフ

レジェンドのアキンフェエフの後釜がよくわからないままユーロに突入したロシアだが、初戦でルカクに粉砕されたシュニンが1戦目でお役御免。2戦目からは22歳のこの若者がゴールを守った。3戦目ではデンマークに圧倒的に攻められながらも好守を連発してなんとか前半をデムスゴーのゴラッソ1発に留めたのだが、事件は59分に起きる。何気ないバックパスがずれ、ボールはゴール前でどフリーのデンマークFWポウルセンの足元に。なんとか健気に飛んで腹ばいになりながら滑ったサフォノフのペンギンダイブも及ばず、あっさりと2失点目。大会ナンバーワンの不幸なGKとして記憶されることになりました。その後1点返した後も好守を連発したのだが、3失点目はクリステンセンのスーパーミドルをねじ込まれて万事休す。悪い奴ではなさそうなので、なんとか今後のキャリアにこの悪夢を生かして欲しいものである。顔もなんか不運そう。

昔はこんな不幸なゴールも決められてた


北マケドニア

初出場おつかれさまでした。キング・パンデフを中心に戦いましたが、さすがに力不足は否めず、3連敗となったが致し方ないであろう。最終戦のオランダ以外では、オーストリアとウクライナ相手に1点ずつ取ってけっこうな接戦に持ち込んでいたので、なかなか健闘したと言えるのではないだろうか。タレントは曲者が多かった。ワン・ビサカに暴言を吐いたことで有名な左WBのアリオスキは、試合中常にオラついていて左サイドを駆け回り続けた。そして、その抜群の育ちの悪さで、アルナウトビッチの暴言を引き出して出場停止に追い込んだのはめっちゃウケたよね。中盤の要のバルディも以前に偽造免許でフェラーリ運転して捕まってるし、パンデフいなかったらまとまらなかっただろう。精神面でもパンデフありきだったが、プレーでもさすがだった。以前のスピードは失われたものの、実に狡猾にボールを受けてファウルをもらい、中々ボールが進まない状況をなんとか打開しようと奮闘。初戦でのごっつぁんゴールは彼の長年の貢献に対するご褒美だろう。さて、精神的支柱の彼がいなくなって、北マケドニアはどうなるのか。民族問題もあるし、中々大変そうである。でも、北マケドニア料理が何かわかんないけどそれ食べて頑張ってほしい!

・気になった選手 アレクサンダル・トライコフスキ

とんでもなく大仰な名前である。マジョルカ所属の選手らしいのだが、とにかくドリブルで仕掛けてミドルをばんばん撃つという謎の仕様だった。まあひたすら判断が悪かったのだが、全体的に押し込まれる中でシュート意識の高さは目立ったのではないだろうか。ナポリ所属のエルマスが低調だったので、パンデフに次ぐボールの受けどころにもなっていた。こういう選手はJ2に来るとめちゃくちゃに点を取る可能性が微粒子レベルであるので、本格的にジェフユナイテッド千葉で夢を叶えて欲しい。

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犯罪者顔である


スコットランド

よし!イングランドに負けないという目標は達成したぞ!1戦目は普通に負けたものの、2戦目のイングランド戦では気合いと根性とイングランド名物単調な力押しのおかげでなんとかスコアレスドローをもぎ取った。途中でPKを懇願するスターリングの顔が絶妙によかったです。ただ、それですべてを出し尽くしたのか、3戦目はモドリッチ大先生に普通にボコられて終了。戦前の予想通りのグループ最下位となった。しかしまあこの戦力でよくやったのではないか。マクトミネイとティアニーがいる最終ラインと左サイドのロバートソンはいいのだが、他は明らかに戦力不足だった。中盤の中央にいるアームストロングはボールを持ったら特攻を繰り返すばかりだし、マッギンは実況が「ファイター」と形容するしかない猪突猛進型、ワントップの電柱ダイクスもこのレベルでは純粋にパワーと高さ不足、2戦目で大活躍したギルモアはコロナ陽性と、何をどうやったら点が取れるのかさっぱりわからなかった。ただ、まあもう結果とかはいいのでしょう。久々のビッグトーナメントに出て戦ったという事実が重要なのです。ロバートソンとかマクトミネイとか要所にタレントはいるので、これからもしぶとく戦ってほしいものである。あと、タレントがあまりいないのにティアニーとロバートソンでポジションが丸被りだったのは申し訳ないけど笑ってしまう。

・気になった選手 チェ・アダムス

世界ぬか喜びストライカー列伝に堂々と名乗りを上げたスコットランドの新星。そこそこ速いので裏に抜け出せる、トラップが雑、シュートが下手、というぬか喜びストライカーの三大要素を合わせ持っていて、劣勢ながらも時折訪れるビッグチャンスを外しに外しまくった。ただ、とにかくチャンスには顔を出す嗅覚はあるので、ずっとパチンコでリーチがかかってる状態ではある。しかし、今大会では絶対に当たることはないだろうことがもう2試合目くらいかわかってた。サウサンプトンで9ゴールとかどうやってとったというのか。この選手、Jリーグ来てもたぶん8点とかだと思う。ぬか喜びストライカー好きとしては、今後も目が話せないし、ひいきのチームに移籍して来たらストレスで胃に穴が開く。

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こんなパフォーマンスを見ることはなかった

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