経営者の仕事_3_リソース

経営者の仕事3 リソースの調達と配分

数字とロジックで経営と現場をExit(IPO、M&A、優良中堅)へナビゲートする。ベンチャーパートナーCFO®、高森厚太郎です。

前回の記事「実務のPDCAを回す」の続き、今回は経営者の仕事3「リソースの調達と配分」です。

■ヒトモノカネ情報、リソースの調達は経営者の仕事

戦略立てました、次は組織動かして…となると、当然、人を採用しなければいけません。何かモノを作ってとなると、原材料の調達をしなければいけないし、工場も必要。つまり、「ヒト」「モノ」「カネ」、いわゆる経営資源(リソース)を用意しなければいけません。プラス、「情報」でしょうか。お客さんのリスト、情報DBとか、工場や店舗を運営していくノウハウとか、ビジネスを回すうえではそれらも調達する必要あるものとなります。

こうしたリソースの調達は、大企業なら、人事部とか財務部とか、組織でスタッフが行うことでしょう。しかし、会社が盤石でない中小ベンチャーでのリソース調達は、経営者次第となります。銀行も投資家もみんな経営者を見て、おカネを出していいか判断する。採用も、会社のブランドで応募が来るわけではないので、これも経営者次第。結局、経営者の仕事になります。

■リソース配分は全体最適で

さらに、引っ張ってきた、ヒトやカネをどの仕事に張り付けるのか、いわゆるリソース配分も経営者の仕事になります。現場は、あれもほしい、これもほしい、はてまたは、あれは嫌だ、これは嫌だと、個別最適で主張するものです。だから、リソース配分は、全体を見据えた上で、経営者が経営判断でやるものになります。

リソースの調達と配分、スタッフに任せることができない、経営者固有の仕事ということになります。

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