経営者の仕事_1_経営理念

経営者の仕事1 経営理念の作成、浸透

数字とロジックで経営と現場をExit(IPO、M&A、優良中堅)へナビゲートする。ベンチャーパートナーCFO®、高森厚太郎です。

前回の記事「中小ベンチャーの経営って?」の続き、今回は経営者の仕事1「経営理念の作成、浸透」です。

⬛成長するために、ビジョン・ミッション

企業を経営していく。大それた野望、目標は無いにしても、現状ですべて満ち足りている、OKということはなく、大なり小なり何らかの問題、課題があったりするものです。つまり、どんな会社でも、何らかの成長を目指していくことになります。

では、どこを目指して、成長させていくのか。目指すところを示すのが、ビジョン、ミッション、いわゆる経営理念というものになります。(後述の行動基準も経営理念に含まれて語られることが多いです)

ビジョンとは見えるもの、つまり会社の目指すところを示します。3年後の目指すところだったり、5年後の目指すところだったり。

ミッション果たすべき使命、どうしてビジョンを目指すのか、会社のWhyを示すことになります。使命となると、それは理屈で決まる世界ではありません。経営者、いや、創業者が決めるべきもの。誰かに議論して決めるものではありません。ビジョンは成長に応じて変わることあっても、ミッションは基本変わるものではないと言えます。

⬛ビジョン実現させる、戦略・組織・行動基準

ビジョン実現に向け、やるべきことをやっていく。その大きな方向性が経営戦略となります。全社レベルの経営戦略に対し、機能別に落としたものが、マーケティング戦略だったり、財務戦略だったりします。

戦略を現実化していくには、当然、経営者1人だけでは足りないので、組織が作られます。組織は人の集団なので、どうしても人の思考様式、行動様式、思惑、そういったものに会社運営は影響を受けます。明文化されているされていないに関わらず、会社の中でスタンダードとなっている価値観や行動様式が、行動基準、ウェイと言うべきものになります。

⬛経営理念の作成、浸透は、経営者の仕事

まとめると、企業経営では、ミッションを踏まえたビジョンを実現すべく戦略はつくられ、行動基準に沿いつつ、組織化されます。

これら、ミッション、ビジョン、戦略、行動基準、組織が作成されてなかったり、浸透されていなかったりすると、どうしても、組織でやっていることがぶれてしまったり、徹底できなくなってしまいます。成長を阻害してしまう訳ですね。

だから、ミッション、ビジョンなど、経営理念を作成し、浸透させていく必要があるわけです。そして、それは経営者の仕事なのです。


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