経営者の仕事_2_PDCA

経営者の仕事2 実務のPDCAを回す

数字とロジックで経営と現場をExit(IPO、M&A、優良中堅)へナビゲートする。ベンチャーパートナーCFO®、高森厚太郎です。

前回の記事「経営者の仕事1「経営理念の作成、浸透」」の続き、今回は経営者の仕事2「実務のPDCAを回す」です。

■実務を回す「実務のPDCA」

経営理念、経営戦略は、あくまで紙に書いたもの。そのままでは絵に描いた餅なので、何らかの形で現実のものにしていくことになります。その実務とは、商品を作ったり、研究開発したり、お客さんに営業したり、カスタマーサポートしたり。こうした実務を経営者がやっているようでは、会社が大きくなりようがないので、経営者は実務をやるのではなく、回していく、監督していくことになります。

実務を回していく、監督していくことが、「実務のPDCA」になります。戦略に基づいて、実行計画立て、組織を使って実行していく。実行したものは過程や結果に良し悪しあるので、それをちゃんとチェック、レビューする。必要であれば改善をし、それを戦略や実行計画に生かしていく。これをぐるぐる回す。PDCA、最近ここ2~3年流行りのテーマで、『トヨタのPDCA』など本出ていますが、これは現場レベルの改善活動だけではなくて、経営レベルでも言えるものな訳ですね。

■肝は組織マネジメント

「実務のPDCA」だと、Plan計画と同じ、いやそれ以上に重要であり、難しいのがDo実行自分ではないスタッフにしてもらうことになるので、組織マネジメントが肝になります。実行していくために、組織体つくったり、会議体たてて、情報共有や意思決定したり。組織はチームワークが不可欠なので、流行り?の1 on 1ミーティングも、そうした文脈のものでしょう。もっとも、やはり人の集まり、3人集まれば派閥ができる、カネは集まっても喧嘩しないが、人は喧嘩してしまう。組織マネジメントは一筋縄では行かない、一義的な、明快な解答のある世界ではありません。

いずれにせよ、実務のPDCAを構築し、組織マネジメントをしっかりやり、PDCAサイクルをきちんと回していくことが、会社を経営していく、成長のために必須ということになります。


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