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コロナのおかげで期限が伸びたので、確定申告について考えた。

確定申告について言われてびっくりしたのが、

『申告しないといけないんだけど、よくわからないから税務署いけばいいんですよね?』

ということば。
いつも、なぜ税務署に行列ができるのか意味不明だったんだけど、そもそもの認識がこうだったのか、と愕然とした。

別に申告したければ税理士に言え、とか傲慢なことが言いたいわけではない。
びっくりしたのは、『そもそも、自分で調べてみないのか?』ということなのだ。

たまたま、一回だけならわかる気もするけど、なぜ毎年する人も行くのか?
そう思っていると、どうやら行けば税務署の人が全部作ってくれるからということらしい。

それはルール違反だ。

なぜって、そう決まっているから。
税務署は書き方を教えてくれるけど、申告は納税者が自署するものなので、あくまで書き方だけを教えないといけないことになっている。
消費税だって法人税だって、税務署で申告書を作ってくれない。

彼らの言い分としては、やり方を教えてあげてるだけなんだろう。でも、実際に税務署で行われていることは、画面を見ながらどこに何を入れるのかを教えているだけで、それはもう作っているのと同じだ。
本人は計算してないでタイピングしてるだけだから。
だから、毎年わからないし、毎年税務署に行けばやってもらえると思って殺到する。
自分の義務は放棄してるくせに、申告する本人はあんなに列作らされてと、激怒する。

言ってることめちゃくちゃだ。

そして、案の定、こんな事件が起きた。

https://www.nta.go.jp/data/020306-2.pdf

以前から、同業者の間で話していた。あの列の中で絶対感染出るよなと。
出たら期限伸びるかな?という、不謹慎な希望も込めて。

とはいえ、絶対にあり得るから税務署には近づくものか!と誓い合ったものだが、結果として申告期限が延びる事態になったのは、結局、想像通りだったらしい。

なぜ、日本人は自分の税金のことすら勉強しないのだろう。
そして、国は毎年こうなることが分かっているのに、なんで行列を作らせるのだろう。
自分たちで首を閉めてるだけなのに。

毎年、相談会でも我々だけではなく署の人もクタクタになって疲れ切っている。

ルールを守らないことを前提にシステムが組まれ、そのおかげで過剰な労働を強いられる。
どこが働き方改革なんだろう?

そんなことを思う。

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