サッカー観戦力を高める vol.1
観戦力を高めたい!!そんな思いを胸にこの企画を思いつき連載することに決めました。試合を90分見てその時に感じたこと、選手、戦術も含めて自分なりに分析していこうと思います。
記念すべき第一回目の試合は、、、
2001年 キリンカップ 日本対ユーゴスラビアです!
えっ、、と思った方はさておき、1回目にしてはかなりマイナーな試合です。個人的に昔の日本代表の試合が見たいと思いこの試合をセレクトしました。
この試合は2002年自国開催のワールドカップに向けての試合という意味合いが強かった気がします。
日本代表のシステムは3-2-3-2
GK 川口
DF 松田 森岡 中田浩二
MF 戸田 稲本
MF 波戸 森島 小野
FW 鈴木隆 柳沢
率直な感想は、すごくアグレッシブ!今の代表には無い気迫をすごく感じた。とてもきれいなサッカーではないが全員がハードワークし、本当に面白かった。試合は全体的に日本ペースで進んでいき、稲本と柳沢のワンツーから最後は稲本が豪快なミドルシュートを決め1-0で勝利した。
少し気になった点としては、3バックの弱点でもある、サイドのギャップを突かれるシーンがありそこは不安要素だと感じた。3バックのラインはあまりそろって無く全体的に不安定な印象だが相手のミスに助けられたシーンが多かった。
個人的に印象に残った選手は、稲本、小野、森島、鈴木。
稲本は、この試合のMVPといってもいいくらいの活躍。ボランチの位置で中盤のつなぎ役からゴール前まで顔を出し、常に相手の脅威になっていた。ボックス型タイプのボランチで今の日本代表にはあまりいないタイプだと感じた。ゴールへの嗅覚も優れていると感じた。
小野は、技術力が本当に高い。うまい選手だとは知っていたが想像以上だった。タッチが柔らかく見てて本当に何かしてくれそうな選手だった。特に相手を誘い込むボールの持ち方が天才的で簡単に相手との距離を確保し、次のプレーの選択をするボールさばきは圧巻。
森島は、相手の嫌なとこに顔を出せる選手と感じた。トップ下として何度も攻撃の起点となり、チャンスを生み出していた。プレーを見たのは初めてだったが、想像以上にいい動きをしていた。
鈴木は、裏に抜け出す動きと、ポジショニング、ハードワークが印象的な選手だった。足元の技術はあまりないが、味方からボールを引き出す動きが印象的だった。守備への意識も高い。
ほかにも印象的な選手はいたが、特にこの4人は面白かった。3バックはこの時代の主流で個を活かしたサッカーが特徴的だ。今の代表と比べると、1人1人が死ぬ気で戦っていて気迫を感じた。実際戦うと今の代表が勝つと思うが、日本代表は本来こうあるべきであるのかも知れない。技術や戦術よりも選手の気持ちが見る者の心を動かすのかなと感じた試合でもあった。
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