【近況報告】エンジニアになりました

大学を卒業してから1年ほどフラフラし、2021年も折り返し地点ということで、近況報告とこの1年の感想というか学びというか、書き綴って行きます。例の如く自己満足の投稿となりますが、近況報告に加え今後の目標について語ろうと思うので見ていただけたら幸いです。

【最近の出来事】

未経験からのエンジニア就職は自分の実力を証明するための作品(ポートフォリオという)を作り、それを提げて就活するのが通例。11月末から作り出したポートフォリオ が3月末に完成し、それを提げて4月から就活を始めました。

Wantedly のプロフィールを盛り盛りにし、興味のある企業様に片っ端からアポをとりました。60 ~ 70社ほど応募したのち、返信がきたのはわずか10社。しかもそのうち半分がお祈りメールという厳しい状況でした。

「まぁ、こんなご時世やし仕方ないよな。秋くらいまでは粘るつもりやし気長にやろか」

そんなふうに思っていた中、自分が「一番入りたい!」と思った会社から返信が来ました。

「書類選考の結果、是非面接に進んで頂きたく存じます。」

盛り盛りにしたプロフが受けたのか、まさかの通過の連絡が来ました。まだ内定が出たわけでもないのにドトールでガッツポーズをしました。就職活動を始めて1週間の出来事でした。

面接の日程を調節し、それからは面接練習をこなし、会社について調べ上げました。大学時代から数えると3度目の就活なのもあり、小慣れたものです。

一次面接当日。こんなご時世もありオンラインでの面接でした。面接はわりと得意な方なのですが、うまく受け答えできず、挙句の果てに自分のポートフォリオ が画面共有できないというハプニング。

「あ、終わった」と思いました。

なんとか画面共有に成功し、自分のポートフォリオやスキルの説明をしました。「どれくらいの期間でこれ作ったの?」と質問され、「4ヶ月です」と答えると、

「4ヶ月でここまで作り込んだのはすごい。次の面接までに課題出すので、こなしてきてください」

まさかの反応でした。自分的には「スキルはないけど、持ち前のコミュ力とガッツで乗り切ってやろう」くらいの気持ちでいたので嬉しい誤算でした。4ヶ月の努力の成果が初めて報われた瞬間でした。(一次面接が通過しただけなのにおめでたい奴です)就活を始めて2週間の出来事でした。

一次面接通過後、すぐに最終面接の案内が来ました。「最終面接では社長が出てくる」「人によっては面接回数が増える」など様々な噂が飛び交っていましたが、考えても仕方がないので与られた課題を着々と進めて行きました。一次面接から最終面接の間は1週間くらいだったのですが、その間に入っていた他社様の面談はすべてお断りしました。我ながら思い切ったことをしたと思います。昔から「マルチタスク」というのがどうも苦手で、こうせざるを得なかったのです。

最終面接当日。噂通り社長がご降臨されました。面接官は社長と、一次面接の時に面談して下さったディレクターの方と2人でした。結論からいうと、最初は圧迫面接と言っても過言じゃありませんでした。

「あなたの作品の価値ってなんなの?」
「こんなサービスいらなくない?」
「4ヶ月かけてこの程度のものしか作れないの?」

もはや何を聞かれたのかあまり覚えてないのですが、とにかく詰められました。それでも必死に、一生懸命、笑顔で(笑)返答しました。(泣きそうだったので本当に笑えていたのかどうかはわかりません)

ただそれが功を奏したのか、質問がどんどん前向きな方向に進んで行きました。

「どんなエンジニアになりたいですか?」
「キャリアプランは?」
「うちの会社には入ってやめない保証はある?」

ここら辺は自分の中で考えをまとめていたので難なく伝えることができました。

そして最後に、

「山本さんが入社したとして、技術力もある、上流工程に携われるエンジニアに、1年半以内になってくれると、約束できますか?」

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IT業界では、プロジェクトの前半の部分を「上流」と呼びます。この「上流」ではプロジェクトの計画、商談などを行います。その一方で、後半の部分を「下流」と呼びます。実際にプログラミングを行い、システムの構築をしたり、動作確認を行ったりします。https://jobspring.jp/article/detail/43

(僕が今回入社するのは下流の方ですが、下流で経験を積んだ後に、上流でも活躍できるエンジニアになれるか、ということを問われてます。)

(社長曰く、プログラミングができない技術力の低い上流工程エンジニアが多いらしくそれはあかんらしいです。)

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質問に対し、


「できます!やります!絶対!やります!」


即答しました。

その時に初めて代表の顔に笑みが浮かぶのが見えました。

「その言葉、、信じます、、!」

僕は頭の中が真っ白になりました。

何が起きたのかよくわからなかったのです。
しばらくポカンとしていると、代表から

「あ、ちょっと肩の力抜いてもらっていいですよ」と急にカジュアルな雰囲気に。

「山本さん、正直に言わせてもらうとね、、、、



だいぶあなたセンスいいっす(笑)



これまでのピリついた雰囲気から一変し、突然めちゃくちゃ褒めてもらえました。

「4ヶ月でここまで作り込んだのはすごい」
「圧迫質問にも自分の考えを持ってきちんと返答していた」
「わからないことを知ったかぶりせずに『わからない』と素直に認めていた」
(専門用語を知ったかぶりする初心者の人が多いらしい)

自分が今までやってきたことが全て報われた瞬間でした。

【今後について】

ということで、山本、7月5日から渋谷でエンジニアになることが決定いたしました!就活を始めてわずか3週間で家から一度も出ずに就活を終わらせることができ、嬉しい誤算です。

そして1年半以内に、「技術力のある、上流工程に携われるエンジニア」になることを目標に精進する所存です。

あまり先を見据えると足元をすくわれてしまいそうですが、早いうちから期限と目標を決めて取り組むのは悪いことではないと思います。

【振り返り】

1年間、大学を卒業してフリーターをしていました。

秋頃から本腰を入れ出して、毎日欠かさずコードを書き続けました。朝は7時くらいに起き、ドトールの開店と同時に入店、お昼からはアルバイトがあったので、最低毎日4,5時間は勉強してました。

見たことのないエラーに直面して2,3日進捗がないこともありました。teratail (エンジニア用のYahoo知恵袋みたいなもの)で舐めた質問をして見ず知らずのエンジニアの方に怒られた時もありました。

「新卒カード捨てて何やってるの?」
「今後の人生大丈夫なの?」
「俺ってエンジニア向いてないんとちゃうか」

と思う時も多々ありました。

けれど今まで、自分がセンスや才能に恵まれて成し遂げたことなんて一度もなかった。人よりできる自信はないけど、人より頑張れる自信ならありました。結果は必ずついてくると思って、愚直に頑張り続けた努力がまずは実を結んで良かった。

もし例え、今後エンジニアとしてのキャリアと続けていくとしても、また別の仕事につくことになったとしても、「全く何もなかった奴がエンジニアになれた」という経験は、この先の人生でもきっと財産になると思います。

【最後に】

勉強中、フリーター期間は多くの方々にお世話になりました。家族、友人はもとより、teratail で教えてくださった見ず知らずのエンジニアさん、ほぼ毎朝通っていたマクドとドトールの店員さん、バイト先のほっともっとのみなさん、そしてポートフォリオ作成期間中サポートしてくださったメンターの Tさん、

本当にありがとうございました。

普通の人に比べて時間はかかったかもしれませんが、ようやくスタートラインに立つことができました。あと何年かかるかわかりませんが、

「あ、たけなり?あいつ俺の知り合いやで?」

って関わった人たちみんながドヤ顔できるように、これからも精進して参りますので、今後とも何卒よろしくお願い致します🙇‍♂️


おしまい。

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