しくじり銀行員に寄せられたQAコーナー　No.2　一発逆転を狙わなかったんですか？

一発逆転は考えなかったのですか？借金をいざ返していこうと思っても、あと数年間もこんな気持ちで、こんな生活になるかと思うと、つい今すぐ楽になる方法を考えてしまいます・・・。メリルさんはどうしましたか？

フォロワーさんからのDMより

頭によぎる一発逆転と、一発逆転の怖いところ

確かに一発逆転がよぎったことはあります。
しかし、「一発逆転」を考えたのは一瞬だけです。「コツコツが着実だ」と思ってしまいました。その理由は以下の通りです。

• 逆転する確率は極めて低い

• 逆転して大勝ちしても借金返済以外に使ってしまう可能性が高い

• 逆転して大勝ちしても依存症から抜け出せない

• 逆転で大勝ちすることが目的ではなく手段である

一発逆転するということは、かなりリスクが伴ったり、確率が低いことにチャレンジする必要が出てきます。パチスロであれば当方もない確率の当たりを引くとか、競馬なら穴馬を狙うとか。

そうなると、いつまで資金が持つかもわからない上に、当たらないでさらにお金が減る確率の方が圧倒的に高いです。

次に、ギャンブル等また大勝ちしても借金返済以外に使ってしまう可能性が高いことも考えられました。僕みたいなタイプの人は、「勝ったお金」や「手元のお金」を「自分のお金」と感じられず、「またギャンブルに使うお金」と感じる傾向があります。

そのため、「一発逆転」しても「このお金でまたパチスロをすればもっと増やせる」という思考に陥りやすく、「借金返済」よりも「再投資」を優先してしまう可能性が高いのです。焼肉行ったり、風俗行ったりね・・・。

さらに、逆転しても、ギャンブルをしてしまうことやそういった類のある種の博打的行動から抜け出せないことも考えられます。なんといっても、「負けても勝っても満足しない」という特徴があります 。つまり、「一発逆転」しても「これだけでは足りない」という不満や欲求が残ります。「一発逆転」すること自体が「依存症」の証拠でもあるのです。

最後に、借金返済自体は、目的ではなく手段であることも忘れてはいけません。本当は、ヒリヒリしながら「借金返済」する生活をしたいのではなく、「穏やかに幸せに暮らす」ことです。「一発逆転」することが本当の幸せではありません。「コツコツ」と「着実」に借金返済することがなんだかんだ近道だったのです。

コツコツ・着実に取り組むことの良さ

コツコツ、着実に努力することには、以下のようなメリットがあります。