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日を記す vol.10

12/19
前の晩、今後お世話になるであろうバンドメンバーとスタジオに入った。自分の曲を聴いてもらって集まってくれた。こんなことがあるんだ、としみじみ思いつつ、メンバーにとっても大事な時間にしていきたい。自分に関わる人間をできるだけ幸せな方向に導けたらいいな。おこがましいかもしれないが、本気で思う。

12/20
今堀さん(師匠)にギターを教えて貰いに行く。いままでできていたことが抜けてしまっていた。てかなんでこんな音楽好きなんだっけ、わざわざ人を集めてまで音楽をしたいんだ?と問いが生まれる。いつものことだ。そんなことを考えている間もギターを弾いて、師匠の言葉を思い出す。

「お前が積み上げた山を俺が手で押さえて固めていく。弱い山でも密度を上げていけば土台になる。積み上げが強くなっていくからや。」

師匠は音楽だけでなく人生のメンターだ。尊敬しかない。

12/21🎂
26歳の誕生日。初めて自分の名前の漢字の成り立ちを調べた。なよなよとした稲穂が高く生える様を表した会意文字だそうだ。意味通り自分に自信がない姿はゆらゆらと揺れる稲穂と重なる。これからは致命的な自分の弱さも受け入れていく。やりたいことを真剣にしていこう。

12/22
大半の活動を朝にしてしまうといった朝型生活に切り替えて3週間程が経つ。薬膳知識を取り入れた食事もつくりながらで過ごしてきた。体調は良くなったし、何よりメンタル面の回復が早くなった。自分に合ったリズム、歩幅で一日を過ごしていく。当たり前のことだけど身体感覚に達するまで時間も技術も必要なんだなと。まだまだ青いな俺は。まだまだ大きくなれる。

12/23
朝4時に走る。この行動は他者から見ると奇行にも見えかねない。だが自分の中には動機があって、大事な時間である。誰もいない街で時間間隔も曖昧になる。暗闇の中で一日休めていた知覚をフルに使う。音楽の中に融和するのだ。

上司、師匠、恩師の言葉を頭の中で復唱する。理性が育っていく。その上に滑らかに感情が乗っていていく。この感覚忘れないように。

12/24
福知山までの電車を逃す。時間を勘違いしており、逃したのも初めてだったので乗車券をそのまま次の列車に使えることを知らなかった。駅のホームで何故間違えたか、何が良くなかったか哲学する。大体書けば解決することに気付く。ミスさえ面白く感じるな〜幸せ。

12/25
クリスマスは福知山の商店街マーケットへ。スリランカカレーとパッタイを彼女と分けながら食べる。お互い理系職であるが、文系的なバイブスを感じる。目で見える結果、数字だけでものを見ていない感じかな。合理性の中には様々なものさしがあるが、科学至上主義が蔓延してるせいか目に見えるものだけが受け取られている気がする。ものさしの目盛の荒ささえ忘れて過ごしてしまう。考えが偏ってしまうのが嫌だ。だから彼女、大切な友人達とものさしを共有していきたい。その上で判断したい。

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