Clean Architecture まえがき〜第一章
オニオンアーキテクチャーとか、レイヤードアーキテクチャーなるものが流行っている。
この潮流をもっとも有名にしたのが Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計だ。
とはいえまだ恥ずかしながら完読したことがないので、noteを始めたのをきっかけに章ごとに概要とレビューをしていければと思う。
序盤で心を掴むのは「ルールは何も変わっていない。言語やフレームワークやパラダイムがまったく新しいものに変わったところで、ルール自体はAlan Turingが最初のマシンコードを書いた1946年と同じままだ。」という個所であろう。いろんな現場をみてきた自分にとって、懐疑的な思いを抱くことはあってもこれはなんとしても体得しなければと思わされるものがある。
なぜか?イントロダクションでも示唆されているが、事業とともに成長してきたCodeはもはやどこを触ったらどんなビジネスに影響が出るのかわからないケースなどザラにあるからだ。なぜこんなキメラになっているのか、どうしてこれは変更してはいけないのか、触らぬ神になんとやらである。
第1章ではソフトウェアアーキテクチャの目的について、こう述べられている。
求められるシステムを構築・保守するために必要な人材を最小限に抑えることと。
ここで重要なのは保守を含めた観点である。事業のタイミングの観点で往々にして起こる、早くローンチしなければ!というこの悪の所業の積み重ねで事業の拡大とともにどんどん生産性が低下するのみならず、実際に簡易的な実験結果では短期的にも遅いという結果が示されている。
これは驚異的である。突貫工事自体が遅いなんてにわかには信じられないが、しっかり設計するという観点の元には付け焼き刃なんて歯が立たないということである。
この言葉を糧に、クリーンな航海(という名の読み進め)をはじめたい。
「速く進む唯一の方法は、うまく進むことである。」
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