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HYGGE

結婚式のテーマ決めには、とても悩んだ。私と彼は、性格も趣味も全然違う。唯一の共通点といえば、米津玄師さんが好きなことくらい。それも、好きな曲はバラバラだけれども。私はピンクや女の子らしいもの、落ち着いたカフェや図書館が好き。彼はブルー、キャンプやサーフィンなどアウトドアが好き。

さて、そんな私たちの「私たちらしい式」とは、なんぞや。


式場から渡された「どのような式にするか考えるシート」には、華やかやらかわいらしい、エレガント、さわやか、、、と様々なウェディングパターンが並び、好きな色や言葉を書く欄があったり(ちなみに好きな言葉は定時退社って書いた)、ふたりのプロフィールやゲストとの関係を書くページがあったり。

書いても書いても、浮かばないイメージ。

ピンクで可愛らしい空間は憧れるけれど、彼にピンクは正直似合わない。だからといって私にブルーも似合わない。イノセンスなホワイトも、シックなブラックも、まるで違う。自分たちが主役ぅう⭐️な派手な式は嫌だし、だからといって地味でシンプルなかんじも嫌。

10月頭の結婚式。ふたりで夏に見たひまわりのような明るい式も違う。映画『リメンバーミー』はふたりで連日見たくらい好きな作品だし、マリーゴールドは最近よく聞く言葉だけど(あいみょん?よく知らない)、💀マークはいくらカラフルでも結婚式にふさわしくない。ハロウィンのかぼちゃも、なんか、なんか違うじゃん。


テーマカラーが決まらないとお花や装飾、演出でやりたいことも全然わかんなくて。でも時間はどんどん過ぎて、招待状も送らないといけない時期。招待所は自分で作ると決めたのに、イメージが固まらないから悩みに悩んだ。結局イメージは固まらないまま、当日のテーマがどうなってもとりあえず馴染むように、ホワイト基調にゴールドとシルバーの大粒ラメが施されたキラキラな招待状。画像も適当に拾ってきたフリー素材。

(名前は私のだいすきなぴよこ豆で隠すね)

もっと、こだわりたかったな。前撮りも、したかったな。そんな風に思いながらひとつひとつ招待状を準備した。私のモヤモヤはいつ解消されるのやら。このままなんとなく、式を迎えてしまうのか。無難にグリーン系でナチュラルな式をつくるのか。


そんなとき、急に思い出した言葉。

HYGGE(ヒュッゲ)

去年のクリスマスに大好きなお店、コスメキッチンで見かけた北欧の言葉。なんだか当時ときめいた感覚を思い出して、すぐにGoogle先生に聞いてみた。どんな意味だっけ。このわくわくする直感がどうか、当たりますようにと縋りながら。


「人と人との繋がりのなかでうまれるあたたかい気持ち」

「居心地のいい雰囲気」

あぁ、これだ。まさにこれだ。私はこんな式をつくりたい。


そこからはもう早かった。イメージがぐんぐん湧いてきて、プランナーさんやフラワーコーディネーターさんとの打ち合わせもさくさく進んで、理想をどんどん形にしてくれた。(お花のデザインや写真はまた別で載せるね)

いい意味で緊張感がなく、自分たち含めゲストみんなもほっこりと過ごせる空間。穏やかにリラックスして安心感に満ちている時間。あたたかみのあるカラー。ぬくもりを感じる木やキャンドル。

その夜、興奮しながら旦那さんにプレゼンした。HYGGEとは何か。HYGGEとはどのようなもので構成されるのか。HYGGEを感じやすいモノは何か。こんな結婚式にしたらHYGGE溢れるみんなが幸せな日を過ごせるのではないか。熱く語った。万が一旦那さんに納得してもらえなくても、私は決めていた。必ず貫き通すと。

「うん、すごくいいと思う!」と旦那さんは笑顔で答えてくれた。

式場とのプランニングノートに調べた内容や湧き上がるイメージをとにかく書いた。アドレナリンがどばどば出るなか書いていたから、字が汚い。


私のゲストはひとりで来てくれる子も何人かいて、その子たちのことが私はとにかく心配だった。ひとりで寂しいかな、不安かな、憂鬱に思っていたらどうしよう。どうしたら安心できるかな?ゲストみんないい子だけど、どうしたら周りの子たちと自然に馴染めて笑顔になれるかな。

だから、とにかく「安心して楽しめる」という点は私の中で1番強く思っていたこと。HYGGEは私のそんな悩みも解決してくれそうなテーマで、もうこれでいい式になること間違い無いと確信した。


こうして装飾や演出、ドレス、BGMも着々と決まっていき、納期に焦りはありつつも、自分たちらしいHYGGEを創造する時間は楽しかった。


次の記事から、私たちのHYGGEなこだわりを書いていこうと思うよ。

いつも長くなってしまっているけれど、読んでくださっている方がいたら、本当にありがとう。自己満な記事なのに、実は書き上げるのに3時間くらいかかっているよ。ひとりでも多くの方にHYGGEなひとときを送るヒントやほっこりした気持ちを届けることができたらいいな、なんて思いながら。

今週も、HYGGEな日々をお過ごしください🕊

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