kindle出版やってみた。固定レイアウトのファイル作成が大変だった件
去年の年末くらいに構想していたkindle本が、やっと形になった。 結構「やってみた感」が強い作業で、なかなか良い経験だったからシェアしておこうと思う。
ちなみにPagesで原稿を作成して固定レイアウトでEPUB出力したときは、なぜかめちゃくちゃ小さい表示になってしまった。あとは日本語名のPDFファイルをmobiファイルに変換したらエラーが出た。そのトラブルシューティングの内容も含まれてるから、kindle出版で困ってる人は参考にしてほしい。
そんな色々と迷走したメモと、シンプルに本を宣伝する記事だ。
kindle出版って何?
Amazonのkindleには、自分で書いた本を自分で出版できるお気軽システムが備わってる。それがいわゆる「kindle出版」で、正式名称は「Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング」と、なかなかクールな名前のサービスだ。KDPとも呼ばれる。
ちなみに、出版料は無料である。無料ってすごい。
なんかこう、色々とまとめて喋りたいことができたから、ブログ記事じゃなくて本として出すことにした。
なんの本書いたの?
今回書いたのが『Webライターが書いてはいけない文章28選』というタイトルの本。130ページ少々にまとまった。
メディアの編集者として働く中で「どっちかというと、ダメな例をまとめて伝えた方が効率いいよね」と思ったのが、書こうと思ったきっかけ。
本の内容については、ブログの記事を見てほしい。
かいつまむと「編集しなくて良い文章」を書いてくれるライターが増えたら、仕事めっちゃ減る。するともっと新しいことができる。じゃあ仕事減らしたい。どうしよう。
とりあえず本書こう。
こんな思考だった。それが2021年の12月頃のこと。
思い立ってガーーーっと半分くらい書いてから、
気づいたら飽きて忘れて半年が経っていた。
でも頑張って出版まで漕ぎ着けた。
2022年6月になって、ふと思い出した。「あれ?そういえば本とか書いてなかったっけ?」って。
運営してるサイトの「文亭」が良い感じにアクセスアップしていることもあって、そろそろかなと思った。
「よしじゃあ、今月はブログ書くのは半ば諦めて本を書こう」と思って、とりあえずガーーっと書いてなんとか原稿は完成した。
ペラペラっと参考書的に読める内容にしたかったから「固定レイアウト」にしてEPUBで出力してアップした。
わけのわからないレイアウトになった。
ちっっっっっっっちゃ
どしたん?そんな隅っこにちょこんって。可愛いかよ。
ここからが大変だった。
まずなんて検索すればいいかわからない。
SEOの基本的な考え方として「ユーザーは自分の悩みをうまく言語化できてるわけじゃない」って概念があるんだけど、まさにそれ。
「kindle出版 epub 小さい」とか「固定レイアウト epub エラー」とか、なんか色々調べたけど、マニアックすぎて全然情報が出てこない。
MacのPagesで作ってたんだけど、作成画面で見たらなんともないのに、EPUBにして固定レイアウトで出力したら、とにかくこうなる。
「あ、なんか詰んだなあ」と思って一瞬諦めようと思ったけど、最終的に力技でなんとかした。
「PDF出力→kindle comic createrでmobiへ変換→KDPにアップロード」でなんとかなった。
本当にこれで良いのかはわからないけれど、とにかくなんとかなった。もし「可愛いかよ」になったら、これを試してみてほしい。固定レイアウトだからこそ使える方法だけどね。
で、その後に追記・修正したいことが色々と出てきて、ついでに装飾とかも追加していってたらこうなった。
うん。
もうほんとにやめようかなと思ったけど、色々とやり直してなんとか修正した。
ちなみにこんな風にカメラの形のエラーが出るのは「日本語名のファイルをmobiに変換したときに起きるエラー」だった。画像を全部削除したりめちゃくちゃ色々してみたのに、読み込むPDFのファイル名を英字にするだけで直るというケアレスミス。
そんなこんなで、なんとかリリースできる状態になった。
構想から半年と半月後のことだった。
Kindle出版をやってみて思ったこと
本を書くのは、記事を書くのとはまたちょっと違う感覚だった。
やっぱり「後で書き直せばいいや」でOKなブログとはわけが違う。kindle出版ならいつでも書き直せるとはいえ、やっぱり買ってくれたり、ダウンロードしてくれたりするものを適当には出せない。
血眼になって編集したし、校正した。最初にKDPにアップロードしてから、20回くらい書き直してアップし直した。
もし間違いを見つけたら、ぜひこのnoteにコメントで教えてほしい。
「おいおい、偉そうに『書いてはいけない文章』とか言ってるけど、誤字脱字してるぞ……?」って。Amazonレビューに書かれたらちょっと悲しいから、できればnoteに書いてほしい。後生である。
とにかく良い経験になったし、これからはプロフィールに 著書『Webライターが書いてはいけない文章28選』 って書こうと思う。なんかいいよね。
そしてこの本が、もし駆け出しWebライターの役に立ってくれたらもっと嬉しい。それはすごくいい。
そんな感じのkindle出版だった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?