1on1 【2021年】年度はじめだからこそ、使える鉄板のトピック!
この記事では、 1on1 をこれから始める方々向けにも、継続されている方々にも活用できる1トピックをお伝えします。特にこの記事を書いているタイミング(2021年4月)では自然と取り入れやすいのではないかと思い、書いています。
具体的に特に下記のような方々にはフィットするのではと思います。
1on1 において・・・
部下との対話(特に話題)に困っている上司・マネージャー
これからあまり面識のない部下との対話を始める上司・マネージャー
継続しておりちょうど期初(期末)の節目改めて始める上司・マネージャー
この記事をあげた理由
この記事を書いている2021年4月は日本の多くの企業は年度初めかと思います。
組織の変化や業務を行う上でのチームの変化などが様々行われるタイミングでもあるかと思います。「1on1」をテーマとしたときも、上司ー部下とのコミュニケーションを新たなチームで始める、あるいは、完全に新規に始めるという事を考えられている方もおられるかもしれません。
そんな中、どんな方にも活用できる、会話のきっかけとしての1トピックをお伝えします。
ここから部下との話を盛り上げ関係性を深めたり、これからの目標を定める支援をしたり、キャリアプランニングのアップデートに繋げたりといった事が可能なのではないかと思います。
その”トピック”とは・・・
「この1年くらい、コロナ禍で・・・」とはじめつつ
「変化した(変わった)事は何かありますか?」
or
「変化した(変わった)事、3つあげるとするとなんだろう?」
or
「変化した(変わった)事、ベスト3は?」
他にもバリエーションはあるかもしれませんが、要するに「変わったっ点、変えた点」などを話題にするという事です。
問いかけ方として「始めた事」「チャレンジした事」というのも考えられますが、「変わった事」とすることでより広くイメージが持たれるように問いかける事ができるのではと考えています。
節目のタイミングでは、少し過去を振り返る形で「変化」を聴く事はあるかと思います。特に、2020年、2021年は世界規模での大きな変化が起こっており、我々人類においても様々な変化が起こっています。
1人1人の生活や仕事(業務)の中にも変化が生まれている可能性が高くなっている事と思います。そこにフォーカスをあてて話題として問いかけてみる、というのはどうでしょう。
こちらのトピックを上手に活用するための留意点を以下からお伝えします。
どう使うか①
今の(2021年4月)タイミングとして自然に使えるトピックであるとはいえ、いきなり初っ端の話題とするにはなじまないかもしれません。例えば、初めての対話の相手であれば、お互いの自己紹介などであったり、少なくとも相手の緊張をほぐすくらいの相互理解をした後に問いかけてみるのがよいでしょう。以下も参考になるかとおもいます。
どう使うか②
「変化した事は?」と言われて急には答えられない人もいるかと思います。
例えば、「どの程度の内容、粒度や深さで話したらいいのか?」など、”どんなことがあっただろう”と考える前にその条件などを頭の中で巡らせて困惑する人などもいるかもしれません。
他にも「なんでそんな事話さなきゃいけないんだ」というマイナスな感情が出てしまう人もいるかもしれません。
ではどうするか?
こういった事をできるだけ避ける、緩和するためにも、このトピックで問いかける際は、まずあなた(上司)からこれらについて語りましょう。
いわゆる「自己開示」を自分からするということを意味しています。
これにより相手にはだいたいどんな感じの話をしたらいいのかをイメージすることもできます。なにより、あなたから話すことで、相手もそのお返しをしようという「返報性の原理」が働き違和感なくこのトピックについて話せるというのにもつながります。
この時、「極度な自慢話」のようなものだけにならないようにしましょう。また、もし可能であれば、プラスの事だけでなく何かネガティブな変化(に対してこう変わった)があった点についても伝えるものがあるとよいかもしれません。
そして、相手のターンになった際には「もちろん、言いたくない事は話さなくていよ」くらいの気遣いはあってもよいかと思います。
聴く姿勢
部下が話してくれているときは、うなずき、あいづちなどを打ちながらじっくり聴いてあげましょう。遮らずに、自分の話にもっていかずに、求められてもいないのにアドバイスや解決策の提示などせずに・・・
相手の話に興味・関心をもつ
「変化」について聴いているわけなので、それにはなんらかその人なりの理由があると想定できます。
相手の話す"間"や"テンポ"に合わせて、どうしてそうしたのか、その人がそのように意志決定や選択したのか、背景などを具体的に聴いていく、というようにしていけると、「相手に興味・関心をもつ」ということにつながります。この点については以下もご参照ください。
サンプルトークスクリプト
上司: 昨年度はお疲れさまでした。〇〇〇に貢献してもらってとても感謝してます。さて、今日はどんな話をしましょうか。
部下: ・・・まだ期がはじまったばかりでこれといってはないですね。
上司: では、昨年から今もまだそうですが、これまでとは大きく状況が変わりましたよね。この1年、〇〇〇さんにとって何か変化はなかったですか?仕事上でも、仕事以外でも。もちろん、話せる範囲でかまいません。
例えば、私はテレワーク中心となった後の健康診断で体重が5kgも増えていたことがわかったんです。それに加えて少し悪玉コレステロール値も上がっていました。やはり圧倒的に体を動かす量が減ったわりに食べる量はそのままだったりしたせいだったかもしれません。そこから、業務後に近所のフィットネスクラブに通い始めましたよ。通勤時間がない分通いやすくなりましたからね、今では1日のルーティーンになっています。
部下: そうだったんですね。私は英会話をちょっとはじめています。もともと英会話を上達させたいと思っていた時があり、オンラインでのトレーニングにも興味をもっていました。ですが、機材などの用意を面倒くさく思い、重い腰はあげられていませんでした。昨年から同じく在宅業務が中心となったため、リモート会議などで使うカメラやマイクをそろえた事で、その環境を有効活用できると思い立ってはじめてみました。自分の自由な時間に合わせて外国人と対話をすることができるので今でも継続が出来ています。まだペラペラには程遠いですけどね(笑
上司: へぇーいいですね!在宅業務をするためにそろえた環境がたまたま興味を持っていたオンラインの英会話トレーニングにつながったんですね。実際やってみてどうでした?
部下: はじめは挨拶や好きなものをお互いに言い合うくらいでしたけど、最近は自分の身の回りの事を話していたりしますね。”近くの公園で桜が満開になっていると”とか写真とかもとっておくって見せながら話をしたりしています。
上司: そうかー、日本の風情ある写真を見ながら話ができて楽しそうですね!
部下: そうなんですよ、なかなか英語でペラペラ話が出来なくても共通に感じれるものとかの話をすることで気持ちは何か通じ合える感じで短い時間でも楽しく過ごせてます。きっと、そういう気持ちが継続につながっているのかもしれないです。特に普段はやっぱ在宅業務だと対話する機会もこれまでによりも減ってしまっていますからね。”人と話せる楽しさ”というのも同時に改めて感じているのかもしれないですね。
まとめ
「変化」について聴くタイミングはいろいろあるかと思いますが、特にこの2020年、2021年という「コロナ禍」という、多くの人に関係し影響した状況、環境がある点では、しばらくその中過ごしてきた振り返りも含みつつ話題にはしやすいのではないかと思います。
応答として考えられるものは多様であるかとおもいます。ケースバイケースでの対応といってしまうとそれまでですが、しっかりと聴く耳をもち、共感し、支援・応援できるところはする姿勢を示していくというのは上司・マネージャーとして変わらず大事なところかとおもいます。
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