オンボーディングに組み込んだオンラインのワークショップ
note 初投稿になりますが、最近「新入社員向け」に実施したワークショップのレポートをしてみたいと思います。
きっかけ
私は、2020年度のミッションとしては企業内(まずは一部ではありますが)「ピープルマネジメント」を推進していく中で自社ならではの新入社員に対しての「オンボーディング」フレームワークを企画・遂行・実施をしていました。
新型コロナ(COVID-19)影響により、2020年度入社の新入社員は在宅での研修を余儀なくされ、知識やスキルなどの習得はICTを活用しオンラインの様々なツールで可能ではありますが、同期同士であったり先輩社員とコミュニケーションの機会がどうしても少なくなってしまいます。このため、ただでさえ学生を卒業し新しい環境になじむのには時間がかかるのに、別の不安や心配などが生まれてしまのではないかと思いました。
何か助けになる事はできないか、いざ通常通り出社できるようになった時、できるだけ不安や心配をなくし、先輩方とも馴染みやすく、速やかに過ごせる社会人生活を送ってもらえないかと考えていました。
wevox values card との出会い
そんな時に、 wevox values cardをしり、こちらの記事を読んでひらめきました。基本的に利用方法はこちらを参考にさせていただき、同じようにオンラインスプレッドシートを活用してワークをしました。ただし、これだけでなく今回はオンボーディングに活用したというところで下記のように「1日のイベント」の1つのワークとして実施してみました。
【イベントのメニュー】
1、今後のキャリアを考える”きっかけ”セッション
2、wevox values card ワーク(オンラインバージョン)
3、自己紹介のシナリオ作成
ー 名前、アピールポイント、
ー これまでに一番楽しいと思った事、充実感、達成感を感じた事
ー wevox values card で残った5つの価値観共有
なぜ残したかについてもお話いただく
ーこれからの抱負 ~先輩社員型向けへのメッセージ~
4、5分間(ライトニングトーク)で自己紹介
5、先輩社員との座談会(オンラインミーティングツールの機能活用)
*「5」以外は私が、講師・ファシリテーションを実施
なお、自己紹介の形式としては、パワーポイント形式かスピーチ形式(この場合は wevox で選んだカードのイメージ作成しそれだけは画面共有する形)のどちらかで発表いただきました。
オンラインミーティングツールを使っているので、「4」の発表時は関係する部署の先輩方や部長さんら大勢い視聴していただきました。
思いのほかとても工夫・特徴が見られた”自己紹介”
自己紹介の項目についてはあまり縛らず自由としたかったんですが、時間の制限もあるので上記の内容や流れでお願いします、くらいの案内をしていました。
そんな中、流れに沿って展開する以外に、下記のように今回発見した価値観を使って表現していた新人もいたのでご紹介します。
・5つの価値観カードを独自にグルーピングして発表
「内面・外面」「今もっている・そうなりたいとおもっている」など
・5つは選んだのだが、その”上位概念”にあたりそうだと気づいたものも
合わせて共有し、なぜそれを選んだかを発表
例・・・「健康」は大事にしないという人はいないだろう、これを大
事にするために、私は「豊かさ」を大事している、など
・自己紹介そのものに5つの価値観を組みこんで全体として1つのプレゼン
テーション
例・・・アピールポイントや楽しい事を話す時に選んだ価値観も紐づけ
て紹介
いずれも、単に価値観カードを選んだよりも、より深く内省、自分を知った、理解したしたことによって生まれた自己紹介になっているのだと感じました。
実施後アンケート
終わりに、新人に簡単にアンケートをとりました。イベント全体的には9割以上が有意義だったと回答していただきました。
wevox 活用による価値観ワークについては、
イベント実施前よりも自己理解が深まった:約50%
イベント実施前よりも他者(同期)の理解が深まった:約30%
*「どちらともいえない」がそれぞれ残り
はじめは期待していたよりも低いな、とも思ったのですがずっと在宅研修をされている彼・彼女らにとってみると正直「なんともいえない」という感覚が大きかったのかもしれないとも思いました。この時点では「なんとも・・・」という感覚が、実際に出社し同期や先輩と業務をしはじめるようになったときに振り返って何か特別に感じる事はあるかもしれません。(厳密に調査するには、ワークした新人とそうじゃない新人を比べる、ということを統計的観点からもしないといけませんが・・・)
別の点として、新人のためのイベントではあったのですが、先輩社員や部長らは今回のイベントにより各新人の事がよく理解できたという感想も得られています。従来と異なりコミュニケーションの機会が減っている中で、元に戻るまでの受け入れ側としての準備にも貢献できた点、これもまた今後に生きてくるところなのかなと、期待したいところです。
所感
wevox values card のオンラインでの活用は十分有用だと思いました。ただし、楽しくできるか否かは、リアルの対面で行う時よりも、また相手がどんな場合でも(今回のようにまだほぼ初対面の新人でも、慣れたチームでも)ファシリテーターの腕にかかる、というのも実感しました。
まずはおもいついて、すぐに実践、オンボーディングに活用してみたところですので、今後もっとやり方・進め方はアップデートできるような気がしています。
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