見出し画像

鬼滅の刃で中学英語#56~鬼滅英単語⑧鬼用語その①~

こんばんは。

最近「中学英語」と言いつつもなんか「ネイティブ英語」「ネイティブ英会話」の話になりがちなこの企画ですが、もうちょっと学生向けの内容にできない物かと思い、noteでは入れられない発音なども入れた、学生寄りの内容で新しくブログを始めてみました。

まぁ、ここも続けていきますのでご安心くださいませ。

今回は、久しぶりの鬼滅英単語シリーズで、敵である「鬼」たちのことを取り上げます。

「血鬼術」

「鬼=Demon」ということは何回も言ってきましたが、鬼にまつわる用語はまだまだ他にもあります。

たとえば、ザコ鬼にはない、鬼ならではの「技」がありますよね。

そう、

「血鬼術」です。


この、血鬼術は『鬼滅の刃』英語版『Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba』でどう訳されているのか?

鬼になった禰豆子が初めて使った「血鬼術」のシーンから、英語版の翻訳を見てみましょう。

(出典『Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.5』/原作『鬼滅の刃』第5巻

血鬼術禰豆子

Blood Demon Art(血鬼術)
Exploding Blood!!(爆血)
※blood=血(発音
※art=技術、技、芸、美術、アート
※exploding=爆発する

「Blood=血」「Demon=鬼」「Art=技」!!

まんま!!

しかも

「Exploding=爆発」「blood=血」!!

まんま!!!

水の呼吸など、意味を解釈した翻訳をしていましたが、鬼の技は「まんま」直訳です。

でも逆に言えば、とてもおぼえやすいですね!!

なぜ禰豆子の血鬼術が「爆血」なのかは定かではありませんが、鬼の血鬼術は、生前の趣味や特技などが反映されるようなので、炭治郎と同じ炭焼き職人の家に生まれたから「燃える」血鬼術を使えるということでしょう、きっと。

禰豆子が「炭焼き」を出来るかは定かではないですが・・・特技は「裁縫」だし・・・。

「異能の鬼」は?

ちなみに「血鬼術」を使える鬼は、「異能の鬼」と呼ばれると鱗滝さんから説明がありましたが、最初だけ出てきた「設定」で、その後、血鬼術を使う鬼が多くなって言われなくなりましたが一応ご紹介。

(出典『Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.2』/原作『鬼滅の刃』第2巻

異能の鬼-blood-demon-art-known-as-sometimes-may-like-that-10

A demon with supernatural abilities!!
異能の鬼!!)
Demons that use special powers known as the Blood Demon Art have supernatural abilities.
(“血鬼術”という特殊な術を使う鬼は異能の鬼だ)
※known as~=~として知られている

「supernatural(発音)」とはまたエラい長い単語ですが、「super=超」と「natural=自然」が組み合わさった語で、「超自然の、神秘的な、異常な」という意味を表します。

「abilities」は「ability(能力、アビリティ)」の複数形で、「supernatural abilities」で、「超常的な能力(が複数あるかも)」ということを表していますね。

それを「with(付帯している、身についている)」鬼ということで、

A demon with supernatural abilities!!
異能の鬼!!)

という表現になっているわけですね。

ちなみに二つ目の「have supernatural abilities」は、「超常的な能力を持っている、有している」という意味ですね。

十二鬼月

鬼は、すべての鬼の祖、鬼舞辻無惨を頂点としたピラミッド型の上下関係があります。

そして、上位12体の鬼を「十二鬼月」と言います。

その「十二鬼月」を英語でどう翻訳されているかですが・・・

(出典『Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.2』/原作『鬼滅の刃』第2巻

画像4

Consider it an honor that of the 12 kizuki, will take your life.
十二鬼月である私に殺されることを光栄に思うがいい
Twelve Kizuki?
十二鬼月
※consider that=~を受け入れる、考慮に入れる
※honor=名誉、栄誉

「Twelve=十二」「Kizuki=鬼月」!

これまたまんま!!

「鬼月」を「Demon Moon」という形に翻訳しなかったのは、作中であまり「月」という要素がないからでしょうか??

(太陽が苦手で、月の下でしか活動できないから「月」なんだと思うけど)

ちなみに、「Twelve Kizuki」ですが、実際に会話の中で使う時は「the Twelve Kizuki」のように「the」を入れます。

理由は、前回#55で説明していますので、良かったらご覧ください。

#55~「the」、その特別な役割

「上弦・下弦」

さて、その「十二鬼月」は、「上弦」「下弦」それぞれ6体ずつ分かれているのはご存じの通りですが、その「上弦」「下弦」はどうやって訳されているでしょうか?

(出典『Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.6』/原作『鬼滅の刃』第6巻

十二鬼月-52

The Twelve Kizuki are divided into Upper Ranks and Lower Ranks.
十二鬼月は上弦と下弦とに分かれている
※divide into~=~とで分かれている(本文は受動態)

「Upper Rank=上弦」「Lower Rank=下弦」!!

「upper=上の、上位の」「lower=下の、下位の」というそれぞれ形容詞で、「rank」は日本語でも使われる「ランク、階級」という名詞ですね。

つまり、

「Upper Rank=上位の階級」「Lower Rank=下位の階級」ということですね。

やっとそのままじゃなくなりましたね。

そもそも「上弦」「下弦」とは、月の満ち欠けの様子を表した言葉で、ちょうど半月の満ち欠けする部分を弓の糸が張ってある「弦(げん、つる)」に見立てて、その向きによって「上弦」「下弦」という文化から来ています。

十二鬼「月」なので、月にちなんだ要素を入れたってことですね。

しかし、翻訳版では「十二鬼月=Twelve Kizuki」と月要素も消えてしまっているので、「上弦」「下弦」の「弦」という要素も消えてしまった、というわけでしょうね。

ちなみに英語で「上弦の月」は「waxing moon」、「下弦の月」は「waning moon」というらしいですが、ランク分けとしては「Upper」と「Lower」の方がわかりやすい・・・ということでしょうね。

「上弦の参」は?

それでは、「上弦」「下弦」がついた幹部クラスの鬼は、英語版でどう翻訳されているのか見てみましょう。

なんか想像つきそうな気もしますが・・・

(出典『Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.8』/原作『鬼滅の刃』第8巻

上弦

Upper Rank ...3?
上弦の…参?

数字をつけただけ!!!

ちなみに他の上弦も下弦も、数字をつけただけです。

ただのランクしかわからないよ!

文化の違い

なお、さっきもお見せした下のコマですが、上弦も下弦も、漢数字と英語表記があってません・・・

十二鬼月-52

陸、伍、肆、参、弐、壱
one, two, three, four, five, six

並びが逆になっていますね、誤訳!?

これはおそらく、英語圏の「常識」では数字を右から書くことはありえないやり方なので、通常どおり左から書いた、ということでしょう。
(技の型の番号は間違えていないので、意味は分かっていると思います)

そもそも、漢数字が右から順になっているのは、昔の日本は、横書きは縦書きと同じく右から書いていたから、それを大正時代の物語である鬼滅も採用している、ということですね。


ここまで鬼滅英単語「鬼」編でしたがいかがでしたか?

そのまま直訳するもの、省略するもの、いろんな訳し方がありましたが、納得行くものはありましたでしょうか??

本日のまとめ
・血鬼術=Blood Demon Art(art=技という例)
・Upper=上位の、Lower=下位のという形容詞
(over=上に、under=下に⇒前置詞。なので、使い方が違うよ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?