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自動車業界における自動化への取り組み事例(記事紹介)

はじめに

自動化に関する情報収集・勉強をしていると、ソフトウェア領域(サーバーの設定、ネットワークの設定を含めます)の進歩は大きいと感じます。

一方、大きなビジネスとして進歩を遂げているのは、リアル・現実領域の自動化です。工場の各現場に設置されるセンサーやカメラなどを介してAIが処理を行い、自動的に機器やロボットが動き、組み立てを行っていきます。

そのロボットなどの動きはすごくスムーズで、どのような処理が行われているかわからないほど。すごさはわかりにくいのですが、現実世界の処理ですので、さまざまな状況に対応できる必要があり、とても難易度が高い領域です。

今回は、インターネット上の記事を探し、自動車業界に特化して紹介します。

Audi プレス工場での品質検査にAIを導入へ 2018年の記事

従来は従業員による目視確認と、画像認識ソフトを利用した内視鏡検査でクラックを見つけていたが、近い将来これらがすべて機械学習(ML)を応用した検査方法に代わる。新たなクラックチェックソフトは微細なクラックまでも見つけ、適格に場所をマークする。

「現在、インゴルシュタットのプレス加工工場において自動検査機の量産ラインへの導入に向けた試験を行っている。自動化されることにより従業員による検査を大幅にサポートするだけでなく、アウディが目指す現代のスマート工場の実現に向けた重要な一歩を踏んだことになる」と装備・成型技術センターのトップJörg Spindler氏は言う。

https://car.motor-fan.jp/tech/10006345

トヨタ自動車 先端技術とTPSのコラボレーション 2021年の記事

 また、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)を含めた先進デジタル技術などの活用にも取り組む。ただ、先進技術の意味を考えることなしに取り入れるのではなく、トヨタが培ってきたTPS(トヨタ生産方式)などの基本原則を守った上で、取り入れている点が特徴だ。

 例えば、自動搬送については「トヨタでは運ぶこと自体が無駄という考えのもと、まずは『運ばない』ということを基本として改善を進める。レイアウトを変えて距離を縮め、荷物や距離などの原単位を小さくし、最後に残った部分を自動化する」と岡田氏は強調する。

 一方でAI(人工知能)を活用した自動検査については、膨大なデータを活用し「不良を作らない」ということをゴールとする。画像検査により検査の自動判定を行うことで省人化を進める一方で、データの蓄積を行い、不良の要因となる原因を特定できるような技術の確立に取り組む。

https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2106/22/news075_2.html

日産自動車、「ニッサン インテリジェント ファクトリー」を公開 2021年の記事

クルマづくりのあり方を変えていく「ニッサン インテリジェント ファクトリー」を日本の栃木工場に初めて導入しました。同コンセプトによって、電動化技術やコネクテッド技術を数多く搭載した次世代のクルマへの対応、匠の技を伝承したロボットによる最高品質の量産、人とロボットが共生する誰でも働きやすい職場、さらにはゼロエミッションの生産システムを実現し、脱炭素社会に向けた取り組みを加速させていきます。

https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-c252360e116720126985295f9d7480af-211008-01-j

三菱ふそう スマート工場化の取り組み「ファクトリー・オブ・ザ・フューチャー」 2019年の記事


「商品のポートフォリオが複雑になったこともあって、改善の余地が少なくなり、改善による効率化が難しくなってきた。システム上のソリューションなどによる工場改革が求められている。ファクトリー・オブ・ザ・フューチャーはそんな次代の産業革命とも言うべき取り組みだ」

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00621/00009/

デンソー 株式会社デンソー FA事業推進部

デンソーは事業としてFAを展開しています。

デンソーウェーブ LASI リーンオートメーションシステムインテグレータ 教育プログラム

LASIについて(Lean Automation System Integrators)
2018年より、タイの産業支援活動の一環で、デンソーとデンソーウェーブは『Connected Industriesにおけるリーンオートメーションシステムインテグレータ(LASI)育成活動』を開始しました。自社のものづくりの中で70年間培ってきた自動化の経験とノウハウを凝縮し、リーンでムダのない自動化を実現できるシステムインテグレータの育成を行っています。このプログラムでは、単なる人のロボットへの置き換えによる自動化ではなく、工程のムダを改善してからロボットを導入するという、正しい自動化のステップを教えています。タイの政府・大学・教育機関とも深く連携して、Thailand4.0実現の柱の一つであるロボット・IoT分野を担うシステムインテグレータの育成に貢献しています。

https://www.denso-wave.com/ja/robot/solution/lasi/

テスラ 「アンボックストプロセス」、パソコン並みに車両を造る斬新なアイデア 2023年の記事

アンボックストプロセス(Unboxed Process)は、電気自動車(EV)を対象とした新しい生産方法。車両をある程度まとまった部品単位である「モジュール」に分けて別々に造った後、それらを一体化して1台の車両に組み立てる。米Tesla(テスラ)が2023年3月に披露した斬新なアイデアで、日本の自動車業界からは「既存の自動車メーカーではなかなか出てこない発想」といった声が上がっている。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/08010/

上記の記載がありながら、シチズンの記事も併せて掲載します。※シチズンは自動車業界ではありませんが、関連記事として。

シチズンマシナリー自動化工場に潜入 2023年の記事

自動車業界では「画期的」との声が上がるアイデアだが、工作機械業界からは違った景色が見える。もちろん、クルマと工作機械とでは製品の機能も使われ方も使用環境も異なるから、比較すべき対象ではないのかもしれない。だが、こと生産に関するアイデアという点では、工作機械業界ではモジュラー型生産方法は珍しくも何ともないのだ。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00138/060901302/

まとめ

自動車メーカーは売上規模も非常に大きく、関わる従業員や工場も大きければ、鉄鋼その他の消費量も大きいため、自動化の目的の一つに脱炭素、カーボンニュートラルが含まれることが特徴のようです。

モノづくりには世界的な輸送を行うことや、直接的に原油を消費する自動車だからこそ、社会問題などにも関わり、SDGs、カーボンニュートラル、必ずついて回るため、世界の潮流とは切っても切り離せないのだろうと感じました。

勉強になりました!リアル領域の自動化はとても面白そうですね。先々、やってみたいです。

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