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2020/02/17 Mon

今日はソール・ライター展へ。この前の展示は1回しか見なかったから、今回は2回は見ようと思って前売り券を2枚買っておいた。

1月末、X-Pro3を買った日に1回見に行っていて、それから撮った写真を見てみると少し自由になった気がする。

「我が心は不動、しかして自由に在らねばならぬ」
使っているとそんな気持ちになる。これまで使ってきた富士フイルムのカメラの中でも最良のカメラだ。

ウエストレベル、ノールックでシャッターを切る。やろうと思えば別にどのカメラでもできる。でも液晶が見えたらたぶん見ている。そうして、撮りたいと思った瞬間から僅かに遅れてシャッターを切ることになるのだ。

海外の、それもフィルムの作品は今なら失敗写真とされてもおかしくないものまで作品として展示されている。ブレている、ピントが甘い、ノイズ過多。それでも良いのだ。

撮りたいと思ったときに撮れるという条件でカメラを選んでいたのに、自分自身はどうだっただろう。パラメータを弄ることに集中していなかったか?撮りたい一瞬を逃していなかったか?

見終わってから図録を買った。「ミリアム」という女性のポートレートに一目惚れしたからだ。本になってモノクロのトーンは展示より落ちるが、これで好きなときに見られる。

1947年に撮られた彼女は、生きていれば70歳を超えている。この写真を撮られたときのことを覚えているだろうか。もし彼女がこの写真を見に来たらどんな反応をするのだろうか。そんなことを考えた。

今撮って出てきた写真が全てではない。きっと10年、20年あるいはもっと時間が経ってから意味を持つ写真もあるのだろう。

スクランブル交差点に立つと、P5Sが楽しみになる。自分の知っている場所がゲームで出てきて、現実味のない出来事が繰り広げられる。それを想像しながらロケ地を回るのが好きだ。

きっと渋谷には近いうちにまた来ることになるのだろう。


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