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"カメラ"の楽しみ方

このハッシュタグが出たときから下書きを書いては消し、結局いまだに投稿できていなかった。

そんな中たまたまXperia 1に流れてきた記事が言いたいことを全て言っていた。

特にカメラの見た目は本当に大事で、モチベーションに直結する。スマホで撮るのが当たり前になっているからこそ、なぜカメラで撮るのかを突き詰めると“カメラで撮るのが楽しいから“という答えに行き着く。

星景写真だってGoogleのPixelを使えばスマホで撮れるのだ。機材の重量だけ考えれば圧倒的にスマホの方が楽なはずなのに、それでも俺はPixelを買わずにX-H2を待っている。

センサーサイズが大きいと高感度耐性が高いだとか、画素ピッチに余裕があるだとか理論的なことも挙げることはできる。それでもなぜ「たかが趣味」にここまで金をかけるのかと振り返ると、カメラで撮りたいからなのだ。

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上の記事に個人的な補足をするなら、

1.ファインダーがついてるカメラ
2.マニュアル撮影がしやすいカメラ

これを書き加えたい。どちらも現在のスマホにはない、カメラ独自の機能だ。

1.ファインダーがついているカメラ

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OVFでもEVFでもいいのでファインダーがついているカメラを選んだ方が良い。ファインダーは偉大だ。写る範囲しか見えなくなり、自然と被写体に集中できる。逆光でも見やすいし、手ブレも抑えやすい。

EVFは露出設定が反映できるので便利だし、OVFは遅延がないので撮りたい一瞬を狙いやすい。

初めてファインダーを覗いたときの、「写真を撮っている」という高揚感。数十年過ごした自室でも新鮮に見える魔法はファインダー無くしてありえない。

2.マニュアル撮影がしやすいカメラ

スマホでもアプリによってはマニュアル撮影ができるが、操作性がいいかという観点で言えばハッキリ言って微妙だ。一度に全ての設定を変更できない。愛用している富士フイルムはもちろん、他社のカメラでもフロントダイアルとリアダイアルを使って2つのパラメータをほぼ同時に変更することができる。

そうすると「絞りはF8より開きたくないけど、シャッター速度を落とせばISOは上げずに済むか」を1/3段ずつ変更してちょうど良いパラメータを探したり、「1/30なら体を手すりに固定すれば手ブレしないか?」と試行錯誤したり、そういったことが容易になる。

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何より自分が写真を撮っていると実感できる。ただ綺麗に撮るだけなら盛れるアプリを使えば良いのだ。それに満足できないからわざわざカメラを使う。であるならば主体的に撮影できるカメラを使う方が良い。カメラ任せで綺麗に撮るのは盛れるアプリで撮ることと大差ない。

結論:どんなカメラが楽しいか

何となく思うのが、変態なカメラを使った方が楽しめる、ということ。変態の定義にもよるけど、万能型よりも一芸型と考えてもらえれば。

今自分が使っているのは富士フイルムのX-H1とX-Pro3の2台で、使用頻度が高いのはX-Pro3だ。このカメラは発表時に背面液晶が見えないことで賛否様々だった(観測範囲では否定派が目立ったような気がする)。では使いにくいカメラなのかというと、決してそんなことはないしX-Pro3を使い始めてから撮影頻度は上がった。

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X-H1は手ブレ補正を搭載し大口径レンズとのバランスもいいが、元々は依頼されて撮ることが増えたタイミングで入手したもので、趣味というより実用性で選んだものだ。三脚がなくてもある程度はスローシャッターが使えるのは便利だ。便利だが、それ以上のものはない。

他社のカメラでも同じで、SIGMAのfpが好評だったのは革新性だけではないと思うし、Sonyのα7Sの高感度画質はマウントを増やすか真剣に悩んだ。Leicaがモノクロ専用機を出したのはニーズの大きさに応えたわけではないだろう。

強烈な個性は面白いし、それが楽しさを演出するのだと思う。願わくば各社がもっと変態なカメラを出すことを、そして富士フイルムが早くX-H2を発表することを。

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