見出し画像

20240710 試想中

2024/06/24
研修が終わり始まった在宅デスクワーク生活にもかかわらず、この部屋にはワークできるデスクがない。一人暮らしを始めたとき、炬燵机に座布団という極めて雪国出身的な様式の家具を揃えていたからだ。色々考えた末、座椅子を買った。かなり腰が楽になった。
自分の意思で新しい家具を買ったことがあまりなかったのだけれど、なかなか良い気分になった。自分の生活を自分で好きなようにデザインできる、というのはサラリーのおかげで、それは大人になってよかったことのひとつだ。

そしてランニングシューズを買った。退院してから体力維持も兼ねて近所を軽く走っていたのだけれど、なんとなく靴に無理を感じ、それならそこそこちゃんとしたものを揃えようということでの購入。運動部どころか厳しめの文化部にすら縁がなかった自分に、まさかこんな日が来るとは思いもしなかった。
というとすこし嘘である。運動とか走ること自体には興味があった。踏み出すきっかけや生活の中に組み込めるタイミングがなかっただけで、そうなると病気も悪いことばかりではなかったかもしれない。人間、痛い目を見ないことにはそう易々と変われはしないのだな、ということが実感として重さを増す。

2024/07/10
OJTもランニングも今のところ時々の休みを挟みつつ継続できている。習慣化するとどうしても自由時間が減る気がしてしまうが、それよりも継続というものをもう少し身に付けたい。

さいきん短歌に関心がある。数年前から歌集を買ったりはしていたのだけれど、少し思いついたこともあって読者として楽しむだけでなく、自分でも作ってみたりしはじめた。

音楽もそうだが、おそらく芸術関連は作り手側も経験してみたほうが受け手としての解像度も上がると睨んでいる。技法を知ることは、作品を享受するにあたっての客観的な視座をもたらしてくれる。それは決して”ずる”ではないし、それで冷める魔法もあるだろうが、より強固に熱を帯びる魔法もある。個人的な思い入れというのは、多くの場合一般的な正しい(という表現は適切でないかもしれないが、少なくとも明後日の方向に作品の意味を捻じ曲げるようなものではない「正しい」)理解の上に成り立つものだ。

などと御託を並べながらてきとうに書いている。書くだけでなく読むこともしなければ、ということで穂村弘の『ラインマーカーズ』も先日本棚に加わった。歌集はいまだに読み下すスピードが早くならない。三十一文字という制限をかけることでとんでもない情報量が詰まるのだから面白い。
どうなるかはわからない、そのうち飽きるかもしれないがとりあえずこれも継続。楽器屋でうんうん唸りながらギターを試奏するみたく、いろいろな想像・アイデアを試す七月にしたい。

いいなと思ったら応援しよう!