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あらき、偉そうに、先生に、なる。

偉そうなことをしてきましたよ。

先生になってきましたよ。

高校生を相手に50分の授業。

初体験ですね。

自分一人で50分を経験したことなかったですね、しかもフリースタイルで。

字の綺麗さが地に落ちてますが、50分間みっちりやってきました。

どんな授業だったかというと、いわゆる今流行りの「総合学習」というものです。

その中で、「高校生カフェを運営する」というミッションがあり、その担任も含めた先生方はカフェの立ち上げの経験とかないので、ちょっくら話してくれよということで、話してきました。

軽いお誘いだったので、軽い気持ちで受けました。

「ちょいうちのクラスに話しにきてや。」

「ええよ。いくわ。」

このノリです。細かいことは何も聞きませんでした。

行った場所がここ。

全国的に有名なものでいうと、原子力発電所がある、伊方原発の場所です。

伊方町というところ。

今治から車で高速を使って2時間半。

直線距離でいうと、松山からの距離よりも大分へ行く方が近いという場所。

もしくは山口県の方が近いかもというレベル。

非常に遠かったです。

人口は約9000人で、40年前から見ると、ちょうど半分くらいの人口になっています。


ここを細かく掘り下げるのはまたやるとして、とにかく授業をしてきました。

そして、行きと帰りには、美味しいものも食べてきました。



感想から話すと、とにかくぼくは楽しかったです。

担任から聞いてたのは「うちの生徒めっちゃおとなしいから反応なくても落ち込まんといてくれよ。」とのこと。

田舎あるあるで、のんびりほんわかした生徒が多くなるのは、よくあります。

自然いっぱいの中で育ちますから、そりゃ当然です。

まず、何をしたか。

もちろん自分の自己紹介。

ここから、生徒15人全員に自己紹介をしてもらいました。
(結論からいくと、これが少し長すぎて最後時間足りなかった・・・)



そこから本題。

まずは、カフェのイメージですね。

「カフェって何を売ってるんだっけ?」という問いに対し、

「コーヒー」「パンケーキ」「オムライス」「パスタ」などなど。

具体的に商品名を挙げてくれました。

次の質問「喫茶店とかカフェの数って最近10年で増えているかどうか。」

これについては非常に興味深く、15人中10人が「増えている」と回答。

これを17、8歳に聞くのと、30歳前後に聞くのとは全然答えが違ってきますよね。

実はこの答えもあながち間違いじゃなく、大手コーヒーチェーンの売り上げはここ数年右肩上がりなんです。

きっとこのイメージが強いんだと思います。

データの切り取り方で見え方が違う典型的なものですね。

そして次に、「高校生だからこそできるカフェってなんだろう」という問い。

ここから少しずつ打ち解け始めます。

その理由は、回答でふざけたものが出てきたから。

社会人になると、「ブレスト」というかっこいい名前のついたものが会議などでも取り入れられ、とにかく思いついたものを出し合うという手法が取られますが、高校生はもちろんそれをうまく使いこなせません。

さらに言うと、女子と話すの苦手な男子、その逆もまた然りですが、そういう「アオハル」が邪魔するわけですよね。

おれの「アオハル」どこいった。

まあそれを見ながらこっちもニヤニヤしてしまいましたけどね。

それを、この質問でブレイクできました。

一般的な答えはやはり「制服」「元気がいい」「スマイル」などですが、今回の質問ではさらに、「学校帰りに歩きながら売る」とか、「高校生の指が入ったまま提供して、エキス入りの飲み物」という案が出てきました。

きたきたーと思いながら、この発言を取り上げるわけです。

差別化とはこういうことだと。

付加価値とはこういうことだと。

そして、ここから議論もしやすくなるわけです。

「あ、あんな意見も出していいんだ」となり、より議論は活発に。

最後の質問は、「地域のお店にとって大切な事」

これについては、「特産品を使う」「どの年代にも愛される」「お客さん同士が仲良く」「お客さんとの距離が近い」「たまり場」などなど。

結構最後の方には本質的な部分にまで議論ができていました。

そして最後は、僕の方から、これからカフェをやるにあたってどんな風に取り組んでいけばいいかの心構えを話させてもらいました。

得意な事をやろう。苦手なことはとりあえずは逃げよう。無理だったら大人を頼ろう。やると決めたらやりきろう。

などなど。

いっちょまえに話しましたね。

というか、議論してきたという方が適切ですかね。

彼ら彼女たちの中に、どれだけぼくのセリフが残ったかはわかんないですけど、インパクトを残すくらい、普段教師が言わないであろうセリフは散りばめてきました。

なにかのきっかけに一ミリでもなるといいなぁと思ってます。

最後、結局カフェは何を売るという問いに答えをつけてまとめれなかったのが心残りでした。

次はもっとうまくまとめます!

オファーお待ちしてます!



生徒さんたちは、基本的に高校を卒業すると地元を離れるそうです。

大学のない地方都市は基本的にそういう選択肢になると思いますが、「自分たちのまちにまた戻ってきたい」と強く思う生徒は少なかったように思います。

やはり都会に憧れ、遊ぶところがいっぱいあるような場所に行きたいんだと思います。

ただ、ぼくが行って感じたのは、ここにもやはり魅力はあるということ。

細長い地形の「岬」は、そこにしかなく、決して埋め立てでは作らない形状なわけです。

その地の利を活かしたものというのは魅力ですし、行きにくいからこそ、いけばこんなことがある!という魅力の再定義にもつながるはずです。

傾斜地があれば柑橘も作りやすいです。(潮風が敵になることもある)

ここには風力発電もあるし、九州というマーケットも近くにあります。

まだまだ楽しめる要素は、発見できてないだけで、いくつもあるように思います。

ちりめんやしらすも有名です。

道の駅に伊勢海老が売っていたりします。

楽天でみると、キロ1万円を超えるものが多かったので、この値段はかなり安いようですね。

伊勢海老だけじゃなくて、アワビもサザエも売ってました。

ニュウズというみかんの販売加工を行う会社では、道の駅のようなみかんの直売所、お土産売り場もあります。

めちゃうまです。

こういった魅力をどんどん発信していくことが大事だし、それを高校生が考えるというのもすごく大事なことです。

いろんな取り組みは一朝一夕でどうなるものではありません。

核となる人物ももちろん必要ですが、それよりも地域全体が長く地道にコツコツと継続していく必要があります。

今回は一人旅でしたが、いろんな人と話しながら行きたいなと思える場所でした。


最後はよくわかんなかったですが、どんな授業をしてきたかという話でした。

そして、お決まりの通販を貼り付けておきます。

みんな買ってね!

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