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彼は宇宙へ行き、ぼくは地を這う。

こんなニュースをご存知だろうか。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211207/k10013377241000.html

ほとんどの人が、なんか前澤さんって宇宙いくらしいね〜というくらいはご存知だろう。


「お前そんな宇宙興味あったっけ??」

というお言葉。

ありがとうございます。その通りでございます。


注目していただきたいのは「前澤友作さん"など2人"」の部分。

前澤さんは、実は1人で宇宙には行きません。2人で行く。

今日のテーマはこの、"じゃない方"。


記事にある通り、もう一人の宇宙旅行に行く人の名は「平野陽三」。

愛媛県生まれの36歳。

ぼくと一緒。

親友という言葉があるのならその言葉を当ててもいいくらい、ぼくが尊敬してやまない友人の一人である。

かくしてぼくは、

「友人が宇宙に行く」という体験を得ることになった。

"日本の民間人初"という冠をつけて、宇宙ステーションに12日間滞在するらしい。

とんでもない友人がいたもんだ。

今日のTwitter画面

高校時代の彼は、センスで固まっていた。

テニス部だった彼は、テニスが上手いのかといえば、それは知らない。

まあ全国大会とかには行かなかったはずなので、まあ普通なんだったと思う。

彼の才能の秀でた部分は、クリエイティブの分野だった。

他の友人をして「生まれ変わったらよーぞーになりたい」と言わしめたほどだ。

男が見てもかっこいいと思えるそんな男だった。


社会人になり、ZOZOに入ったことも、友人と起業したことも記憶に新しいが、彼との思い出のほとんどは学生時代のものだ。

彼はいつでも優しかった。

クールなそぶりはいつも同じだが、仲間に対しての暖かさは誰よりも持ち合わせていて、照れて悪態をつきながらもいつも仲間想いだった。


そんな彼が宇宙に行くらしい。

ぼくとは大違いだ。


よく「SNSなんかで見るキラキラした人と比べちゃだめよ。知らない人だし。」

なんてことも聞くが、どっこい。友人が宇宙に行く。

文字通り地球を飛び出すらしい。


なんともスケールが違う。


一方のぼくはというと、ここ最近は無能をさらけ出している。

ちょっと悲しくなる。


彼は精神的にも物質的にも遠くに行ってしまった。

ただきっと彼の性格上「いや、おれの力じゃないし」みたいなことを言うと思う。

自分の力で行く旅ではなく、前澤さんに連れて行ってもらっていると。


いやいや、そうじゃない。

鈴木雅之も言っている。

「違う違う。そうじゃ、そうじゃない。」


その時にその場所に、他の人と違う価値を出せたから今その場所に立てている。

前澤さんという稀有な存在に認められた、彼もまた稀有な存在である。

その存在こそ尊く、敬う。

本当にかっこいい。


前澤さんがお金を配ったりいろんなことをする中でも、ぼくが前澤さんにネガティブな印象を持つことはなかった。

それはぼくの友人がそばにいるから。

彼は仲間や家族を何よりも大事にする男だということを知っているから。

そんな男が選ぶ人は、ぼくも信頼できる。

そう思っていたから。


もう一度いう。

遠くに行ってしまった。


だからこそ彼のような存在は、今治のような小さな街にはとてつもない希望になる。

地方には、目指したくなる人に触れる機会が圧倒的に少ない。

子どもたちにとって、「こんな人になりたい」という大人の数が圧倒的に足りていないのだ。

テレビの中だったり、Webの中にしかそんな人はいない。


そんな中で彼の存在は際立つと思う。

今治に住む人たちが宇宙に行きたいかどうかはわからない。

でも、行く人がいることは確かだ。

それも近所のあの子が。

あそこのうちの息子が。


彼のように、なりたいと思う人間にぼくは残念ながらなれていない。

ただ、彼のようになりたいと思う人の背中を押すことはできる。

肯定してあげることなのかもしれないし、しっかりとした教育を受ける場を作ってあげることなのかもしれない。

大きな目標に至るまでの道筋を一緒に考えてあげられるかもしれない。

それは、その地域の、傍にいるぼくにしかできないことなのかもしれない。


羨む気持ちはもちろんある。が、自分にできることの範疇はなんとなく理解している。

ぼくに地球を飛び出す勇気はない。

東京でチャレンジする勇気もない。

あるのは地域でしっかり地を這い、根を張ることだと思っている。


不思議なのは、愛媛でこのニュースを大きく取り上げるメディアがほとんどないこと。

日本でたった12人。宇宙に行くことが許された人間なのにもかかわらずである。
厳しい訓練にも耐え、未開の地(空間)に飛び込むその勇気を報じる必要はもっとあると思う。

それくらいよーぞーは偉大だ。


もっとみんなに彼のことを知って欲しい。

今治から宇宙。

そんな未来もありうるんだと知って欲しい。

自分のやっていることの”意味”を探す必要はない。
やったことの結果が誰かの”意味あること”になればいいんだ。

宇宙兄弟

大好きな宇宙兄弟にはたくさんの名言がある。

その題材となった宇宙に、友人が飛び立つ。

打ち上げは明日。

日本時間12月8日(水)16:38。


やべぇ日が待っている。

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