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人の生きる道
今年の正月は、久々に実家に帰った
ここ数年全くかえってなくって、勿論今年だって帰るつもりもなかった
年が明けて、道頓堀に飛び込む人たちを横目に
初詣に行こうと歩き出した頃
親からのショートメッセージ
こんばんは、何してる?
今から初詣いくとこ、どした?
母は休職中、仕事疲れたわ
え、え?何言いだしてんの?
そっから電話して、話聞いた。
聞けばちょっと鬱っぽいらしい、仕事を辞めたいけど辞めさしてくれんらしい
さいでっか、まぁ辞めるんは好きにしたらいいけど
その日のうちに翌日の夜行バスのチケットを取って、実家に帰ることにした
とりあえず顔見て、話だけ聞いてやるかと
鬱やなんやという人間にちゃんと接したことのないわたしは
バスで帰るから何時に迎えにこいといって、迎えに来てもらった
その足で田舎の今は誰も住んでないばーちゃん家を見に行って
のんびりドライブ
運転はわたしがしながら、親の話を聞いていた
聞いていたけど、何が不満で、何がつらくて、どうして辞めるほどなのかは
ついぞわからなかった。
けどまーそれでいいよ。あなたの思うとおりにしたらいい。
幸い子どももでかくなったし、自分のしたいこと、楽しみたい事を
存分にしたらよろしいと思いますよと、超絶他人事のように話してきた。
なんか農家になりたいとか言ってたけど、それも好きにしなっせ。と。
別に農家だろうが、肉体労働者だろうが、絵を描くだろうが、
あなたの人生、チビ達はもう立派な大人やし、やりたい事をすればいい
別に否定しないし、何なら応援もするよ。
ただ、いつかわたしたちがあなたのおむつ変えないかんような要介護になったら、迷わず施設に放り込むからその金だけは残しといてやと、言うべきことは言った。
親と言えど、彼女の人生を否定するつもりもない
一番楽しいであろう旬の時代を、家族を守るために必死で働いて食わせてきたんだから
今から何をするのも別にとめはせんさね
老後孤独になるから、趣味は見つけときやとか、
色々ぼろかすに言いながらも、気にはなってしまうんだろうな。
早々に親離れしたつもりでも、どこかでしっかり繋がってる絆みたいなものを
なんとなく感じた帰省旅
そしてしっかり帰りの電車賃はふんだくってきました。
仕事辞めてもいいけど、死ぬまで働けよと言葉をささげてきました。
何たる息子。
皆様から応援して頂けるように楽しんで頑張ります!