「静けさのパンチ」by ヴラディミア・ヴァシリエフ
2021年5月17日配信 トロント本部ニュースレターより
今回は、驚くべき戦いの準備についてお話ししたいと思います。
その昔、私がロシアでミカエル・リャブコとトレーニングをしていた時期のことです。私達は高官たちにシステマのデモンストレーションをするようにと招かれました。有名な格闘家やチャンピオン達を相手に、フルコンタクトで対決することになったのです。
言うまでもなく、私はかなり恐れていました。そんな私にミカエルは、励ましの言葉も励ましのヒントもなく、実に冷静に、非常に強く私を打ったのです。私が経験したのはこれまでとは異質の痛みでした。そのパンチが私を異なる動作モードに切り替えたように感じられたののです。
不必要な感情が消え、冷静になり、うまく戦うことができました。
こうしてシステマの力を発揮することができました。
このパンチは、今でも鮮明に覚えています。
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