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noteで学べるシステマ講座 第67回「インストラクターは何を教えるべきか? 後編」

noteで学べるシステマ講座 第67回
「インストラクターは何を教えるべきか? 後編」

2022年1月開催「モスクワ本部インストラクター・ワークショップ」第2週より

身体のパーツをあるべき部位に

ミカエル:その場でしゃがんでみてください。踵を地面につけた状態で、身体をまっすぐに保ちます。こちらの女性、アンナが良い例です。参考にしてください。(写真①)みなさんも真似をしてみてください。

写真①

スクワットをしようとすると、身体が左右に揺れてしまうという人もいるでしょう。それとの違いを感じてみてください。足がしっかり床に着いているということ。緊張していないということ。そして背骨、姿勢、足もまっすぐになっているということ。その状態でゆっくりと立ち、座るのを繰り返すことでバランス力が鍛えられますのでやってみてください。身体を大きく揺らすことなくまっすぐ床に降りて、まっすぐ立ちあがれるように、姿勢を整えていきましょう。呼吸も忘れないでください。

自分の身体のことを理解できて初めて、動きを整えていくことができます。ですからみなさんは今、しっかりと、自分の身体がどのような状態で、どのような姿勢になっているのか、足がどのように動いているのか、といったことを感じてください。このエクササイズをする中で、どこかにこわばりや、歪みが感じられたら、速やかにその問題を取り去っていくのです。そうしなければ身体に歪みや緊張が蓄積し、体調は悪化し、何をやってもうまくいかないだけということになってしまいます。だからまずは自分の身体にある問題を取り去ることを念頭に置くのです。

私は今、一つの例として身体への正しいアプローチの方法、身体の動かし方というものをみなさんに教えています。これまでは一つのトピックに絞って部分的に伝えることが多く、しかも時間も十分ではないため、駆け足で伝えることが多くなりがちでした。そのため姿勢がいかに大事か、いかにしてそれを正していくのかを教えることが、それほどできていなかったように自分では思います。

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