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noteで学べるシステマ講座 第56回「相手の動きの源とは? 後編 ミカエル講座テキスト版」

noteで学べるシステマ講座 第56回
「相手の動きの源とは? 後編 ミカエル講座テキスト版」

モスクワ本部国際ウェビナー「2つの動きの源」2日目。
ミカエルによるレクチャーのテキスト版です。
前編はこちらからどうぞ。

動きを定義する

「動きの定義」についてお話します。動きには2つの種類があります。「快適な動き」と「快適ではない動き」の2つです。「快適か快適ではないか」、「やりやすいか、やりにくいか」。これら2つは身体の使い方についてのことです。正しく身体が使えているか、緊張がないかといったことによって、その2つが分かれてしまうのです。

私たちの動きは、常に周囲の空間や相手に対して行われます。これが前提なので、周囲を知る、相手を知るということが重要です。相手の動きを読むことができれば、何でもできてしまうということです。ただし、余計な恐怖や緊張があればそれができなくなります。

例えば、正面に生徒に立ってもらい、私に向けて手を出してもらうとします。私はどこのポイントを抑えても、彼の動きを制限することができます。手を挙げるなら、手首を抑えるだけで彼の動きを制限できるのです。そこにはいろいろな方法があります。いろいろな場所に手を置いたり、手のかざし方ひとつ、指の動かし方ひとつで、相手の動きを制限することが可能です。それはパワーではなく、ちょっとした力のかけ方とエネルギーです。

相手の動きを読めない人たちに、そのやり方を言葉で説明することはできません。そのために行われたのが、昨日の練習です※「自分の動きの源とは?」参照)。

あのエクササイズをしっかり練習することで、自分自身の安心感、鎮まった心、カームな状態がきちんと養われます。

それができることによって、自分が今まで生きていた次元とは異なる次元で動くことができるようになります。昨日は、そのためのエクササイズでした。

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