ヨーロッパのシステマ界隈ではこんなことが起こっているんじゃないか
この週末、パリで行われているサミット・オブ・マスターズがすごい。
定員250名のところがあっという間に満席に。
急遽、翌週にパート2が実施されることになった。
前代未聞である。とても喜ばしいことだ。
おそらくヨーロッパ全土にシステマが広まりつつあるんだろう。大きなグループがドーンとあるのではなく、そこそこの規模のグループがたくさん生まれた。ネットワークで言うなら、サーバー型からクラウド型に変化したのではないかと思う。その状況を見ているからだろう、昨年末にミカエルから言われたのは「日本各地のグループを助ける活動をしなさい」というものだった。各地にそこそこの大きさのグループがいくつもできれば、システマの総人口は増える。するとより多くの人にシステマを伝えることができる。
ただそれにしても今回のパリセミナーの盛況ぶりはすごい。セミナーが続くと参加人数は減るものなのだけど、ヨーロッパでは逆にどんどん増えている。一体、ヨーロッパのシステマ界隈では何が起こっているのだろうか?
ひとつ考えられるのは、システマがカジュアルなものとして認知され始めているのではないか、ということである。ヨガやブラジリアン柔術が一般に受け入れられたのは、カジュアル化によるところが大きいだろう。そもそもヨガなんてオウム事件の直後は「怪しい修行」なんてレッテルを貼られていたし、柔道の寝技なんて柔道家でさえ汗臭いからと毛嫌いするものだったはずだ。でも装いを変えるだけで、どちらもお洒落な教養として定着した。
ヨーロッパでは、システマに同じようなことが起きているのかも知れない。でもなぜここに来て急に、こういう変化が起こったのか。
そこで思い当たったのが、数年前のある事件である。
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