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未知なるものに触れた時

わかりみー。

共感とは、対象と自分が地続きであるという実感である。

ほんとうは違うかも知れないが、そう感じているということ。

分かりやすさとは、学び手と学ぶ対象との距離が近いということ。

指導者が受け手に知恵を届ける時、できるだけその距離を埋めようと努める。それをしないのは指導者の怠慢だ。

ただそれだけに依存するのは限界がある。

埋めようのない断絶が対象と学び手との間にある時、学び手はジャンプせねばならない。今の自分と決別し、別人にならねばならない。

だからわかりやすさとは、諸刃の刃だ。断絶を超えるジャンプを周到に回避し、結局なにも伝えないことが多々あるからだ。

結局、地続きの範囲でしか得られない。島国に閉じこもって海を越えようとしない。

自分は島国の中しか知らない。無知な存在だ。

そう認めたくなくて、人は無意識に拒否反応を示す。

海の向こうに世界があるという主張を、まるではなから存在していないかのように聞き流す。認識を超える説に対して、人はその存在すら認識できないのだ。

それでもなお眼前に突きつけられた時、人はある反応を示す。

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