noteで学べるシステマ講座 第54回「自分の動きの源とは? 後編 ミカエル講座テキスト版」
noteで学べるシステマ講座 第54回
「自分の動きの源とは? 後編 ミカエル講座テキスト版」
モスクワ本部国際ウェビナー「2つの動きの源」初日、ミカエルによるイントロダクションのテキスト版です。
前編はこちら
自由を与えるエクササイズ
ミカエル:私の生徒に聖職者がいます。ある時、彼の知人が弟子から教えを請われたそうです。弟子は「あなたはどこに住んでいるのですか?」「どのような暮らしをしているのですか?」と質問攻めにしたそうです。返事は「私の家や暮らしが知りたいなら、訪ねて自分の目で確かめなさい」というものでした。つまり言葉で教えるのではなく、まずはその人に体験させる。自分が必要な情報に自分自身で到達するということを教えたということです。
人間の身体にはいろいろな機能があります。筋肉だけでなく、内臓や心理などさまざまなものが関わり合い、食事や十分な酸素といった必要な要素を摂り入れることで機能を実現しています。誰から攻撃的な力を受けた場合、私たちの身体は2種類の反応を示します。一つは筋肉によって反応すること。もう一つは筋肉だけでなく、人間のあらゆる要素と機能を使って反応することです。筋肉だけでなく、心理や内臓もそう。それら全てのものを利用して相手に反応をしていくという2つの方法に分けられます。
次のエクササイズに移りましょう。今度は皆さんにやり方を指示しますが、これは皆さんが脳に正しく自由を与え、身体がそれに正しく反応できるようにするエクササイズです。
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