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ミカエル・リャブコ独占インタビュー2005 トロント本部にて

ヴァレリー: 質問があれば、是非ミハイルに聞いてください。

Q: システマは人類を育てることができますか

M:  全体的にです。説明するとアグレッションではなく、愛情を持っているシステマは、尊敬な気持ちを教えて、誰にでも役に立ちます。今は色んな武道があり、だいたいアグレッシブな道を宣伝(プロパガンダを)しています。侵略、自尊、自慢は人生を様々な形で妨げます。

Q: システマは人間の身体やメンタル、スピリットなどを治す事ができますか?

M:  それは簡単ですね。システマとはなんでしょうか? それは人生の中で正しいアプローチをする事です。運動のアプローチ、身体の形に対してのアプローチ、呼吸のアプローチ、神経系に対してのアプローチです。そのシステムとは人の心や体を壊さず、家族や国家もまた崩さないことに繋がります。もし自分の体を壊してしまえば、家族や国家に面倒がかかるでしょう。何も開発できず、厄介なだけになってしまいます。そもそも他に選択がない場合、例えば先天性のものや戦争での障害なら仕方がありませんが、私のもとには自分で自分の身体を壊した方が結構来ます。別のスポーツをしたために、身体を壊してしまうのです。「あなたは何ということをしたんですか?」といつでも聞きます。すると「誰も詳しく説明してくれなかったから、そこまで考えたこともなかった!」と答えます。その人が自ら欠陥のある考えに落ちてしまうなら、私が手伝おうとしても、何もできません。だからこそ、自分が理解している事から始めた方がいいと思います。最初に自分がやっているシステムの源を知る事は大事です。例えば、結婚するとしても、まずは相手のことを色々知る事から始めますね。人間には心の源や魂の源もあります。具体的に言うと、心、魂、体は全部良好な状態で無いといけません。そして我々にはそれらを強化をする練習や、精神を手渡す練習などたくさんあります。システマの根底にはキリスト教のオーソドックがあります。まずは呼吸と祈りです。分かりやすく言うと、システマは善によって悪を吸い、吸った悪を善にする力です。聖水は例え一滴でも海を祝福する事ができます。神様の力はそれほどまでに高いという事です。もちろん、人間が神の戒めに従えば、世界は平和になります。代りに自らの正しくない生き方では、世界の終わりへと近づいてきます。それはただ私の個人的な考え方ですね。

Q: 脳性麻痺を持っている参加者はどうですか?

M:  一年前にそのような人がいました。初めてきたときに、ドアに入ることさえ中々困難でした。自分で食べる事も、着替える事もできず、歩くのも大変でした。でも今はどんどん回復していきます。他の参加者と一緒に走れるようになりました。練習したり、自分で食べたり、明らかな進歩がみられるようになってきています。

Q: 参加者と交際するときに、信仰はあなたの中にどのように流れていきますか?

M:  信仰ですね? それはとても簡単です。宗教はとても精神的で、プライベートで、個人的な事がらです。一番大切なのは愛情です。神様はいくつかの表現があります。神様は光であり、愛であり、そして私達の感情です。神様は光の中で見る事ができません。なぜかと言うと私達は燃えてしまうからです。でも神様の光を見るのは可能です。そして愛情を感じる事ができます。オープンハートでないと、それは中々困難です。私達の体は家庭みたいなものです、心を開かなければ神様が入る事ができません。もちろん人間と交際し、正教の仲間を作ることは助けになります。イライラな気持ちがなくなっていて、不寛容がなくなっていて、憎悪もなくなります。貴方自身はどう思いますか? 助けになっていますか?

Q: 祈りと前向きな考えはどのようにして身体を治癒しますか?

M:   深い祈りがあります。深い祈りとは、何の思いも持たずに、ただ神の名を呼び求めることです。神様は穢れた悪がある所までに降りて来ませんので、純粋なところで治癒してくれます。それは様々なスピリットの練習となります。一方、それは難しい事であり、真摯な気持ちであれば、簡単なことであります。もちろん愛情も助けになります。一回だけでも深く祈れば、神様の愛情が伝わり、この世界でそれ以上に喜ばしい事がないと感じられます。そして救世主の顔(イエス・キリスト)や神の母の顔のイコンを見れば、それ以上の美しさはこのこの世にはありません。疲れることもなく、ずっと見ていたいぐらいです。それはもちろん、心が開いていればです。そうでないと恥ずかしさ、怖い気持ちを感じて、妨げになってしまいます。

Q: どうして私達は神様からの賜物に気付かないですか?

M:   それも簡単な事ですね。まずは両親から貰う愛情を見てみましょう。それを理解できるのは、親を失うときだけです。何かを失ってから人は持っていたものに気付きます。何故なら、神様は自由意志を与えられましたが、多くの人達は私達の意志を支配しようと試みます。例えCMにしても、色んな教派にしても、国家にしてもです。特に国の政治なら、強い意見に従わされます。隣に暮している人々までもそうです。それはもう潜在意識レベルの問題となっています。そして傲った気持ちで大切なものを見失って行きます。もちろん、誰彼構わずアドバイスを受け取らない方が良いのですが、色んな考え方を取り入れて、自分の意見を作ってもいいと思います。自分の基本的な考えを具体的に理解できるといいです。例えば、神様のルールとして、モーセが賜った十戒があります。無宗教の人までも無意識のうちに、その十戒を知っていることでしょう。何故なら、親は自分の子供に盗み、邪婬、妄語、偽りなどして欲しくないからです。それを人間はどこから学んだのでしょう。どんな国であっても十戒を守れないといけません。国家だけでなく、あらゆる人間も同様に守らなければいけません。もしもある人が人倫を捨てて、悪側に立てば、その人の仲間も同じ側になります。哲理は宗教と繋がっていきます。同じ事を2回目言わない方がいいので、哲理も宗教も人としての理は大事だと思っています。

Q: キリスト教は、どのようにして世界の悪と戦っているのですか?

M:   邪悪との戦いですね。まずは自分が悪意をもたない事です。そして、悪意を持つ人を許すです。確かに許し合うことは一番大事です。たまに許せるないほどの悪意を持つ人がいます。でも居なくなってから、人間の姿が神様の前に現れてきます。その時に神様は自分の判断をします。だからこそキリスト教の人達が尊厳を持って最後まで頑張っています。キリスト教は様々な機密があります。痛悔機密、聖体機密などのことです。痛悔では、人が起こした罪を懺悔をします。そして神様は祭司との繋がって、破戒者を許してくれます。人間は誰でも神様に許して欲しいと望んでいます。ですがあなたが他人を許さないという権利を、神様があなたに許すでしょうか。他人を許せないということは、貴方は誰かを裁くと言う事です。裁く権利は神様にだけがあります。だから自分の使命を持ち、神様の立場を狙うべきではないと思います。

Q: 理学療法士の患者さんをリラックスされるためにアドバイスなどできますか?

M: 前にも少しお話ししましたが、子供のように接して愛されることです。人は病気になると、少し子供じみてしまいます。自分を弱く感じ、慰めたりするのです。全体的には自分の弱さを認めることでリラックスしますが、メンタルはとてもショックを受けています。そこに不均衡が生じるのです。そのような患者さんに、力と献身をもって接します。自分の力でやるだけでなく、患者さんが貴方には助ける力があると信じてもらえれば良いのです。祈りの言葉を口にすれば、その時こそ神様が力を与えてくれます。それから場合によって薬も飲むのも良いでしょう。教会が拒絶することはありません。当然、メンタルに影響を与えるドラッグを勧めることはありません。私達は普段の練習をすればいいと思います。例えば、呼吸、呼吸しながらの祈り、リラックスの練習です。

Q: 患者さんはどうやって社会と繋がれば良いのでしょうか?

M:   そうですね。人間関係はとても大事です。孤独は誰にとっても、とても辛い事です。戦争で実際にあったことですが、長い間手紙をもらえずにいた負傷者は、元気も出ず、傷が治るのにも長い時間がかかりました。そのためにある人がボランティアをやってくれました。例えば子供や知らない人も含めて、皆でたくさんの手紙を書いてくれたのです。それを野戦病院に送り、看護婦さんが手紙を貰えない人に配りました。その結果、兵士の怪我が早く治りました。温かな心は大切です。どこにでも根っこには愛情があるのです。

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