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noteで学べるシステマ講座 第51回「システマ ソロエクササイズガイドPart3」

noteで学べるシステマ講座 第50回
「システマ ソロエクササイズガイドPart3」

今回で3回目となる「ソロエクササイズガイド」では、システマのソロエクササイズを分類し、それぞれの特徴を解説しています。

Part1とPart2では自動車で言うエンジンを鍛える「フィジカル系」を中心に紹介。今回はもう一方の大分類である「コントロール系」についてです。

コントロール系

コントロール系は身体の使い方の向上を指します。フィジカル系が自動車のエンジンなら、コントロール系は制御系です。どれだけエンジンが強力でも、コントロールできなければ良い走りはできません。自動車が電子制御や運転技術など多面的な制御によってコントロールされているように、コントロール系のトレーニングもとても多彩です。

・ムーブメント
まずは「ムーブメント」です。身体の動かし方を学びます。多くの武道や格闘技の場合、動きのトレーニングがそのまま技のトレーニングに直結している場合が多いので、トレーニングの意味もそこそこ明確です。わかりやすい例としては柔道や柔術など寝技系の競技で多用される「エビ」の動きです。これは抑え込みから逃れる動きに直結しているので、競技ですぐに役立ちます。

一方、私たちが学ぶシステマには、どう役立つのかよく分からないエクササイズが多々あります。ローリングなら受け身の練習だと解釈することができますが、床を延々と這うクローリングなどどんな技に直結するのか、初心者の方にはまず理解できないでしょう。さらに寝たまま筋肉を緊張させたり、ゆるめたりするテンションコントロールも、マーシャルアーツ的にどのように役立つかなかなかわかりにくいと思います。

プッシュアップ、スクワット、シットアップ、レッグレイズの4大エクササイズもそうです。単なる筋トレと思う方が大部分でしょう。それもプッシュアップひとつとっても、やり方は無数にあります。マスター達のウェビナーではいまなお続々と新作のプッシュアップが公開されています。

なぜこんなに種類があるのか。それに増えていくのか。

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