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システマコンディショニングスティックができるまで。

システマコンディショニング用のスティックを作成した。

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2本セット

1本バラ売り

先端は人の親指大になっていて、凝った筋肉に押し当てて緊張を流すのに適している。スティック・コンディショニングに用いられているし、もちろん自分自身の体をほぐすのに使っても良い。私も日常的に二本携帯している。

このスティックはこれまで市販されておらず、ライセンスをもった人は各自で作るなりなんなりして自力で調達してきた。

僕はシステマリガのマルティンシュが制作したのをもらい、2019年にコンディショニングのライセンスをもらった和田くんにはその一部を分けた。

マルティンシュは懇意の木工工場があるらしく、そこで作ってもらったらしい。でも僕にはそんな工場はない。百均とかにあるツボ押し棒などを試したこともある。でもだいたい先端が尖りすぎているし、木質が粗くてざらざらする。そのうえ、肌触りを良くするためにワックスとか塗ってある。システマ式のコンディショニングは押すだけでなく、こするようにして使うので、断面がざらつくと皮膚を痛めてしまう。そこに薬品のついたスティックを擦り込むのはいかにもよろしくない。

市販のスティックは色々試してみたのだけど、どれも難がある。要はツボを「押す」ことを想定しているため、「こする」という前提がない。またツボをピンポイントで押すために、先端が尖っている。

マルティンシュがくれたスティックはとても具合が良かった。今でもコンディショニングに使っているし、使うごとにオイルが染みて滑らかさが増す。(スティックコンディショニングでは皮膚を守るために、背中にオイルを塗る。オイルに決まりはないけど僕はヒマシ油を使っている。和田くんはホホバオイルを使っているようだ)

もしこのスティックを失くすようなことがあればどうしたら良いのだろうか? 気に入っているだけに、ずっとそれが気がかりだった。マルティンシュに頼んで新しいのを作ってもらうのも大変だ。ホームセンターで木材を調達して自作しても良いけど、骨が折れるし、クオリティにも不安が残る。一度、黒檀の棒から削り出したことがあるけど、慣れない作業と硬い黒檀を無理やり削ったせいで工具を一式ダメにしてしまった。黒檀はとても硬いのでとても良いスティックが作れる。でもあまりに硬すぎて加工のコストが高すぎる。

誰か信頼できる人が作ってくれればいいなあ、なんて思っていたらうってつけの人が現れた。

ハッサク工房の市村さんだ。

僕が金沢の商工会議所に招かれてシステマを紹介した時に、送迎などで何かと世話を焼いてくれたのが市村さんだった。車中で色々な話をしていると、ルアー職人なのだそう。特に宣伝などしてないけど、ルアーの評判が口コミで広がり、今では全国から注文を受け付けているという。ルアーだけでなく、竿の補修など幅広く手がけているとのことだ。

ルアーと言えば、水の抵抗を最低限におさえた流線型のフォルム。それほど人気がでる腕前ならさぞかしなめらかな加工ができるんじゃないか。そんな素人考えで市村さんに打診してみたところ、OKしてもらえた。

リクエストはだいたい次のようなもの。

・曲面がなめらかになるよう、繊維の詰まった木目の細かい木材で。

・ニスなど表面をなめらかにするための薬品は使わず、木材加工のみでできる滑らかさを追求する。

・先端の丸みは、親指のイメージ。治療家や整体師の先生方が親指で圧を加える感覚になるべく近くなるように。

・「SYSTEMA」の刻印を入れる。

実際、完成した品はそのイメージにだいぶ近くて、コンディショニングで使ってもとても調子が良い。これでスティックなくしてもスペアがあるし、新しくライセンスをとった人も、すぐに活動を始められる。制作してもらったうちの一部はモスクワ本部に寄贈して、新しくライセンスを取得した人に授与してもらおうと思う。

紹介動画

○システマコンディショニングスティック

長さ150ミリ、太さ27ミリ、材質ナラ材

○販売ページ

2本セット

1本バラ売り

ミカエルが考案したスティック・コンディショニングは、システマで言うリラックスとは何かを、体に直接教えてくれる。これを機にみんなに役立ててもらえればと思う。

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北川貴英 Taka, Systema Tokyo

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システマ東京 東京で書いたり動いたりしてるひと システマ創始者ミカエル・リャブコの直弟子です。