noteで学べるシステマ講座 第83回「勇気について-戦士の心得-」Part1
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勇気について-戦士の心得-」Part1
「勇気」とは?
司会:今回は人生という戦場を生き抜くための戦士としての心構えについて学びたいと思います。第一週は特に「勇気」について、学べればと思います。闇雲に向かっていく勇気や退却する勇気等、いろいろな種類の勇気があると思います。ミカエルが考える勇気ある行動、勇気の定義について、あるいはそれを養うエクササイズやワークなどがあれば、教えてもらえればと思います。
ミカエル:とても良いテーマだと思います。ではこの質問に対しては、次のような説明から入っていきましょう。例えば兵士として、プロ、職業としての兵士、本物の兵士になるためにまず必要なのは、「痛み」を知るということです。痛みには「自分の痛み」と同時に「相手の痛み」を知るということ。つまり2つの痛みを知っておく必要があります。
自分の痛み、他人の痛み、痛みの起こり方、どのくらいの痛みがどのような時に与えられるのかを知っておかなければ、自分がどのような攻撃を、どれだけ使わなければいけないかが分かりません。適切な状況において、適切な力を加えることが本当に重要です。
攻撃の種類
私たちは、攻撃というものを相手を止める手段として考えます。そのためにどれだけの力を加えるのが適切かということを知っておかなければなりません。
武術における攻撃には、いくつかの種類があると思います。1つは自分からの攻撃。もう1つは防御のための攻撃です。自分自身、もしくは家族、身近な人を守る、もしくは国家を守る。そういった自分の守るべきものを守るための攻撃もあると思います。他には例えば戦争や軍事作戦における攻撃もあります。自分自身だけの意思ではなく、上からの絶対的な命令、作戦に従って動くことが要求されますので、それはまた別モノと考えてください。ここで念頭に置いているのは、自分自身の意思で行う攻撃や防御についてです。
攻撃や戦いには、いろいろなアプローチがあります。しかし全てにおいて、自分の認識を正しく持っておかなければ、正しい動きができないということが第一にあります。
プロ意識を持て
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