noteで学べるシステマ講座 第47回「マスターの言葉はなぜ認識を変えるのか Part1」
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第47回「認識を変える言葉」
以前、アップした記事でヴァレリーがこんなことを話していました。
聖パイシオスはこう言ってました。
「どんなに悪い状況でも、3つの良いことを見つけなさい」と。
例えば誰かが病気になるとします。そこから良いことを3つ、探すのです。または交通渋滞に巻き込まれたら、そこから3つの良いことを探します。これをゲームのようにやるのです。そうやって、ポジティブに物事を考えられるようにするのです。
「3つの良いこと探し」はヴァシリエフ家でしばしば行われ、おかげで3人の娘はとてもポジティブに育ったそうです。
また先日のモスクワ本部ウェビナーの時のこと。オンラインで参加していた通訳さんの隣家が工事中で、ひどい雑音が入るというトラブルがありました。肝心な音声が聞こえず閉口するレベルだったのですが、ミカエルは笑いながらこう言ったのです。
みんな彼女を見習いなさい。2つの仕事を同時にこなしている。通訳しながら家を建ててるんだ。
そう言われたとたん、大工仕事をしながら訳している通訳さんの姿が思い浮かんで、思わず笑ってしまいました。しかも不思議なことに、それまで不快だった工事の雑音までもが全く気にならなくなってしまったのです。むしろ「通訳さん、大変だなあ」というねぎらいの気持ちさえ湧いてきます。
マスターたちはよく、こうした言葉によって意識をズラすことをやります。ちょっとした言葉なのに、認識がまるで変わってしまうのです。私自身、マスターたちのこうした言葉によって、ずいぶん助けられてきました。
今回はその中で印象的なものをいくつか紹介したいと思います。
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