noteで学べるシステマ講座 第90回「"過去の恐怖との向き合い方byミカエル・リャブコ" Part1」
noteで学べるシステマ講座
「過去の恐怖との向き合い方 by ミカエル・リャブコ" Part1」
恐怖の源とは
司会:このクラスでは「恐怖心と時間」の関係について学びたいと思っています。第1週は「過去の恐怖体験」についてです。それによるトラウマなどの影響についてや、解消する方法などについて教えてもらえればと思います。
ミカエル:恐怖は私たちの心に起こるものです。例えば私たちが何かを失ったり、行き詰まったりしたとき、予測していなかったものに出会ったとき、心理的に生じる作用であると言えます。しかしそもそも恐怖心というものは、自分自身を守るための防御反応の1つでもあります。それをまず知っておく必要があります。
同時に恐怖心は、私たちの行動を制御する機能を持っています。まず恐怖というものが、どこからくるのかを知り、認識したうえで、どうやって対処するのかを学ぶのです。だから、まずはどこから来るかを知ることが重要です。恐怖心は、信じられるものが少ないことで生まれやすい傾向があります。例えば信仰心がないということ。信じるものがない人は、自尊心やプライドなどを肥大させることになります。
信仰しない、何も信じられるものがない場合、人は自尊心やプライドを肥大させ、周囲から特別であると感じられるように人を動かしていきます。するとその人は自分自身が特別であると感じたいために、誰にも自分を邪魔させたくない、自分の望みが叶わないことが許せないという心理状態になっていきます。
何を心の支えとするか
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