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紀元祭

そういえば勢いで10,000円の完全生産限定盤をポチっていたんだった。
不在票を持って郵便局に取りに行くと、宅配ボックスに空きがなかったのではなく入らない大きさだったことが分かった。
その界隈をフォローしているから仕方ないんだけど、イベントがあるとこぞってプロモーションするのがだんだんお腹いっぱいになってきてたのが正直なところと、今、考えることがいっぱいでいろいろと飽和状態で大きなダンボールは寒い玄関に置いたまま。
作品には罪はない。あ、もちろん彼らにも罪はない。わたしにも罪はない。
きっと聴けば絶対気にいるんだろうから、自分のタイミングでゆっくり開けてゆっくり聴こう。


ちょっと離れたパン屋さんに行った帰りやっぱり寄り道したくなった。ぐーぐるさんに訊ねるとあの神社がここから意外と近い。
ノードリンク食べたパンは美味しかったけど食道がガサついて家を出る前の自分の判断を悔やんだ。コンビニは見つからなかったけどこの角度から初めて見下ろす街の景色に胃の蠕動運動も加速した。ものすごい下り坂の手前で怖気付いて四駆の後続車に先を譲った。
神社の駐車場に着いてこの間なくした片方のイヤリングのことを思ったけど見つかるはずないと探すのは諦めた。
数時間前に紀元祭が行われたという張り紙を見て再びぐーぐるさんにお世話になり意味を知る。
二礼二拍手して目を閉じると急に光が射してきたように感じた。偶然を大袈裟に解釈してかっこつけて太陽を見上げた。視線を落とすと二羽のチャボが呑気に歩いていた。

いつもなんとなく意気込んで来て何かやり残したようにそわそわ帰ってたけど、今日はじめて落ち着いてお参りできた気がする。



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