めったにない

めったにない残業でまぁまぁ遅い時間になった。
おなかすいた。
食料の買い置きがあまりないし、この時間から買い物に行ったり食事を作ったりする気力もない。
今日はめったに観ないドラマの最終回なので、22時までにすべてを終わらせて正座待機しなければならない。
夜ご飯はめったに食べない牛丼をテイクアウトしよう。
完全に頭もお腹も牛丼の気分で渋滞を耐えた。
牛丼屋さんは家を通り過ぎたところにあり、得意の抜け道を潜り抜けてやっと着いたドライブスルーがまさかの渋滞。
少し待ってみた。
隣のハンバーガーも考えたが気分ではない。
数分後待っても全然進まないのと、店内にもテイクアウト待ちと思われる人の影が見えたので諦めた。
家にあるすぐ食べられるものを思い出したけどすでにコンビニに向かっていた。

空きっ腹の麻婆焼きそばと飲むヨーグルトは１時間後に地獄を連れてきた。

なんとか復活し、ドライヤーだけを残して１分前に正座待機した。

自然乾燥は髪に良くないと言うけれど、奇跡的にいい感じのクセが出ることがあるので嫌いではない。

ドラマの内容は頭に入ってこなかった。

出演者の素の気持ちが透けて見えるようだった。

ドラマを観て泣くことなんてめったにないのに涙が出た。

排出された分の水分を摂って寝た。